イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

若いけど1年契約じゃあ

2009-03-31 07:04:00 | イーグルス
 プレシーズンゲームの日程が決まりました。緒戦は8月13か14日にNE戦、2週目に全米放送で@IND戦、3週目はJAC戦で最終戦は毎年恒例の@NYJ戦です。
 主力が出る2週目3週目にIND,JACと個性の違う2チームと当たれるのは良い事だと思いますし、悪くない日程でしょう。

 
 FA戦線開始から一ヶ月が経ち、戦力移動もひとまずドラフトまでは無いでしょう。人数で言えばRB,OL,Sは出た数と入った数は同じですし、CBもIkegwunouの復帰を考えれば同じです。WRは5番手の選手ですから、L.Jが抜けたTEだけ穴が埋まっていないと言う事になりますが人数だけ取り繕っても仕方がありません。
Andy Reid10年間を支えてきたベテランが数多く抜け、短期契約で何とか穴埋めをしているオフシーズンになっています。去年のキャンプは30歳オーバーの選手を4日に1日休養日として午前の練習を休ませたりベテランの体調管理に苦心していました、今回放出された選手は30歳以上のベテランが多く若手・中堅と言えるのはL.J Smith程度です。そう言う意味では能力・経験で劣るとしても若返りを断行したと評価出来なくは有りませんが戦力ダウンは間違いありません。財産が有るうちに次世代への移行を始めたのでしょうが、スーパーボウルへの道は遠くなったのでしょうね。

大きいDBが1人は必要です

2009-03-30 02:34:00 | イーグルス
 去年の1月に右膝ACL断絶で手術を受けたJack Ikegwunou(スペル覚えました)は5月のミニキャンプに健康な状態で参加出来るようです、まだ100%ではなく80%だが5月までにはプレイ出来る状態になる。と本人がインタビューに答えています。
 Asante Samuel.Shaldon Brownのスターターコンビは変わりませんし、3番手がJoselio Hansonなのも同じです。Ikegwunouが4番手として使えるかどうかがドラフトで獲得するかどうかの判断基準になるのでしょう。

 Samuelはレギュラーシーズン中は勝負される事自体が少なく、INTも多くなかったのですがプレイオフでは1試合1INTのペースでINTを奪いました。ショートでは無類の強さを発揮しますが、ミドルからディープではスピードの無さが露呈します。NEのシステムでなければ起用出来ないと獲得時に懸念されましたが、ショートエリアでの強さは発揮していますし払った大金の分は仕事をしています。
 SheldonもLito Sheppardを押しのけてスターターを確保し、課題の高さへの対応も良くなってきました。Samuelを避ける為に狙われる事も多かったのですが、2番手同士の勝負では大負けする事はほとんど有りませんでした。しかし、CBが左右固定で対処するのに対して高さ・スピード共に一流のエースWRをSheldon側にぶつけてきた場合には歯が立たない場面も見られます。CBブリッツ能力も高く、ランストップでも凄まじいタックルを見せますし総合力ではトップレベルのCBです。
 Hansonは小型Sheldonと言う感じでブリッツとランサポート能力は高いものの、高さが無く平面状のパスカバーでもダブルムーブに付いていけない場面が目立ちます。5年21ミリオンもの大金を支払うCBではないですし、ニッケルとして固定するにはパスカバーでの不安が大きいです。私の評価は優秀なダイムバックで平均的なニッケルバックなのですが、これだけの大金を支払って引き止めたのですからコーチ陣の評価は高いのでしょう。気になるのはスターターに怪我が出た場合の代役で使えるのかと言う点で、特にSamuelが出れない場合にエース級と対戦するする能力は無いでしょう。ニッケルとしての評価と、エース級でもそこそこ相手が出来るかエース級には全く歯が立たないのかは別物だと思います、Hansonは残念ながらスターターでは使えないCBでしょう。

