イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

Vickは温存

2010-12-31 10:52:00 | イーグルス
 レギュラーシーズン最終週のDAL戦、Micheal Vickの欠場が決まったようです、足の怪我の治療のために温存するようで、Kevin Kolbを起用する事になります。これは怪我の回復と言う点でも、1回外から試合を見ると言う点でも良い判断でしょう。シーズン中盤以降はVick対策が進み、混乱と疲れの中プレイの精度が落ち続けています。リズムを取り戻す事が出来るかどうか、プレイオフ1回戦に向けての調整が始まります。

 
 プロボウルに5人が選ばれました。Micheal Vick.DeSean Jackson.Jason Peters.Asante Samuel.David Akersの5人で他に数人補欠が居るのでしょうけれど、補欠順位はまだ分かっていません。
 下がってきたとは言え、まだQBレーティングでも上位ですしVickの選出は当然でしょう。能力がどうかではなく、今年のプレイで選ばれるのであれば今年選ばれない理由がありません。
 DeSeanもTDは減りましたがレシーブヤードは上位です、なによりレシーブ1回の平均ヤードは20ヤード近いです。
 Petersは最近名前だけで選ばれていると言われていましたが、今年は手術後の動きが素晴らしく実力でプロボウル選出を勝ち取っています。ファン投票3位でしたが選手投票で逆転してスターターになりました。
 Samuelも欠場したにもかかわらずINTでリーグ1位ですし当然の選出です。万全の状態ならば更に数字を伸ばしていたでしょう。
 Akersは50ヤード以上ではもう安心出来ない中距離専用になってしまいましたが、安定感と言う点では抜群です。Akersが数字を伸ばす時はTDを取りきれていない時なのですけど。


 MIN戦で退場したJeff Owens をIRに入れました、膝の靭帯断絶のようです。代わりに2007年ルーキーFAとして契約してPSに居た事もあるJeremy Clarkと契約しました。6-2 295ポンドのDTです。うちのPSで過ごした後はNYG.ATL.DAL.WASとチームを渡り歩いていますが、あまり試合には出ていないようです。

 契約したばかりのDerrick Burgessを解雇しました。MIN戦に出場していましたが、いつ出てきたのかが分からない程度の使われ方で、記録無しに終わっています。代わりに去年NOに居たDE Bobby McCrayと契約しました。6-6 262ポンドで2004年JACに7巡指名され、その後2008年からNOに移籍しています。通算29.5サックを記録していましたが、今年はファイナルカットで解雇されていました。チームとしては珍しい長身DEですし、ローテーションで使える事を期待します。


 今年の更新はこれが最後になります、DAL相手に屈辱の連敗から始まり、McNabb放出、抜擢したKolbがだめでVickの飛躍、そして地区優勝と波乱の大きい1年でした。またこのブログとしては現地観戦にも行く事が出来、目標を1つ達成しました。
 来年は悲願のスーパーボウル勝利に向けての戦いから始まります、現地観戦会も日程など改良して行う予定です。来年もよろしくお願いいたします。

熟成しないままただ疲れだけが溜まっていきます

2010-12-30 00:23:00 | イーグルス
 連勝すれば第1シードの可能性も有った残り2試合、しかしMIN戦の結果は14-24で負けて第3シードが確定しました。

 第1Qの終盤からの観戦となりました。あまりその後と変わらない流れだったようです、本来ならば最初からもう1回見直してから戦評は書きたいのですけれど、こんな試合見直したくないです。

 何故負けたのか、何が足りなかったのか、残り2試合でシーズンが終わる今の時期に問題にしたくない初歩的な問題が明らかになった試合でした。
 OLが漏らした時も有りましたが、それ以上にMicheal Vickの独り相撲が目立ちました。NYG戦にしても前半は全く何も出来ずに終わり、後半点差が開きすぎてプレッシャーを弱めた結果の大逆転でした。この試合では10点差しか付かなかったから最後まで同じように対処されてそれを打開出来ませんでした。
 CBブリッツを貰った時のVickの対処の悪さ、なぜVickはドロップバックの時に下を向く(様に見える)のか、ハンドオフフェイク後に顔を上げたらそこにCBが居ました、そのままサック。足に自信があるから、そこからでも逃げれると考えているのか、ブリッツに対する配慮が無さ過ぎます。普通のQBはドロップバックしながらブリッツの確認をしてファーストターゲットを見るのでしょうけれど、この試合CBがほんの一瞬ディレイを掛けてから入ってくるのに全く適応出来ない、Vickがブリッツ確認からターゲットを探す時の癖(プレッシャーに対して足で逃げ切れる事が前提の為の対処の悪さ)を完全に分析されています。これはプレイオフまでの10日では直らないでしょう。なにせ左利きのQBで正面のCBブリッツに全く気が付かないのですから、見てないとしか言いようが有りません(何度もCBブリッツを貰っても見ないのですからVickのドロップバック完了までにブリッツチェックの項目が無いのでしょう)

