QBコーチ決定

　QBコーチに元WAS,SEAでQBコーチ経験が有り、今はVirginia大でOCを勤めているBill Lazorを獲得しました。
　40歳のLazorはカレッジでQBとしてプレイし、卒業後は母校Cornrll大のコーチとして1994年からコーチを始め、2003年にATLのコーチ見習いとしてNFLに昇格、2006-7年はWAS、2008-9年はSEAでQBコーチを勤め、2010年から3年間Virginia大でOCをしていました。
　WASではJason Campbell、SEAでは晩年のMatt HasselbeckとSeneca Wallaceをコーチした事になります。そう考えると、ちょっと微妙な感じですかねえ・・・
　QBコーチ経験が4年、カレッジでのOC経験が3年で40歳。悪くない経歴でしょう。

DC候補者が増えました

　迷走を続けるDC選び、SFのEd Donatellがスーパーボウル進出で手が出せないので待っている。と言う状況らしいのですけれど、それについてはタンバリング等の問題も有りますしどーも信用出来ない情報の気がしています。

　今度はBALのLBコーチ、Ted MonachinoとCLEの前LBコーチBilly Davisの名前が浮かんできました。
　Monachinoは46歳で1996年TCUでカレッジのコーチを始め、主にDLコーチを歴任。2006年にJACのDLコーチとしてNFLのコーチとなって2010年からBALのLBコーチに就任して3年経っています。キャリアでコーディネイターを勤めたのは1991年から95年まで高校のコーチをしていた時だけです、事実上ポジションコーチの経験しかありません。
　Davisは父親もNFLでコーチをしていて1980年ごろのEaglesでボールボーイをしていたそうです。1992年PITのコーチ見習いから2005-6年はSFでDC,2009-10年もARIでDCを勤めています。2011-12年はCLEでLBコーチでした。DCとポジションコーチを行ったり来たりですしDCとして有能なのかはちょっと分からないです。
　候補者の共通点としては45歳前後とChip Kellyの同年代を選ぶ傾向に有るようです、Pat Shurmurもそうです。
　なぜこんなに出遅れているのか、結論が出た時に納得出来る決着を迎えられると良いのですけれど。

嫌な感じがします

　今SFのDBコーチをしているEd Donatellを次期DCとして迎えると言う噂。PHIの地元ではこれで決まり。みたいに地元紙を賑わしていますが、SFの地元紙ではそういう話になっていません。当然、スーパーボウル出場の話が多くてコーチの流出なんかその後で考えよう。そういう感じでもあるのですけれど、このDonatell加入の情報はPHI地元のラジオ局のみが発信しているだけなのですよね。
　ちょっと調べたのですが、去年TBがDCとしてDonatellを引き抜こうとした際に面接を断ったようです。HCへの引き抜きの面接は断われないのですが、コーディネイターへの昇格人事はチームが断れる事になっています。ですから、SF側が嫌だと言ったらそれで終わりの話なのです。
　そして、SF地元紙の情報では現段階で面接をした事実は無いだろう。許可を求めたかどうか、これも多分無いだろう。と言う論調になっています。
　つまり、PHIラジオ局のDonatell獲得情報、どこで掴んだのか分かりませんが、Eagles側がDonatellと接触していればタンバリングで罰せられる事になるでしょう。ですから、Donatellで決まっているのではないか？と言う話は裏が取れない情報と判断せざるを得ません。本当に来ちゃったら、水面下で面接の合意が無い場合問題になります・・・


　Donatell来たらタンバリング、来なかったら誰がDCやるの？シニアボウル終わってもDC決まらずにドラフト戦略が出遅れるだけ。こう言う結果になるでしょう。
　逆から考えると、DonatellまたはSF・BALのコーチを引く抜かない場合はDC選びに失敗し続けていると言う事です。Georgia大のTodd Grantham招聘の話はどこかに消えてしまいました。スーパーボウル終了後にDonatellと面接して、だめならGranthamら別を考える。なんか上手く行ってないです。

コーチが決まってきました

　スペシャルチームコーディネイターが決まりました。今年MIAでアシスタントSTコーチを務めていたDave Fippを引き抜いています。
　Fippは38歳、Arizona大での現役時代はFSでプレイし、卒業後1998年は高校でSTとDBのコーチを務め、その後2000年に母校Arizona大のコーチ見習いに就任。2001年からCris Gocongの母校CalpolyでDCを勤めます。その後、Nabada大、San Jose StateでDCやDBコーチを勤め、2008年からSFでアシスタントSTコーチに転向、2011年から2年間MIAのアシスタントSTコーチとして働いていました。
　現役時代はFSでDBコーチ暦が長く、一流校ではありませんがDCも6年勤めています。NFLではSTコーチの補佐を5年、Duce StaleyもアシスタントSTコーチでコーチを始めていますし、コーチ見習いと言う扱いだったのでしょう。
　MIAのSTが良い成績を収めていますけれど、STCのDarren Rizziの能力が当然重要でしょうし、Fippの手腕がどうなのかは未知数です。BUFから期待されて就任したBobby Aprilは酷いカバーチームを改善出来ませんでした。これ以上悪くはなかなかならないでしょう、少しでも良くなる事を期待します。Colt Andersonが居てダメなのですから余程システムに問題があるのでしょうねえ・・・


