観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

私と陶芸の世界

2007年07月07日 | 日記
勉強会の6月例会は、本日、徳島県立文学書道館で開かれた”「芸術・文化を語る」第3回「私と陶芸の世界」 井戸川豊”の講座を聞くことだった。
講師の井戸川豊氏については、現代陶芸作家論に書いた人で、彼の作品を数多く持っているH氏の人物評よりさらに好青年といった感じだった。
氏は、現在42才の広島大学の準教授だが、本人を見ると年齢よりずっと若くて、気さくな近所のお兄さんという感じだ。外見などからは、将来人間国宝と呼ばれる巨匠になるようには全く見えないところがまたいい。
陶芸の世界は、1伝統工芸、2美術工芸、3民芸、4クラフトのジャンルに分かれているようだ。互いに相手の批判もするが、現在は、は以前ほど明確な区別はないようだ。
氏は、伝統工芸に所属しているが、作陶に当たっては、1表現、2技法、3現代性伝統といっても昔の真似だけであってはいけない)、4地域性(日本の中の徳島であったり、世界の中の日本であったりとのことらしい。)を大切にしている。
プロジェクターを使って、氏が師事した浅野陽氏と三浦小平二氏の作品と自分の作品の説明をしてくれた。
浅野先生の思い出話で印象深かったのは、大学(東京芸大)で教え子が自分の作品を説明するとき「、作品のコンセプトは…………」と言い出すと江戸弁で「そんな物は食ったことがないから分からない」と言うのと、「鰯をのせる皿は、鰯に聞け」である。ちなみにこの浅野先生の先祖は、広島浅野家の殿様である。食通でも有名な人で平成9年に亡くなっている。人間国宝にはなっていない。


講座の準備中、向かって右側が井戸川氏
スクリーンに映っているのは、浅野氏の作品 (富士山が描かれている)



真ん中右よりの直径40cm位の鉢は、第34回新作陶芸展で日本工芸会賞となった「銀泥彩磁かいわれ文鉢 」でないかと思われる。
左から4分の2のところにあるのが浅野氏の作品、井戸川氏や奥さん(やはり東京芸大で浅野氏の教え子)がもらったものもある。
後はすべて井戸川氏の作品(金色っぽく写っている。)
スクリーンの絵は、三浦氏のアフガニスタンでのスケッチ



賞をもらった器の内側をみると、かいわれ大根が書かれているのが分かる。(いずれもコンパクトカメラを使用)
井戸川氏の作品に「かいわれ大根」がよく出てくるのは、師匠の浅野氏の影響だろうか。


サンコウチョウ2

2007年07月07日 | 野鳥
明日も明後日もどうやら雨模様のようだ。
水不足の徳島では豪雨でなければ歓迎だが、休みの日だけは天気の方がよい。
そんな訳で、このサンコウチョウの写真のリベンジも当分おあづけだ。


しかし、鮮明な写真が撮れない。(相当トリミングしている)
サンコウチョウのとさかの変化も面白い。


胴体の方は完全に枝がかぶっている。
どんな所に棲んでいるのかは分かる。