 兄弟で空き巣に入って逮捕されたり、スカウティングコンバイン前のトレーニング中に右膝の靭帯を切って手術をした結果1巡候補だったのが4巡にまで落ち1シーズン費やしたIkegwunouなのですが、実際にどれだけの能力を持っているのかは誰にも分かりません。カレッジではプレスカバーの名手として評価されましたがホールディングが厳しく取られるNFLで通用するのか、元々バンプからショートエリアで強いプレイスタイルでディープまで追走するスピードは無いと膝の怪我の前からNFLで通用するのかには疑問符が付いています。その上膝を手術していますからドラフト時にはリハビリ後はSへのコンバートが前提の獲得になると言う専門家が何人か居ました。ダイムパッケージはCB3S3で組む事が多いチームなので4番手のCBに出番はそう多くないですし、Ikeが外れだとしても致命傷にはならないとは思いますが、CBに怪我人が出た場合のデプスを考えると不安が残ります。
 6フィート以下の選手しか居ないCB陣は常に高さに泣かされてきました。大きいだけのサードダウン要員にあっさりと取られてしまう事を何度も見ているのに補強をしようとしません。最後方で睨みを利かせてきたBrian Dawkinsの流出でこれまで以上に高さ勝負のディープを放り込んでくるでしょうし、NFC決勝でFitzにあっさりやられたようなレッドゾーンでの1対1の高さ勝負を防ぐにはサイズの有るDBを入れるしかありません。そう言う点からも大型DBの補強は必要だと考えます。
 
 現状の4人でも試合をする事は出来ますし、スターターコンビはリーグでも上位でしょう。しかし、デプスが不安定で高さと言う致命的弱点は改善されていません。上位指名を使ってのCB補強は十分に考えられますし、Ikeが怪我からの復帰ですから最低でも1人は指名する事になるでしょう。

無理に取る必要はなくなりました

2009-03-28 22:12:00 | イーグルス
 Brian DawkinsとSean Considineが抜け、Sean JonesとRashad Bakerが加入したSは大きく変化する事になります。暫定デプスチャートではSSのスターターがQuintin MikellでFSのスターターがQuintin Dempsとなり、SSのセカンドチームにJones、FSのセカンドチームにBakerが入っていますが、この割り振りが正しいとは思えません。

 Mikellは5-10しかなくTEをカバーするにはサイズが不足しています、一時期はニッケルCBとして起用されていた時期も有りますがバンプが強いと言うだけでCBに匹敵するようなカバー能力が有ると言う事では無いです。SSでやるにはサイズ不足、FSにするにはカバー力不足で本来4人目のLBとしてのランサポートを得意としています。
 今はセカンドチーム表記ですがMikellとコンビを組む事になるであろうJonesはCLE時代はSSに入っていました。3年連続4INT以上を記録したJonesですがこれまたパスカバーが得意と言う選手ではなく、INTかインターフェアかと言うタイプのカバーの印象です。3-4のSSらしく8人目のフロントとしての起用が向いていると言う評価も有りますし、FSよりはSS向きでしょう。
 この2人は共にSSでもFSでもなく、単純にSと表記すべき選手だと考えます。Dawkinsも晩年はスピードが落ちて素晴らしい嗅覚を持っていた為にFSでプレイしていましたがSSでもFSでもないSの選手になっていました。そう言う意味ではDawkinsからJonesの入れ替えは大きな問題無く済むのかもしれません。ただ、Mikell,JonesどちらがFSに入ってもDawkinsの時のような安心感はありません、チーム全体の戦術に影響が出るでしょう。

