健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

博士課程を無償化

2011-07-03 08:33:47 | 日記
博士号取得者の就職難などから、修士課程から博士課程への進学をためらう傾向が強まっています。修士課程修了時点では就職口があっても、博士課程を修了してしまうと激減するのです。そのため、各大学院で学生の争奪競争が激しくなっています。そうした中、同志社大学、来年度から大学院の博士課程後期(3年間)でほぼ全学生に学費などに相当する奨学金を支給し、実質無償化すると発表しました(毎日jp)。他の機関から奨学金を受けていても対象となり、全国初の制度となるそうです。東京大学にも同様の奨学金制度があるが、他機関から奨学金などを受けていると対象外となる場合があるそうです。同志社大学の制度では、後期課程入学時で34歳未満の学生が対象で、入学金・授業料・教育充実費など全学費に当たる額を給付するそうです。神学、文学、社会学などの文系は総額223万円、理工学、生命医科学など理工系は同331万円で返済は不要だそうです。対象は在籍中の学生も含め約200人。来年春新設される5年一貫制の脳科学研究科(定員1学年10人)は前期課程から無償化し、総額約600万円。いずれも国費外国人留学生は対象外となるそうです。同志社大学によると、海外では学費だけでなく、生活費まで支給して優秀な研究者確保に躍起になっているなかで、生活上の不安から進学をちゅうちょする学生を後押ししたいと。優秀な学生をいかに確保するかは、知の集積としての大学の価値を左右しますね。なぜなら、教員だけでできる研究は限られているので、やはり大学院生が必要なのです。豊橋創造大学大学院には修士課程しありませんが、一人でも多くの学生に来ていただきたいと考えています。
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