イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

高くて短い契約延長の意味はどこにあるのか

2010-04-30 20:56:00 | イーグルス
 ドラフト後のミニキャンプ初日、と言う話を書くはずでしたが、そんなもの全て吹っ飛ぶ契約をしました。新スターターKevin Kolbと1年12.5ミリオンで契約延長をしました。
 ルーキー時の4年契約の最終年度だったKolbをエースに指名した以上契約延長が有るのは当然なのですが、なぜ1年なのかがまず意味不明です。そしてなぜ12.5ミリオンもの大金を支払うのか、2つともに理解が難しい契約となりました。
 ルーキーミニマムx4年の契約でしたから、今年の契約は0.5ミリオンです。今年のスターターQBとしての給料の安さを考えると2年で13ミリオンの契約と受け止めるべきなのでしょう。スターターQBが6.5ミリオンならば別段高いわけでは有りません。が、実績皆無のKolbにこれだけ支払う意味が分かりません。
 そして、これだけの金額を支払う評価をしているのにたったの1年延長なのか、これはもっと分かりません。例えば、2010シーズンスターターとして1年試した後の来年2月に4年15ミリオンで契約延長が出来るオプションを球団側が持っていて、実際には5年27ミリオンの契約と言うのであれば納得なのですが、これで1年後にまた契約延長の話になるようだと何の為の契約延長なのか?と言う事になります。

 内容はともかく、Kolbに対してフロントが高い評価をしているのは周囲にアピールしました。あとはKolbがこれに答えるだけです。


 Keenan ClaytonとRicky SappがSLBとしてミニキャンプで練習をしたようです。2年目Moise FokouとCLEからトレードで来たAlex Hallの4人でSLBのスターターを争う事になるのでしょう。身長体重がばらばらな4人でのSLB争いですし、SLBに何を求めているのか見えてきません。

6巡200位 Charles Scott

2010-04-30 03:20:00 | ドラフト
6巡200位 Charles Scott LSU RB 5-10 238ポンド
 スカウティングコンバイン成績 40ヤード4.7、スリーコーン6.98、垂直飛び30インチ、幅跳び9-3、プロデイでは232ポンドに絞って40ヤード4.53、ベンチプレス17回を記録しました。カレッジでの成績は
1年生 7試合出場 ラン 48回 277ヤード 平均6.0 5TD
2年生 14試合出場 ラン 45回 324ヤード 平均7.2 5TD
3年生 13試合出場 ラン 217回 1174ヤード 平均5.4 16TD
4年生 9試合出場 ラン 116回 542ヤード 平均4.7 4TD
 3年生からスターターに昇格しましたが、4年生の時は鎖骨の骨折で満足なプレイが出来ませんでした。タックルからタックルの間をまっすぐ走る古典的なノースサウスランナーで上半身下半身共に強く、ゴールライン前をこじ開けられるパワーランナーのようです。パスキャッチはルート取りが出来るような運動性は無く、ブリッツのピックも横への動きが悪い事で下手と見られています。
 ハイライトを見ると、スクリメージまで時間が掛かる割に抜けた後が速く、垂直に立ったままスクリメージを抜ける変なパワーランナーに見えます。結果的に抜けたプレイばかりハイライトでは見せられるので、前傾姿勢を取らなくてもパワー負けしないのかは未知数です。抜けた後LBやSとの1対1では頭から突っ込むように見せてからカットで置いて行く様な機敏さも見せますし、パワーで押し切る場面も見られます。
 ノースサウスランナーの割りにパワーでこじ開けるよりもカットで抜けていくのが持ち味に見えます、Leonard Weaverに似たランナーなのでしょう。トップスピードが遅いのは240ポンド近く有るので仕方が無いですが、NFLレベルでスクリメージを抜けるパワーが有るのか、抜けてもすぐに後ろから捕まってしまうのではないかと言う点で大当たりかハズレかの選手になる危険性が有りそうです。
 TSNではRBで5位、全体でも47位と高評価ですが、平均すると3-4巡評価でした。6巡で取れたのは幸運でしたし、Weaverが怪我をした時のバックアップとしての指名でしょう。リードブロックかレシーブが出来ればWeaverとの併用も出来るのでしょうが、出来ないようだとこのタイプを2人確保するチームでは無いですしPS行きになりそうです。

