健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

宇宙に行くと体重が減る!

2011-07-06 08:31:55 | 研究
宇宙に行くと体重が減るという驚きの報告が(ASAHI.COM)。宇宙に行くと体液シフトが起こり、頭部への体液が多くなり、結果として尿量が増加します。そのため、宇宙滞在中は体重が減ることは十分に予想されます。また、骨格筋や骨も萎縮してしまいますので、やはり体重は減ると思います。今回の報告は、宇宙滞在中の変化だけでなく、地球に帰還した後も体重の減少栄光は長期間残存するというものです。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究によると、30~50歳代の宇宙飛行士延べ514人(1961年から2004年の間に宇宙へ行った米国、日本、カナダ、欧州、ロシアの飛行士のうち、米航空宇宙局(NASA)の記録があった男性延べ434人、女性同80人)について、宇宙へ行く前後の体重変化のデータを集めて解析した結果、宇宙飛行の前後で体重が平均2.13%減っていたというものです。地球に帰還し3カ月~1年経った後も、飛行前に比べて平均約1%軽かったということは、筋肉や骨の萎縮が1年経過しても回復しないことを意味するのではないでしょうか。面白い研究結果ですね。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする