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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

秒速50mの爆風

2018-09-29 08:30:38 | 研究
長崎県南島原市教育委員委員会は、同市深江町大野木場の権現脇遺跡で多数見つかっていた倒木痕が、眉山の噴火活動で生じたことが確定的になり、約4000年前の縄文時代のものと判明したと発表したそうです(YOMIURI ONLINE)。水無川上流の標高約200メートルにある同遺跡では、2002~16年度に発掘調査が行われ、縄文~弥生時代の土器や石器などが10万点以上出土しているそうです。これまでの調査では、倒木痕は眉山の噴火が起源で、約4000~6000年前のものと推定されていたそうです。市教委によると、調査した約2万5000平方メートルの範囲で発掘された倒木痕の穴は78基あり、直径7・9~1・5メートル、深さ1・5~0・4メートル。これまでの調査結果を分析したところ、このうち59基については、地層の傾きから、眉山がある北側から南側に放射状に倒れた状況が確認されたということです。高温の火山噴出物が吹き付ける「火砕サージ」の発生源が眉山にあることが裏付けられたそうです。また、倒木痕で見つかった炭化木で放射性炭素年代測定を実施した結果、倒れたのは約4000年前であることが判明。火山活動に伴う倒木痕は全国的にもまれで、秒速50メートル以上の爆風が襲ったと推定されるそうです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20180914-OYT1T50033.html
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