さらに5人と契約

2010-04-29 06:38:00 | イーグルス
 11人のルーキーFAと契約していますが、さらに3人と契約しました。
Keithon Flemming RB West Texas A&M
Eric Moncur DE Miami
Devin Ross CB Arizona
 Rossは5-7巡評価を受けていましたが40ヤードの数字が悪くドラフトされなかったようです。MoncurはTSNに名前が有ります。
 

 去年キャンプでSav Roccaと競ったP Ken Parrishがチームに帰ってきました、オフシーズンに契約していた元WASのDurant Brooksと3人でPの座を争う事になりました。
 STコーチが入れ替わりましたし、これまでのスターターRoccaは安泰ではありません。おまけにRFAの契約が遅れ、春のトレーニングに参加していませんし36歳の年齢的にも次を探す可能性が高いです。


 TBを解雇されたG Shawn Murphyと契約しました、2008年の4巡指名でMIAが指名し、シーズン中の10月に解雇後TBと契約していました。6-4 315ポンドでランブロックを得意としているようです。ウエイバーを拾った形ですからルーキー時の4年契約の3年目になります。

 ルーキー達の背番号が決まりました、1巡指名のBrandon Grahamは54を付ける事になりました、これはJeremiah Trotterの復帰が無いと考えて良いのでしょう。1巡指名ともなればジャージ等のグッズの事を考えてもTrotterが復帰した時に54を返せと言う事にはならないでしょう。そして54以外のTrotterも考えにくいです。
 去年WASをカットされてからチームに参加し、シーズン終盤は3番手のDTとしてプレイしたAntonio Dixonが64から90に数字を変えました。ファイナルカット後にチームに来た為に空いている番号を付けた去年から、今年はDTらしい番号に変わります。DTの上位指名は有りませんでしたし今年も3番手として期待されているのでしょう。

4巡121位 Keenan Clayton

2010-04-29 00:08:00 | ドラフト
4巡121位 Keenan Clayton Oklahoma OLB 6-1 229ポンド
 スカウティングコンバインでの記録 40ヤード4.66、垂直飛び41.5インチ、幅跳び10-4、ベンチプレス27回、垂直飛びはLBで1位、ベンチプレスと幅跳びもトップクラスの成績です。プロデイでは40ヤード4.57、スリーコーン6.85と素晴らしい記録を残しています。カレッジでの成績はレッドシャツを経て
1年生 13試合出場 14タックル 0.5ロスタックル
2年生 14試合出場 12タックル 
3年生 14試合出場 84タックル 10ロスタックル 4.5サック
4年生 13試合出場 75タックル 5.5ロスタックル 1.5サック 2INT
 3年生からスターターに昇格しています、高校時代は6-1 220ポンドでSとしてプレイしていたようです。パスカバーにおける腰と膝のスムーズさが特徴で方向転換能力が高くゾーンカバーを得意としていると評価されています。密集の中でRBに一直線に進むだけのパワーが無くプレイから消えてしまう事が多く、プレイの読みが悪いのが欠点と言われています。また、OLBとしてはサックが非常に少なく、ブリッツ能力が無いのは大きなマイナスになるでしょう。
 スカウティングコンバインのドリルでは膝を曲げてバックペダルでターンしていますし、方向転換後の1歩目の動きも悪くないように見えました。S経験を考慮してもパワーよりもスピードと機敏さが売りの選手なのでしょう。
 ハイライトフィルムが見つからなかったのですが、Oklahoma大なので試合のハイライトはたくさん有りましたからそこから22番3試合ほど追ってみました。基本的に左右両方のOLBでプレイしていましたが、時としてニッケルバックのような使われ方をしています。スクリメージに張り付くよりも5ヤード程度後ろからプレイを始め、ブリッツをしたりTEやRBのパスカバーで起用されていました。
 スイープのような外へのランではブロックを交わしてRBに飛び込むというよりも、ブロッカーに捕まる代わりにRBのルートを制限するようなプレイを多く見ました。頭脳的なプレイなのか飛びぬけた選手では無いのか、評価は分かれるかもしれませんが私には平凡な選手に写っています。
 パスカバーでは良く動いてRBに対しサイドラインまで付いていったり、TEを15ヤード程度まで良く追っています。また、ゾーンカバーでも入ってくるレシーバー、飛んでくるボールへしっかり反応していました。6-1とサイズは無いのでNFLレベルでTEのカバーが出来るかは微妙でしょう。
 
