謝れば、けんかしている相手の腹の虫の「暴走」だけは止められる。謝罪を受けると、心のわだかまりは残るものの、怒りにまかせた「攻撃性」は収まることが明らかになったという研究結果が先日報道されました(ASAHI.COM)。男女48人の大学生に飲酒年齢引き下げなど社会的な問題に関する意見を書いてもらい、半数には「大学生が書いた文章とは思えない」などと意見を侮辱するコメント付きの評価書を返し、残りには「こんなコメントをしてすみません」という謝罪文も付けて返し、脳波の差などを調べたそうです。怒りが高まると、心拍数が増加し、汗が出ることなどが知られていますが、謝罪を受けなかったグループでは、心拍数や手のひらの汗が増加したそうです。脳波の検査では、攻撃性が高まっていることを示す左右の脳の活動の差が見られたとも。また、心理テストでも攻撃性と不快感の両方が高まっていたそうです。一方、謝罪を受けたグループでは左右の脳の活動に差がなく、汗は増加したが、心拍数の変化もなかったそうです。そして心理テストでは、攻撃性は変わらなかったが、不快感は高まっていたそうです。つまり、謝っても怒りの全ては抑えられないが、攻撃されることはなくなり、和解への第一歩となるということらしいですが、どうでしょう?
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