健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

バイオニック・ハンド

2015-03-12 08:30:45 | 研究
生体工学を用いて製作した人工義手「バイオニック・ハンド」(筋電義手)で思考制御型のものが開発したそうです(AFPBB NEWS)。Lancetに発表された論文によれば、生体移植とほぼ同様な機能を回復しつつ、拒否反応の危険がないそうです。オーストリア人の患者3人は自動車事故または登山事故により、脊椎から上肢へとつながる神経「腕神経叢」に損傷を受け、2011年4月~14年5月の間に革新的なロボット義手手術を受けたそうです。手術前は、手が神経信号から不可逆的に切り離された状態だったが、手術後には3人とも「事故以来、初めてボールを拾う、水差しから水を注ぐ、鍵を使う、ナイフで食べ物を切る、両手でボタンをはずすといった日常のさまざまな動作を完全にこなすことができた」というもの。今回の研究の主成果は、神経信号によって、筋肉内の電気的刺激に反応するセンサーを付けた義手への刺激を可能にしたことだそうです。
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