 4-3だとWLB専用になりそうです、229ポンドから240ポンドまで増やしてSLBで使うかもしれませんが特別速い印象はプレイでもコンバインでも有りません。スターターを競うと言うよりもニッケルLBとしてLB4,5番手に入る事を想定しての指名ではないかと考えます。2巡まであまり指名されなかったOLBが3巡で一気に消えた為に指名し損なって4巡で慌てて指名したような分析も有りますし、最初からこの選手を指名したかったのか、OLB補強の為に予定外の指名になったのかは不明ですが、スターターを争うような選手には見えませんし、WLBはスターター経験の有る選手がすでに3人居ますから53人枠に残るのは相当厳しいでしょう。

7巡220位 Jamar Chaney

2010-04-28 00:39:00 | ドラフト
7巡220位 Jamar Chaney LB Mississippi State 6-1 242ポンド
 スカウティングコンバインでの記録 40ヤード4.54、ショートシャトル4.29、スリーコーン6.9、垂直飛び39インチ、ベンチプレス26回となっています。プロデイでは40ヤード4.4秒台で計測したスカウトも居たようです(手動の方が少し早いタイムが出ます)カレッジでの成績
1年生 11試合出場 31タックル
2年生 12試合出場 66タックル 7.5ロスタックル 2.5サック
3年生 13試合出場 89タックル 3.5ロスタックル
足の骨折で開幕戦出場後レッドシャツ扱い 12タックル
4年生 12試合出場 90タックル 4.5ロスタックル 2サック 2INT
 40ヤードのタイムでは今年のILBの中でトップを記録し、ベンチプレスや垂直飛びでも優秀な数字を残しました。またシニアボウルのディフェンスMVPを獲得しています。足を骨折する前の年にSECのセカンドチームに選ばれました。
 素晴らしい運動能力を持っていて、スピードに乗ったプレイを見せることが出来、ボールのあるところにいつも顔を出す。と身体能力を高く評価されています。しかし、縦には速いが横への動きは平凡、と言う意見やランディフェンスではパワー不足でリードブロックを捌く事が苦手とも言われています。
 ハイライトを見た印象ですが、パスカバーはパスをカットすると言うよりも取らせるがその瞬間にタックルで引き倒す場面が目立ちました。ハードヒッターなのですが、横への動きはそれほど機敏では無いように見えますしコンバインでの数字をフィールドで現せない選手かもしれません。LB3ポジション全てでプレイ出来ると見られていますが、SLBをやるパワーは無さそうですし、WLBかMLBでの起用となるでしょう。専門誌の評価も2-3巡と見る所から7巡と見る所まで本当に評価が割れています(4-5巡の評価も有ります)これは身体能力の高さをポテンシャルと取るか、取らないか(7巡評価の所ではコンバインの数字ほど速くない、コンバインで良い数字を出す為のトレーニングをしているだけと見ているようです)で分かれているのでしょう。
 サイドラインからサイドラインまで守れる守備範囲の広さを褒められている事が多いのですが、そこまで運動量が有るようには見えません。システムの問題が有るのかもしれませんが、後手を踏んだ後に一生懸命追いかけているようにも見えます。ハンドオフフェイクに引っかかるのが難点との評価も見られますし、見てから走り出すと嗅覚の無さを指摘されても居ます。
 STで貢献が出来ると言う評価はほぼ一致していますし、STで使えてLB全てのポジションが守れるのはコーチにとって使いやすいでしょう。私のコンバインドリルでのバックペダルの評価は高くないのですが、スムーズに方向転換をしてTEをダウンフィールドまで追う事が出来ると評価する意見も有りますし、TEのカバーが出来ると認めさせるようなプレイが出来るならば素晴らしい掘り出し物になるかもしれません。来年の6巡指名をだしてまで取った7巡指名選手です、期待して良いのか11人目の指名と言う事でそれほどの評価ではないのかは微妙ですね。