居てもちょっと足りないけど、居なくなったら大変

　2014年の5巡指名、Oregon産でChip Kelly退陣と共に一度解雇されSFに付いていったものの出戻っていたTaylor HartがいつのまにかOTになっています。6-6で305ポンド、縦への突進よりも3-4DEで押されずに横にスライドしてランを止める動きをしていたHartなのでOL向き・・・なのですかね？？？
　来年スターターが抜けると言う意味で変化が有りそうなDT陣について書きましょう。

Fletcher Cox　16試合出場16試合先発
　43タックル　6.5サック

　プロボウルにも選ばれましたし、インサイドの支配者としてペネトレイトし続けました。ランパス両面で有能ですし、10サックするような派手な活躍はしませんけれど現在チームベストのタレントはCoxです。


Bennie Logan　13試合出場　13試合先発
　24タックル　2.5サック

　3-4NTから4-3NTにコンバートされました。ダブルチームを受け止める強さはありますが、Coxとは格が違います。その結果Coxが押し込み過ぎでLoganとの間に隙間が出来てしまい、RBに切り裂かれる場面が見られます。
　ルーキー時の4年契約が終わりUFAになるのですが、チームに残すべきかは微妙ですね。Loganよりも良いDTはそう簡単には見つからないでしょう。が、DL4人のパスラッシュでQBを捕まえるスタイルなのでパスラッシュ力を上げたい。
　FAで大金を注ぎ込むキャップの余裕もないですし、DLには大金を注ぎ込み過ぎて居ますからこれ以上の資金的投資は出来ません。ドラフト上位でDT取る余裕は正直無いです。Loganを2-3年契約で引き止めるのが現実的でしょう。


Beau Allen　16試合出場3試合先発
　29タックル　0.5サック

　FBで使われたり、ゴールライン前で起用されたりとただの置き石DTじゃない所を見せています。しかし、絶対的なランストッパーでもないですし、前に足は出ません。そう言う意味でシステムには合わない選手と言えます。
　しかし、ゴールラインでの1ヤードの取り合いで必要な選手です。システムどおりにパスラッシュDT並べるとランプレイ困る事になりますし、チームにとって有益な選手です。


Destiny Vaeao　16試合出場
　15タックル　2サック

　ルーキーFAで獲得しました。パワーが有る印象は有りませんが、OLを抜いた後が速い選手です。OLを処理するのは上手くないけれど、抜いてしまえばQBまで手が届く事の多いDTになります。
　システム的には合っていますけれど、技術体力共に4番手のDTでしょう。スターターで使うにはランプレイでの強さやパスラッシュ時に技術を向上させる必要が有ります。



　Loganが戻ってくるのか？AllenスターターはLogan以上にパスラッシュで問題が出るでしょうし、Vaeaoがスターターで1シーズンやれる体力実力が有るように見えない。
　2人は3.4番手で丁度良い選手であって、Coxとコンビを組む2番手はLoganが現実的でしょうね。FAだとKawann ShortかDontari Poeあたりを取らないのであればLoganと同等の能力か年齢的に30歳近くのベテランになってしまいます。
　となると、Loganを3-４年8-12ミリオン程度で引き止められれば上出来なのかもしれません。

来年作りなおしかなあ

　RBですが、2017が終わったら総入れ替えが確定しています。Darren Sprolesは17シーズン終了で引退を公言していますし、Ryan Matthewsは契約が切れます。若手は2番手ならば務まるかなあ？？くらいですし、再編成を今年にするのか来年にするのか。大きな宿題になっています。

　RBは正直FAで使い古しを大金出して取るのは向かないポジションですし、Ryanのように訳あり物件（Ryanの場合怪我が多いSprolesは高年齢）を安く買いつつドラフトでくじ引きして若手を当てるのが正しい補強の仕方だと思います。

