続いて独立分詞構文について

2006年04月17日 19時19分23秒 | 分詞
従属節の主語が、主文(主節)の主語と同じ場合は、文章を簡略化すれば分詞構文になります。では、従属節の主語と主文の主語が同じではない場合に、文章を簡略化すればどうなるか?答えは独立分詞構文になるです。
具体例を挙げます。

 The origin of Homer's Iliad have remained a mystery for 2,500 years,both the work and its author enmeshed in mythology ,religious interpretation,and tribal history.

ホーマの「イリアッド」がどうしてできたのかについては2500年間なぞに包まれたままです。その作品もその作者についてもともに、神話、宗教的説話、部族の歴史のなかに巻き込まれています。(訳がうまくないと思われますが)
この文章で、both the work and its author enmeshed in mythology ,religious interpretation,and tribal historyが独立分詞構文です。主文の主語は、The origin of Homer's Iliad です。従属節の主語は、both the work and its author です。もとは、while both the work and its author have been enmeshed in mythology ,religious interpretation,and tribal historyだったのでしょうが、文章を簡略化したかったので接続詞をはずした。従属節の主語は主文の主語と同じでないからはずせないので残した。have been enmeshed はenmeshed にした。(have been enmeshedのところが受身でなければ現在分詞になった)

enmeshは網をかける、巻き込む等々。

分詞構文の場合は元の形がどうだったかがわかればいいのです。
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実際の英文からの解説-分詞構文と分詞による名詞の後置修飾

2006年04月17日 19時06分41秒 | 分詞
英文を読むときには、
①関係代名詞と②分詞〔現在分詞、過去分詞、分詞構文)が重要だといいました。
以下は本日のThe Daily Yomiuriの1面からの文章です。

・Chinese president Hu Jianto, meeting with the visiting former chairman of Taiwan's National Party,Lien Chan,says China and Taiwan should hold talks as soon as possible.

この文章の主語はChinese president Hu Jiantoです。
動詞はsaysです。
目的語はChina and Taiwan should hold talks as soon as possible です。that
があるのが省略されています。
meeting with the visiting former chairman of Taiwan's National Party,Lien Chanが分詞構文になっています。普通は文頭か、文末に分詞構文は来ることが多いのです。ここで,meetingの主語はChinese president Hu Jiantoです。つまり文章の主語と同じです。本来は、as(when) Hu Janto meets with ...という従属節がここにあったわけですが、meetの主語は本文の主語と同じだから従属節の接続詞と主語が省かれて動詞だけを分詞にして文章を簡略化したということです。

・The World Bank has frozen oil profits from a pipeline in Chad saved in a London escrow account in a dispute over how the revenues are spent.
世界銀行がアフリカのチャドの石油輸送パイプラインからあがる利益を凍結した。その利益金はロンドンの口座にためられていてその使途についてはいろいろ議論がある。
 ここではsavedが過去分詞でoil profits を後置修飾している。関係代名詞を使ってwhich is saved ともできる。
wich is を挿入するとわかってくることは多くて、いかえれば省略されやすい。この文章でも、London escow account which is in a dispute over how the ...と本来はなると考えられる。
英文構造がわかりにくいことの理由のひとつに、名詞の後置修飾があるのではないでしょうか。escowは条件付のという意味の言葉らしい。そんな難しい言葉はわかる必要は低いが構造はわからないと困るわけです。

分詞構文、分詞による名詞の後置修飾がなんと多いことか、そしてなんとここでつまずきやすいことかと思うのです。参考になれば幸いです。

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from today's Nikkei

2006年04月17日 09時37分47秒 | 新聞記事から
賃上げ率1.65%に上昇
5年ぶり5000円台 自動車・電機けん引
今年、本社一次集計

According to the first tally compiled by The Nihonkeizai Shimbun on this spring's wage bargainings, the oveall avearge rate of pay raises has been increased to 1.65 %. This means the five thousand yen level(mark) wage increase,which is the first in five years. The companies in the automobile and electric machinery industries have taken the initiative in this spring's bargainings.

賃上げ:wage increase, wage hike , pay raise, increase in wages等々
5000円台:the 5 thousand yen level ( mark)
5年ぶり:for the first time in 5 years
after a five-year interval

けん引:play a leading role, take initiative か、ほかにいい言葉があるかも知れない。
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