 カレッジ時代はFS/CBだったDempsはリターンを見れば抜群の加速とトップスピードを持っているのは間違いないのですが、カバー時には横への動きの悪さのほうが目に付きます。カレッジ通算17INTですしリターナーですからボールハンドリングは良い物を持っているでしょう、後はゾーンカバー時に横に動くステップの悪さを改善する事が出来るかどうかがFSとして使えるかどうかの課題になります。チームとしてはDempsをFSのスターターとして育てたいのでしょう。
 OAKで2008シーズン後半出番が増えたBakerですが、正直見た事が有りません。4年間でスターター4試合ですからバックアップ兼STでの起用が多い選手だったのでしょうし、最終週TB戦のINTも居た場所に飛んできただけでカバーの結果取った物では有りません。これまたSS,FSどちらと言う選手ではないようですし、Considineの代役と考えるならば、能力で劣ったとしても不幸を背負っているConsidineよりは良い結果を残してくれると思います。

 現段階ではSSがJonesでFSがMikell、そしてダイムバック要員にDempsと起用されると考えます。同時にパスプレイ確定の時にはDempsがどちらかと入れ替わって入ってくる事にもなるでしょう。Jones、Baker共に1年契約ですしMikellも開幕時に29歳と若くはありません。Dempsをもう1年育ててMikellと2010年コンビを組めるようになると計算が出来ているならば上位指名をする必要はありませんし、今居る4人でそのままシーズンに臨む事も十分に考えられます。
 Dawkins流出のダメージ、Jonesが多分1年でチームを去る事を考えれば上位指名の可能性は低くないのでしょうけれど、FAで補充しましたから先に獲得すべきはサイズの有るCBでしょう。

去年と同じじゃ駄目だと思う

2009-03-27 22:32:00 | イーグルス
 Andy Reidのインタビューの中でTRAの後継者に付いて話している部分が有るのでOLの事を考えます。その中で、Todd Herremansは2008シーズンプロボウルに選ばれるべき良い仕事をした。と言う私としては同意しかねる発言がありました。これがルーキーシーズンLTでリーグ屈指のパスラッシャー相手に奮戦したHerremansをLTに戻る事を考えての擁護なのか、本気でそう思っているのかは分かりかねます。毎年膝の怪我を負いつつも先に戦列を離れているOLが複数居る為に休む事が出来ないで不本意なプレイをさせられているので、健康な時のプレイは素晴らしいと言う事なのかもしれません。が、LGにコンバートされて以来パワーアップに主眼を置きLTに戻してパスラッシャー相手に対処が出来るのかは不安が残ります。
 同時に、Shawn AndrewsはカレッジでRTでプレイし、EaglesではRGを務めてきた為にLT経験は無いが、カレッジではトップレベルのOTだったのだからLTでもプレイ出来る。と評価しています。これも前には動けても横に動けない(と言うか判断力不足でうろうろしていた頃しか横に動かすプレイを見ていないのですが)ShawnにLTが務まるのかと言う点で不安です。
 この2人のどちらかをLTとして起用する予定であり、TRAが居なくなった事でドラフト1巡はLTで決まりと言うような事は無いと言う説明も有りました。確かにこの2人しかLT候補が居ないのですから(2年目のKing Dunlapの名前が無いのは残念です)今はこう言うしかないですし、ドラフトに向けての煙幕かもしれませんが、案外本気でOL上位指名を考えていないのかもしれません。

 Jon Runyanの再契約に付いても可能性が無い訳ではないと濁しました。ShawnをLT,StacyをRGで起用してRunyanをRTに入れる事もありえるとは思いますが、私はRunyanとの再契約は無いと考えています。去年2試合目でシーズンエンドの怪我を負ったShawnとFAで取ったStacyで実質2人加入でTRA,Runyanで2人放出、こう考えれば今の段階でも差し引きゼロと考える事が出来ます。そして、Shawnの欠場で経験を積んだMax Jean-GillesとNick Coleの成長、2年目トリオの成長を考えれば年齢的に下り坂であるベテラン2人の放出は致命的マイナスでは無いとする事も出来るでしょう。
 ただ、私はGillesとColeに大きな期待はしていません。プレイオフでの3試合Brian Westbrookが平均2ヤードしか走れて居ない現実を見れば去年と同じレベルのOLでシーズンに臨むのは危険と考えるべきです。そしてStacyの膝も開幕に間に合う保証は無いです。そう言う意味ではShawn,StacyにHerremans,Jamaal Jacksonの4人にGilles,Coleで5番目を争うであろう現状に加えてもう一枚大駒を足したいのが当然でしょう。この6人に2年目トリオ、Winston Justiceが居ますからデプス要員の下位指名は必要ありません、取るなら1日目で取らなければOL指名無し(Cを下位指名の可能性はあるかもしれません)になると思います。