　今年は2-3巡程度のRBが多いようですし、CBとWR取った次の3巡でRB引ける状態にFAで持って行けたら再建が早く進むでしょう。

Ryan Matthwes　13試合出場　8試合先発
　155回661ヤード　平均4.3ヤード8TD

　エースらしいプレイをしてくれていたのですけど、大逆転負けの原因になるファンブルから干されましたね。2番手なら素晴らしいけどエースだと微妙、私は1000ヤードランナーの能力は有ると思っていますけれどそうなれないから安価なのですよね。
　来年の年俸が4ミリオン、デットマネー1ミリオンなので3ミリオンキャップを増やす事が出来ます。Ryanの能力で4ミリオンは適切な値段だと思いますし、カットはしないと思いますがFA戦線で無理をした場合にドラフト上位でRB指名した後にRyanカットでドラフトした選手と契約するような事をするかもしれません。


Darren Sproles　15試合出場5試合先発
　94回438ヤード　平均4.7ヤード2TD

　本来サードダウンバックなのですが、使われ方は普通に2番手でファーストダウンから出てきたり、サードダウンでもサイドラインだったりでした。サードダウンだけでは勿体無いのですけれど、サードダウンで使わないのはちょっと間違ってる気がします。

　レシーブでも52回427ヤード2TDと相変わらずのスクリーンでのブロッカーの使い方上手です。
　常にフィールドに居る体力はないのですが、最後のシーズンですし使い潰して貰いましょう。


Wendell Smallwood　13試合出場3試合先発
　77回312ヤード　平均4.1ヤード1TD

　縦へのスピードだけの選手かと思って居たのですが、スクリメージを抜けるセンスも持っていました。が、OLに左右される選手ですね。良い時は爆発するけれどダメな日は全く走れない。
　リードした場面での時間潰しのランでも4ヤード取れるようになるのが課題でしょう。2番手を任せて良いのか？はこれが出来るか出来ないかだと思います。


Kenjon Barner　13試合出場
　27回129ヤード　平均4.8ヤード2TD

　開幕時の3番手はBarnerでしたが、4番手に降格する形になりました。クイックネスが低下したように見えます、パワーアップを狙いにいったのかなあ（スピードに乗れば速さはあります）
　RFAですが、ローテンダーで他所に行っても構わない程度の扱いになるかもしれません。


Byron Marshall　3試合出場
　3回10ヤード　平均3.3ヤード

　Oregon産ルーキーで1000ヤード走った翌年1000ヤードレシーブをしている万能型。PS暮らしでしたがシーズン終盤に昇格しています。
　ラン3回でしたが、パスは19回で64ヤードを記録しました（平均3.4ヤード）サードダウンバックの練習中と言った所ですかね。4番手のRBとして開幕チームに居るかを争う事になるでしょう。


Terrell Watson　1試合出場
　9回28ヤード　平均3.1ヤード1TD

　去年カレッジ卒業して4チーム目で初めて試合に出して貰った。そんな選手です。
　キャンプには参加するでしょうけど・・・


　RBの再編成は難しいです、Smallwoodが2年目に爆発する可能性がゼロではないのですがエース任せるよりも2番手で使いたいタイプだと考えています。
　RyanとSprolesを同時に失うのは怖いです（2番手はSmallwoodで確保していると考えれば、2人分のお金を注ぎ込めるのですけどね）かと言って使えば150回600ヤード取れるRB3人居るのですから今無理に入れる必要も無い。
　必要なのは200回900ヤードがノルマのエースですし、ドラフト上位使うか大金使うか。今年のキャップ考えるとちょっと無理して3巡くらいで取るか来年ゼロから作り直しかになりそうです。

DeSean戻ってくるのかな

　FA市場を見てみると、WRは高年齢が多いですが大物がUFA（タグ貼られて出てこないとか有るでしょうけど）に多く居ます。逆にCBは不作ですね、名前見ただけで欲しい！って思う選手ほとんど居ません（若手の良い選手も居るのでしょうけれどね）

　チームニーズとしてはCBとWRが1番手、RBとDLが2番手になるのでしょう。個人的にはOLとOLBは後回しで良いと考えています。

　ポジションを振り返る、どこからにしますかね、QBからが無難なのか、WRとCBから行くべきか・・・そんなに数多く更新出来ないでしょうし問題の有る所から行きますか。

　CBはちょこっとやりましたし、WRからにします。
　WRはJordan Matthewsは結局スロットのままでした。Brent CelekとZach Ertzの2TE多用でJordanはワイドアウトになると予想していたのですが、Celekのプレイタイムを削って3WRを増やした形になりました。
　開幕前に手に入れた2014年のTEN2巡Dorial Green BeckhamとNelson Agholorが外、Jordanがスロット開幕しています。

