台風の影響が免れないこの連休3日間のため、昨日仕事帰りにDVDを借りた。
今日見たこの映画は、人類に子供が生まれなくなった2027年の英国を舞台に、一人の男の視点からシリアスに描かれている。
ストーリーは、西暦2027年11月。世界中が内戦状態のような有様で、経済は恐慌状態に陥っており、人類は将来への希望をなくている状態。
理由は不明だが、人類は出産の能力が失われ、この18年間全く子供が生まれていない。イギリスのロンドンは、かろうじて秩序を保ってるいが、治安は日々悪化している。世界一若いブラジルの青年が刺殺されたという絶望的なニュースが流れているこの日も、市街地で爆破テロが発生していた。翌日、エネルギー省に勤めるセオは、出勤途中に元妻のグループに拉致され、元妻の指示で彼の従兄弟の政府高官から通行証を手に入れる。途中、妻は、グループの裏切りで殺されるが、セオは、子供を身ごもっている黒人女性をある謎のグループに渡すため、あらゆる困難を乗り越えるはめになる。
国家とテログループの双方に追われての逃亡中、彼女は出産する。しかし、かろうじて目的の場所までたどり着き、小舟で沖に出るが、彼は銃撃された怪我のため、ついに息を引き取る。やがて濃霧の向こうから謎のグループ(環境団体のグリーンピースのような団体に思えた)の漁船のような船があらわれる。
主人公セオ・ファロンの行動を中心にドキュメントのように作られているが、抑えた淡々とした作りは、むしろ現実観を伴う。しかし、人類全体の世界観や状況説明が希薄なので、映画の中身が十分頭に入らないといういらだち感が残る。
流行のSFアクション・エンターテインメントとは違い、少子化・人種問題・民族紛争・宗教対立・テロ・環境問題などを織り込んだ見応えのある映画だ。もしや現在の20年後は、考えさせられるショッキングな映画だが、真面目に丁寧に作られている。
一見地味な印象を与える抑制された演技だが、その方が現実感を感じさせる主人公を演じたのは、イギリス王立演劇学校出身で舞台経験の豊富なクライヴ・オーウェン。 マット・デイモンの「ボーン・アイデンティティ」の殺し屋役で注目され、「キング・アーサー」で主役を演じた。
ネタバレで恐縮だが、派手なアクションを見慣れている私としては高揚感には欠けが、お薦めの映画である。
今日見たこの映画は、人類に子供が生まれなくなった2027年の英国を舞台に、一人の男の視点からシリアスに描かれている。
ストーリーは、西暦2027年11月。世界中が内戦状態のような有様で、経済は恐慌状態に陥っており、人類は将来への希望をなくている状態。
理由は不明だが、人類は出産の能力が失われ、この18年間全く子供が生まれていない。イギリスのロンドンは、かろうじて秩序を保ってるいが、治安は日々悪化している。世界一若いブラジルの青年が刺殺されたという絶望的なニュースが流れているこの日も、市街地で爆破テロが発生していた。翌日、エネルギー省に勤めるセオは、出勤途中に元妻のグループに拉致され、元妻の指示で彼の従兄弟の政府高官から通行証を手に入れる。途中、妻は、グループの裏切りで殺されるが、セオは、子供を身ごもっている黒人女性をある謎のグループに渡すため、あらゆる困難を乗り越えるはめになる。
国家とテログループの双方に追われての逃亡中、彼女は出産する。しかし、かろうじて目的の場所までたどり着き、小舟で沖に出るが、彼は銃撃された怪我のため、ついに息を引き取る。やがて濃霧の向こうから謎のグループ(環境団体のグリーンピースのような団体に思えた)の漁船のような船があらわれる。
主人公セオ・ファロンの行動を中心にドキュメントのように作られているが、抑えた淡々とした作りは、むしろ現実観を伴う。しかし、人類全体の世界観や状況説明が希薄なので、映画の中身が十分頭に入らないといういらだち感が残る。
流行のSFアクション・エンターテインメントとは違い、少子化・人種問題・民族紛争・宗教対立・テロ・環境問題などを織り込んだ見応えのある映画だ。もしや現在の20年後は、考えさせられるショッキングな映画だが、真面目に丁寧に作られている。
一見地味な印象を与える抑制された演技だが、その方が現実感を感じさせる主人公を演じたのは、イギリス王立演劇学校出身で舞台経験の豊富なクライヴ・オーウェン。 マット・デイモンの「ボーン・アイデンティティ」の殺し屋役で注目され、「キング・アーサー」で主役を演じた。
ネタバレで恐縮だが、派手なアクションを見慣れている私としては高揚感には欠けが、お薦めの映画である。