余裕が有れば欲しいのですが

2009-03-27 00:53:00 | イーグルス
 若過ぎるLB陣ですが、契約延長が無いので2009シーズンが終わると解体する危険性も有ります。契約問題を解決すれば今のメンバーであと4年はやれるでしょう。

 ルーキー時の4年契約の最終年度を迎えるのがCris GocongとOmar Gaitherの2人です。パスラッシュDEから4-3OLBへの転向は簡単ではないのですが、最も順応しにくいTE相手のパスカバーをさせない事でクリアしました。ほとんどのプレイで5人目のDLとしてギャップコントロールの潰れ役になるのですが、本来は1AAのサック記録を持つピュアパスラッシャーです。これをタレントの無駄遣いと考えるのか、致命的だったランディフェンス改善の隠れた功労者と考えるのかは難しい所です。個人的にはWLBに回してパスラッシュ能力を発揮させてあげたいのですが、コーチ陣にそう言う考えは無いようです。
 Gaitherはルーキー時からスターターを奪い、その後Jeremiah Trotterを追い出してスターターを確保しました。しかし、2008シーズン途中持ち味の運動性を失いバックアップに降格させられています。タックルする役目だった2007シーズンから潰れ役を演じる事が増えた事が失速の原因だと考えますが、同時にショートエリアのパスカバー能力も失いました。MLBコンバートでのバルクアップでスピードが落ちたのかもしれませんが潰れ役を演じる為には更に増やす事が必要かもしれません。個人的には減らしてニッケルLBでの起用が向いていると思います。

 2009シーズンが終わるとRFAになるAkeem JordanがGaitherからWLBを奪いました。Gaitherよりも少し小柄ですが平面でのランディフェンスでは鋭い出足を見せます、何でも出来るGaitherよりも単純に前に出るJordanの方が今のシステムには適応しているのだと思います。総合力ではGaitherのが上でしょう、コーチ陣は(ドラフトでLB取る可能性は有りますが)GaitherとJordanを公平に競わせてスターターを決める方針のようです。

 先物買いの好きな複数の評論家からファーストチームに選出されたStewart Bradleyが契約延長すべき選手の筆頭です。6-4 255ポンドのサイズで潰れ役もタックルで仕留める役割も出来ますし、ドラフト時に懸念された膝の手術の後遺症は無さそうです。プロボウルにでも選出されると値が上がりますから今のうちに契約延長をしておくべきだと思います、怪我さえしなければ今後5年は不動のスターターになってくれるでしょう。

 Torrance"Tank"DanielsはSTエースとしてシーズンを過ごしERFAで再契約しています。ST枠のライバルSean CosidineがFAで流出しましたからロスター残留の可能性は高そうです。MLB,SLBのバックアップも務めますが、オープンフィールドで前を向いた仕事しか出来ませんからLBとしては期待出来ません。

 ランディフェンス改善が期待されたJoe Maysですが、Bradleyの成長で存在が霞んでしまいました。STでの働きがロスター残留に必要でしょうし、同時にMLBのバックアップが出来る事を見せなければなりません。

 
 事実上上位4人でLB3ポジションを賄い、残りはST枠となったLB陣に今すぐの補強は必要なく契約延長をすれば済むと考えることも出来ます。また、決め手不足のWLBの強化、TE対策のパスカバーSLBの獲得、DEが皆軽量の為に気が付けばVictor Abiamiriの次に重いGocongのDE再コンバートが有るかもしれません。そう考えるとLB上位指名も有り得ますが、今年は下位指名程度だと思います。