Nelson Agholor　15試合出場14試合先発
　36レシーブ365ヤード 2TD

　ついにFreddie Mitchell氏とどっちが酷いかレベルの討論をすることになってしまいました。Mitchell氏はあの4th26など一瞬だけでも仕事した分Mitchel氏のが上だと思いますけどね・・・
　お手手とかルート取りとかの前にメンタルがダメなのでしょう。全くフリーに成れていない、とか投げようがないわけではないのですから。
　買ってくれるチームないでしょうけれど、他に出してあげるのが唯一の再生の道かもしれません。WRコーチが3年連続で変わるので新WRコーチと相性が良い事を期待する事になるのでしょうけれどね。実際問題、スターターの3人としては駄目でしょうけれど、4番手なら残せる能力なのですから残す事になるでしょう。


Dorial Green Beckham　15試合出場7試合先発（3TEセットがファーストプレイとかが有っただけで事実上全試合先発）
　36レシーブ392ヤード 2TD

　怠惰な態度が原因でTENを追われてきました。実際うちに来てから問題になるような事は無かったような気もしますし来年も使う事になるでしょう。サイズを活かしてデコイにはなりますしSEならこの程度で十分（50レシーブ600ヤード4TDくらいくらいはやると思っています）かもしれません。
　縦へのデコイが仕事、そう割り切ればNo2WRの中の下程度。本来なら入れ替えたい所ですけれど、エースWRが居ない段階で欲張れません・・・
　WRは上位指名かFAで1人大物を入れるでしょう。Agholorと2番手争いをする事になるはずです。キャンプ初日でコンディション不良で解雇されるような事にならないで欲しいものです。


Jordan Matthews　14試合出場13試合先発
　73レシーブ804ヤード 3TD

　エンドゾーンに入るとダメなお手手が更にダメになる病にかかって居ますけれど、それでもチームのNo1WRです。
　ワイドアウトでも時折プレイしていますし、出来なくは無いのでしょうけれど、外だとスピードが足りないですしスロットでミスマッチ作っている方が適任ですかね。そう言う意味で高給の再契約をするほどでもないタレントだと思いますし、No2WR格の選手なのでしょう。


Paul Turner　4試合出場2試合先発
　9レシーブ126ヤード

　キャンプで脚光を浴びましたがPSスタート、Agholorの不振などで昇格してから若干のプレイタイムを貰いました。
　マークが薄い事も有っての数字でしょう。4試合126ヤードをそのまま4倍出来れば16試合で504ヤードですけどそうはならないです。
　4番手としての起用なら使える、その程度の選手だと思いますが、居てくれて困る事は無いです。


Bryce Treggs　9試合出場1試合先発
　3レシーブ80ヤード

　SFのファイナルカットを拾ってきました、が、怪我で前半戦出れず後半も居るのか居ないのか？と言う感じでした（一発ロングゲインだけでした）
　来シーズン居るか？と言う点で、ディープへのデコイとして使えるか？にやや疑問が残ります。キャンプには居るでしょうし、使えたらラッキー程度の評価です。


　数字が残っているWRはたった5人なのですよね、若干の入れ替わりは有りましたが、基本上位3人だけで済んでしまった2016シーズンでした。
　契約としてはJordanが4年契約の4年目に来シーズンなる他は契約が残っています。
　デプスチャート作る時の能力値
Jordan Matthews　3.4（スロットとして）3.3（ワイドアウトとして）
Nelson Agholor　2.9u
Dorial Green Beckham　3.0uu
Paul Turner　2.5u
Bryce Treggs　2.5u

　FAで戻ってくると噂になってる
DeSean Jackson　3.5
　が、戻ってくると外にDeSeanとDGB（Agholor)でスロットにJordanでTEにZach Ertzでバランスの良いユニットになりますねえ。キャップ的にどこから枠作るの？って感じですけど・・・まあ、他がルーキー契約で安いから一人高価でもユニットバランスは崩さないので取れるなら取って良いと思います（Andy Reid系列システムならDeSeanすぐに対応出来るでしょうし）