 初INTまでにも怪しいパスは有りましたが、最近どの試合でも試合中に出るデータはINTまでとその後のVickの成績低下の比較です。INT無しだったのがINTを出すようになり、ファンブルも増えた。特にこの試合ではCBにジャストミートのパスを何度も何度も落としてくれただけでVickは常に混乱していました。つまり、リーグで最も特殊なQBであるVickの4年ぶりの復活に対して対応策を持たなかった序盤戦から、どうすれば止まるのかを研究された中盤以降でVickはまったくの別人になってしまいました。

 左ロールからのパス・スクランブルがVickの生命線なのは明らかです。そこにCBブリッツを入れると右に逃げれないから簡単に捕まる(普通はブラインドサイドからのCBブリッツだから効くはずのプレイです)正面のブリッツに反応出来ないのが露見した為に、今後も狙われるでしょう。
 前から疑問なのは、左ロールか中央からのスクランブル、プレイを壊された時のVickに出来る事はこの2つしかありません。そして中央に居る時はLeSean McCoyへの5ヤードで切り抜けれるのに、ひだりに逃げた時に投げるべきターゲットが全く居ないのが理解できません。ロールすると判断した時点でRBかTEでもそのルートに出てあげれば投げる事も出来るでしょうし、LB/DBもVickに向けて飛び込むことが出来なくなるのに、正面(左側セット)のWRしか見れない・居ない状況に追い込まれるので簡単に捕まります。ロールアウトにTEは付き物です(右ロールに右にセットするTEfが付きやすいのでしょうけど)スピードが有りすぎてリードに付けない為にネイキッドになってしまうのは仕方が無いのかもしれませんが、プレイが壊れたと判断したらばVickの前にレシーバーが戻ってくるような自由裁量を与えられていないように見えます(こないだ、最初のプレイでそれをやったDeSeanへのフックパスをあっさりINTされたのも影響しているのかもしれません)

 これも前から指摘はしていますが、セットの時点で相手が何をしてくるのかが予想出来ない、のも大きな問題です。CBブリッツあれだけ入れられて何も対処できないのは致命的です。これはVickではなく、スクリーンを増やすとか7ヤードのタイミングパスを投げるとか(それをやるとDLにブロックされるんですけどね)でブリッツを減らすしかないでしょう。MIN側がここでドライブを断ち切ると仕掛けてきたプレイ、見事なまでにその意図通りにやられました。
 
 勝っても負けても第3シードが決まりました。次のDAL戦はVickを温存するべきだと思います。リズムが最悪の現状で1回サイドラインでプレイを見ることが打開のきっかけになるかもしれません。去年の勝つか負けるかで地区優勝かが決まる試合を流してリズムを崩したのとは状況が違います。が、Vick温存で2連敗覚悟でプレイオフに臨む、これもやりにくいですね。それに特定の選手に責任を押し付けないAndy ReidですからVickを下げる事はしないでしょう。


 ディフェンス、こっちもSean McDermottが何をするのかが見えてしまっています。CBブリッツは基本しない、レシーバーに対してバンプを絶対にしない、この時点でパスオフェンスは相当やりやすいでしょう。チャレンジ後に覆りはしましたが、高さ勝負で投げられたらその時点でアウトですね、バンプしない時点で6-4と5-10のミスマッチは絶対です。
 Dimitri Pattersonも相変わらず狙われ続けています。Asante Samuelの復帰でパスが集中するようになった事で精神的にも不満が溜まっているように見えます。終盤はJoselio Hansonに変えられる場面が有ったかもしれませんが、Samuelの反対側をどうカバーするのかとレッドゾーンどうするのかが課題なのはわかりきっているのに、改善の兆しが見えません。


