観・環・感

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感じる事を書いています。

Vフォー・ヴェンデッタ

2007年07月18日 | 映画・テレビ
金曜日に借りたDVDの2本目を今日やっと見た。まだ、1本残っている。
映画の原作の「Vフォー・ヴェンデッタ」は当初、英国のコミック雑誌に1982年から85年にかけて連載されたらしい。
ちょうどこの頃の英国は、女性としての初めての保守党党首で首相となった鉄の女と呼ばれたサッチャーの政権(1979年~1990年)に重なる。彼女は公約であったインフレを抑えることに成功したが、失業者は増大し、1982年には300万人を数えた。また、彼女の政権当時は北アイルランド紛争でテロが日常化していた時期でもある。だから、このVフォー・ヴェンデッタも多分に当時の世相を反映をしているのでないかと思われる。
映画とコミックの内容は、大筋では同じだが、部分的に違うところも多いようだ。実際、映画になったのは20年後なので、コミック連載時の近未来予想とは異なる部分も多いからということも考えられる。
それにしても、土曜日に見た「トゥモロー・ワールド」もこの映画にしても英国の近未来は全体主義的な管理社会となっており、米国は駄目になっている形で扱われているのだろうか。
主演のナタリー・ポートマンは、「レオン」で映画デビューし、「スター・ウォーズ」の新3部作のヒロイン、アミダラ役でスターの地位を確立。「スター・ウォーズ」以外には学業に専念し、1999年にハーバード大学に入学、心理学を専攻し、2003年に卒業している。彼女は、坊主頭にになることを承知でオーデションでこの役を射止めたらしいが、坊主頭になってもきれいな人はきれいなんだなと妙に感心した。