FAリスト

　シーズンも終わり、オフシーズンに入りました。FAになる選手をまとめておきます。


UFAの部

DT　Bennie Logan
　13試合出場13先発　24タックル　2.5サック

　3-4NTからカレッジ時代にやっていた4-3DTへのコンバートがありましたが、役割的には大きく変わっていません。突進力が有り過ぎるFletcher Coxが1対1で押し込み、2人を相手するLoganが押されないように頑張る。2017シーズン良く見る構図でした。
　本来DL4人全員がパスラッシャーでプレッシャーを掛けるのがシステムですが、ランパスのバランスを考えればLoganくらいの選手をCoxの横に置くのがベターだと思います。
　3年8-12ミリオンくらいで残したいです。これ以上高いなら要らないと思いますが、チームのDLが軒並み総額30ミリオン以上ですし不満でしょうね・・・


CB　Nolan Carroll
　16試合出場16試合先発　55タックル　11PD　1INT

　数字だけ見たら有能CBに見えてしまいますが、WRに翻弄され続ける2流のCBの動きしかしていません。
　再契約は無いと思いますし、Carrollよりも悪くなる補強はさすがにしないでしょう。何も考えずに放出で良いと思います。

C/G　Stefen Wisniewksi
　16試合出場　6試合先発

　Cが本職ですがOGでもプレイ可能です。元々がスターターの選手ですし、試合に出れば先発級の能力を見せてくれています。
　元々が1年頑張って良い契約を貰う、為の単年契約でした。FA市場に出て成り行きを見る事になるのでしょう。安価で有ればぜひ再契約で取り戻したいベテランです。


LB　Stephen Tulloch
　12試合出場1試合先発　7タックル

　システムを知るベテランと言う事で、半引退状態だった所を緊急補強しました。半分コーチと言うかDCとの連絡役のような感じだったのでしょう。
　LBに怪我人が出た場合の復帰は有るかもしれませんが、このまま引退状態になるものと思われます。再契約はしないでしょう。


ST　Bryan Braman
　16試合出場　5タックル（他にSTタックル多数）

　ST専用機です。カバーマンとしてもガンナーとしても一流ですから再契約する事でしょう。今までの3年5ミリオンをもう一回支払うくらいの価値は有ります。


CB　Dwayne Gratz
　JACで3試合出場+STLで3試合出場

　JACで3年間37試合出場23試合先発していましたが、今シーズン途中解雇されました。
　うちでは試合に出ていないのでどの程度の選手かは不明です。


RFAの部

TE　Trey Burton
　15試合出場4試合先発（3TEセット時での出場）
37レシーブ327ヤード1TD

　ST専用機でしたが3年目の今年プチブレークしました。カレッジまではQBからSまでなんでもやる選手でしたが、すっかりTEらしいサイズとスピードに落ち着きました。
　衰えが見え始めるBrent Celekから2番手TEを奪うと言うよりもZach ErtzのスペアパーツのFL要員です。2巡貰えるオファー出すかどうかは微妙ですねえ、3年3-4ミリオンで再契約してくれたら嬉しいですが、それより高いなら放出で良いかもしれません。


S　Jaylen Watkins
　16試合出場4試合先発　32タックル　3PB

　Malcolm Jenkinsをニッケルで使った際のSとして起用されました。プレイタイムは50％前後ではないかと思われます。
　能力的にはバックアップでなら・・・と言った所で積極的に再契約が必要では無いです。どちらかと言うとニッケルバックを補強してJalen MillsをSに回すのが良いと考えています。MillsはCBとしてはスピード不足でしょう。


RB　Kenjon Barner
　13試合出場　27回129ヤード　KR9回平均30.8ヤード

　RBとしてはルーキーWendell Smallwoodに3番手を奪われました。リターナーとしても互角と言った所ですし再契約のテンダーオファー出さないかもしれません。


LB　Najee Goode
　16試合出場　10タックル

　プロボウルの投票ではSTに名前が有りました。そんな頑張ってたっけ？って思いましたが、リプレイ見てると地味に仕事してますね。
　Bramanと比べるとLBでも（少しは）使えますし、どちらかしか残せないなら結構悩むことになるかもしれません。が、最低限のオファー程度でしょうね。