 シーズン後半になるにつれて熟成するのが普通のチームなのでしょうけれど、オフェンスはVickの適応力の無さ、ディフェンスはMcDermottの能力不足で分析されるがままになっています。分析されれば、それを逆手に取るプレイでそれを使わせないようにするような駆け引きがあるはずなのですが、そう言うのが無いチームですから、プレイオフに向けて隠していると言う事も無いのでしょうね・・・・・・

 今週のNYJ-CHI,NYG-GB、そしてNO-ATLとプレイオフで当たるチームの試合はどれも素晴らしい物でした(NYGを除く)現状どこと当たっても勝てないと判断せざるを得ません。DAL戦までに修正するのは難しいでしょうし、プレイオフに向けての調整をどうするのか、勝敗よりもその事に集中するべき試合です。
 火曜日の試合から日曜日は短いですけれど、日曜の後木曜日よりは1日長いですし、大きな問題は無いと思います。

地区優勝決定

2010-12-28 08:36:00 | イーグルス
 NYGがGBに負けた事で2006シーズン以来久しぶりの地区優勝が決まりました。2001-4年までの連続地区優勝の頃と比べてもDAL.NYGが復調した今の地区で優勝した事の価値は大きいと考えています。

 現在プレイオフの席次は3番手、ATLが連敗でCHIが来週負けてうちが連勝すれば1位になるらしいのですが、ATLは来週CARなので負けないでしょう。
 2位になる為には連勝してCHIが来週GBに負ける事が条件です。GBは勝つ事がプレイオフの条件ですし@GBなのも好条件です。つまりMIN.DALとホームで連勝すればGBが頑張ってくれて一週目はお休みになる、そう言う事です。


 まだプレイオフの戦いが残っていますしシーズン回顧には早いのですが、Kevin KolbがいきなりずっこけてMicheal Vickが奇跡の成長を遂げての地区優勝。Brian DawkinsやTRAにJon Runyan、そしてDonovan McNabbと言ったAndy ReidがHC就任以来の功労者を切り捨て若返りを図ったチームがこんなに早く結果を出すとは考えていませんでした。Reid就任以前からのメンバーはもうDavid Akersしか残っていません、12年目ですし時代が変わるのも仕方が無いですけれどね・・・・・・


 残る2試合、WRが強力なチームとの対戦です、パスディフェンスの整備がプレイオフ勝ち抜くには必須です。Sean McDermottがDmitri PattersonとJoselio Hanson、Trevard LindleyそしてKurt Colemanの持ち駒でAsante SamuelにQuintin Mikellの逆サイドを再構築出来るかどうか、見ていきたいと思います。

勝つべく試合に勝つ

2010-12-27 02:13:00 | イーグルス
 勝てば地区優勝決定のMIN戦、ハンデは13点有利と圧倒的な戦力差と予想されています。先週のCHI戦の状態からこのハンデが付いたのでしょう、吹雪の中の試合になるかもしれないようですし、普段ドームのMINにとっては厳しいと考える事も出来ます。

 ただ、Adrian Petersonが出てくるとなるとそこまで楽な試合にならないのではないかと考えます。ディフェンスは6位のMINですし、オフェンス21位をカバー出来れば上位チームを食う戦力が有ります。
 ただ、そう言う事まで考えてのハンデなのでしょう、勝つべき試合にちゃんと勝ったチームがプレイオフに残るのがNFLと言うリーグです。この試合と来週のDAL戦にしっかり勝ってNYJとGBがCHIを破る事を待つ、プレイオフに繋げる試合をして欲しい物です。

 
 なんか書く事が無いです、MINのディフェンスが強いのも、最初からJoe Webbで準備してくれば簡単ではないかもしれない、そう言う条件を考えたとしても、この段階で5勝9敗のチームに負ける訳にはいかない。そう考えると勝つべき試合に勝つだけ、これだけになってしまいます。もちろん、簡単な試合が無いのも分かっているのですけれど。


 前にも書いたのですが、プレイオフを狙うチーム同士の戦いを五分で乗り切り、プレイオフに出れないチームとの試合をちゃんと拾っていけば10勝6敗くらいにはなる。NFLと言うのはそう出来ている(地区の強弱によって差は有りますが)と考えています。
 今年で言えば、GBとCHIに負け、NYGに2勝とATLに勝ってここまで来ました。あとは残り2試合、負け越しが確定した相手にちゃんと勝つ事、これが出来るチームに仕上がっているから今地区首位に居る、そう考えています。