　DC候補としてSFのDBコーチ、Ed Donatellの名前が挙がっています。GBで4年ATLで3年間4-3システムのDC経験が有ります。しかし、ATLのDC解任後はカレッジのDCをしたりSFではDBコーチですし、あまり能力の高いコーディネイターの印象は有りません。
　3-4移行を希望しているとChip Kellyは言っていますが、GBとATLでは4-3でした。今SFで3-4を採用していますが、DCとして採用した際に3-4が出来るのかは不明です。
　SFではDashon Goldsonを育て、Carlos RogersとDonte Whitnerを再生する手腕を見せました。54歳で1990年にNYJでNFLのコーチを始めた経験豊富なコーチですし、GBとATLでのDCとして成功しなかった部分が成長していると良いのですけれど。

　ポジションコーチは数人Eagles発行の身分証明書を持ってシニアボウルを見学しているようです。DCが決まる前にアシスタントコーチ決めるのはあまり良い事ではないと思いますけれどねえ。Donatellと合意済みでSFがスーパーボウルまで残ったために発表出来ないだけ。アシスタントコーチもKellyとDonatellと打ち合わせ済みかどうか、少し気になります。まあ、引き抜く形ですし、DC就任への面接の時点でSFの許可が必要なはずですからもっと早い段階で表面化するはずです、本当にDonatellと接触しているのかなあ？疑問です。

FA・リストラ候補リスト

　ディフェンスのコーチが決まらないままChip KellyとHowie Rosemanらはシニアボウルの視察に向かいました。

　コーチ人事が決まらないとポジション毎の分析も結論が出ないのですけれど、とりあえずFAになる選手のリストを作っておきます。

UFA
King Dunlap　Jason Petersの怪我のニュースが入ると同時にFA市場から再契約。Demetress Bellが使い物にならない為にキャンプ序盤からファーストチーム扱い。結局、レギュラーシーズン序盤からLTのスターターに定着。パスプロは平均点も足が前に出なかったランブロックにすこしだけ成長の兆しが見えるシーズンでした。


Darryl Tapp　シーズン後半、ルーキーVinny Curryを使う為に試合に出して貰えずに干されました。開幕時はDE3番手で試合に出せばバックアップとして十分な仕事は出来ます。バックアップ以上でも以下でもない選手。


Derek Landri　2年連続でスターターなのにFA市場で売れ残って再契約。試合を見る限り十分に戦力なのですけれど、なぜかFA市場で人気が無いLandri。個人的には3-4でも使えると思うのですけれど、どうなりますかね。


Akeem Jordan　元STキャプテン、LB3ポジションを平均点でこなせる使い勝手の良い選手です。案外3-4のILBでDeMeco Ryansと並べて使うと面白いような気がします。ST専用でも再契約して欲しい能力の持ち主。


DRC　再契約しないまま2年過ぎてしまいました。と言うか、キャップルーム的に再契約出来なかっただけかもしれません。おとなしく出すのか、再契約するのか、どちらにせよキャップの整理が必要ですし、このままFA市場に出る事になるのでしょう。


Jon Dorenbos　ラスベガスに戻る気が無いならもう少しチームに居て欲しい。


RFA
Colt Anderson　STエースで専門誌のオールプロにも名前が挙がる実力者。シーズン後半Sとしても起用されましたが、ルーキーFA＞STエース＞スターター確保＞オールプロセカンドチーム選出（1票ですけど）の先輩Quintin Mikellのような出世をする可能性は低そうです。RFAとしての1年ではなく4年契約くらいして欲しい。


リストラ候補
Michael Vick　キャップヒット17ミリオン、カットすれば14.7ミリオン節約できます。
　スーパーボウル後の2月6日にロスターボーナスが発生する為にあと2週間のうちに残すかを決めなければなりません。残すにしても契約の見直しは必須ですし、ロスターボーナスを支払ってしまえば更にカットしにくいですから契約見直しも難航するでしょう。スーパーボウルまでに解雇を予想します。


Demetress Bell　候補じゃなくてカット確定済み。キャップヒット9.6ミリオン、ゴーストは出ないので9.6ミリオンキャップが開きます。
　3月8日（くらいだったはず）にロスターボーナスが発生するために新シーズン始まると同時にカット確定済み。BUF時代2011年の終盤の試合を見る限りなんでこんなに動けないまま終わってしまったのかが理解出来ない。BUFが再契約しなかった理由が何かある筈で、解雇後に出てくるでしょう。


Mike Patterson　キャップヒット4ミリオン、ゴーストは無しです。
　脳内の血管治療でPUPからの復帰となりました。以前のようなランプレイでの強さが見られないのですが、トレーニングに制限をされていた事を考えれば仕方ないです。3-4に移行するならNTが出来る人材ですが、1対1に強くダブルチームには崩されやすい印象が強いです。ディフェンスの生え抜き最古参ですが、新しいコーチの考え方次第ではカットも有るでしょう。


Cullen Jenkins　キャップヒット5.5ミリオン、ゴーストはほとんど無く5.3ミリオンキャップが開く予定です。
　3-4に移行するならGBでの経験も有りますし残すべきでしょう。4-3のDTでも5ミリオンの価値は有ると思いますが、キャップが厳しい事からカットの噂が有ります。新コーチ陣の評価次第です。


Nnamdi Asomugha　キャップヒット15.3ミリオン、ゴースト4ミリオンで解雇すれば11.3ミリオンの節約。
　元々縦のスピードが凄い訳ではないのですが、Sとのコンビネーションが悪く、ディープでビックプレイをプレゼントするようになりました。ただ、ディープでスイッチするはずのSが居なくて仕方なく最後まで着いていくような場面も多かったです。それを考慮しても、ディープが怖くてクッションを取り過ぎてフックに対処出来ない悪循環。この年俸をもらう能力ではありません。


　16ミリオンのキャップ超過を解消するために高給取りを整理する必要が有ります。キャップから考えればVickは余程のサラリーカットを飲まなければ放出でしょう。厳しいオフシーズンを迎える事になります。