健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

乳がん遺伝子持つ喫煙者は肺がんリスクが約2倍に

2014-06-09 08:30:59 | 研究
乳がんリスクを高めることが知られている遺伝子「BRCA2」の異常が、喫煙者の肺がん発症リスクを2倍近く高めるとした研究論文が、ネイチャー・ジェネティクス(Nature Genetics)で発表されたそうです(AFPBB NEWS)。4件の研究論文をメタ分析した結果、生涯に肺がんを発症する割合は、喫煙者人口全体では13%であるのに対し、BRCA2という遺伝子に特定の異常が存在する喫煙者では全体の約25%に達することが分かったそうです。分析では、肺がん患者1万1348人のDNAを、患者でない1万5861人のDNAと比較。英がん研究所(Institute of Cancer Research、ICR)は声明を発表し、「乳がん、卵巣がんなどのがんリスクを高めることが知られているBRCA2の遺伝子異常と肺がんとの関連性は、肺がんの最も多くみられる亜型の扁平上皮がんの患者で特に強い」と。肺がんリスクについては、別の遺伝子との関連性が以前より指摘されていたそうですが、BRCA2に関してはこれまで知られていなかったそうです。全人口の約2%が保有するこの異常変異だが、肺がんとの遺伝的な関連性については、これまで報告されている中で最も強いそうです。国連世界保健機関(World Health Organization、WHO)の付属機関である国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer、IARC)によると、がん関連死で最も大きな割合を占めているのが肺がんだそうです。2012年には、がんで死亡した人のほぼ5人に1人に相当する159万人が、肺がんで死亡したと推定されているとも。遺伝子の変異ですか・・・・。
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