観・環・感

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熱帯夜に思う

2007年07月09日 | 自然・環境
7月2日の国立環境研究所の発表によると、極端な高温・低温の発生頻度に注目して、コンピュータシミュレーションモデルを用い、2030年までの近未来地球温暖化予測を行った。その結果、1951年~1970年の期間に比べて、2011年~2030年の期間では、暑い昼・夜の増加と寒い昼・夜の減少が予測された。(自然のゆらぎを考慮して計算)
以前は、「温暖化現象などない。気候システムには数十年規模の自然の揺らぎがあるのだ。」と言われたりしていたが、今回、スーパーコンピューターで分析した結果、将来、温暖化による極端な高温の増加は、世界各地で顕在化する可能性が高いことが明らかになったのだ。
ということは、単に寝苦しい熱帯夜が続出というだけでなく、様々な環境問題を引き起こすことが、いよいよ確定したということだ。
食糧にしている生物や植物、水資源等にも影響は及ぶが、さらに、温暖化以外に乱開発による自然破壊も加わり、悪化の拍車がかかる。農業では、これまでその土地に適していた作物が恒常的な不作となり、食糧不足や飢饉を招く。欧米資本の品種改良作物に頼ると次第に土地は荒れ、適さなくなった耕作地の放棄、新たな開墾による自然破壊をもたらす。狩猟や漁業も同様である。このことは、温暖化は100年後の遠い将来の問題ではなく、現在存在する人々の多くが人生の中で影響を受けるようになることを示唆している。
これらのことは、まだまだ先のことと思っていたが、すでに足元にまで来ているらしい。
発酵を行う微生物は、気温や湿度などの微妙な生息環境に左右される。すでに、ヨーロッパではワイン産地の移動が始まっている。
チベット、ヒマラヤ、ロッキー山脈などで降雪量の減少、氷河融解が見られる。「グリーンピース」によると、赤道付近にありながら氷雪の見られるキリマンジャロでも温暖化の影響により、2015年までにこの山にある氷がすべて消失してしまうおそれがあるとしている。