高齢者は汗をかきにくく体温が上がりやすいため、熱中症になる危険性が高いことが、コンピューターによるシミュレーションで科学的に裏付けたそうです(MSN産経ニュース)。コンピューターに、25歳の若者と65歳の高齢者の血流量や発汗率などのデータを入力した人体モデルを作成し、気温や湿度の上昇に伴う発汗量や体温の上がり方を分析したそうです。その結果、65歳が汗をかき始める気温は25歳より3度高かったそうです。同じ気温・湿度の下での体温も65歳の方が高くなり、湿度50%において、気温35度と37・5度で0・3度、気温40度では0・25度の体温差が生じ、65歳は最大で25歳の4倍の体温上昇がみられたそうです。一方、湿度を70%と設定すると、発汗しても汗が蒸発しにくくなり体温が下がらないので、体温上昇の差は低湿度の時より小さくなったとも。高齢者は、それほど気温や湿度が高くない時でも熱中症に気をつけなければならないということでしょうか。
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