3日目はまとめて

　3日目の指名はまとめて

　4巡118位での指名はNorth CarolinaのWR Mack Hollinsでした6-4の長身WRで40ヤードは4.53．カレッジではディープにストレッチするデコイ兼ディープスレッドとしてプレイしていたようで、縦にしか走った事が無いとの寸評もあります。Hank Baskett枠ですかね（DGBもそんなもんですけど）

　4巡132位での指名はSanDiego StateのRB Donnel Pumphreyです。カレッジ最優秀RBに与えられるJim Brown賞を受賞しています。
　5-8 170ポンドの小柄な選手で、横に走りながらOLとDLを見て縦に切り返すタイミングとスピードで勝負するタイプ。NFLレベルで通用するのかは意見が別れます（特別速くない）

　5巡166位ではWest Virginiaから2人目の指名になるWR Shelton Gibsonを獲得しました。
　5-11で40ヤード4.50と平均的な印象ですが、40ヤードのタイムよりも実戦で速いと評価されています。NFL.COMではDeSean Jacksonタイプとのスカウト評が有ります。

　5巡184位でNevraskaのNate Gerryを指名しました。6-2のSですがLBとして獲得したようです。218ポンドですから15ポンドバルクアップ出来るならLBやれるでしょう。4-2-5ニッケル主体のOLBは守備範囲が広くボールの有る場所に駆けつける能力重視のようですからS上がりで良いのかもしれません。

　6巡214位で獲得したはWashington大からも2人目の指名になるDT Elijah Quallsでした。6-1 313ポンドでNTでもUTでも出来るようです。3-4巡での指名が予想されていました。


　今年のドラフトは1-2巡でアップするのを我慢して良い選手が落ちてきて。3-4巡はちょっとでもアップしたら1段階レベル高い選手取れたかな？目の前で持っていかれたなと言う印象です（フロントの評価と一般的アナライズの評価は別ですけどね）
　ポジションとしてはパスラッシャー、CB2枚を上位で取り。WRとRBにLBを中盤で押さえて最後はバリューのDTと欲しい所はちゃんと取りました。と言う印象です。BPAよりニーズ優先の印象もありますが、悪くないのではないかと思います。

CB Rasul Douglas

　3巡99位で指名したのはWest Virginia大のCB Rasul Douglasでした。直前で高評価で残っていたCBを次々に指名されたのもあり、少し厳しい選択になった可能性が有ります。

Rasul Douglas
身長6-2　209ポンド
40ヤード4.59（プロデイ4.60）ショートシャトル4.26　スリーコーン6.97　垂直飛び33インチ　幅跳び10フィート　ベンチプレス16回

　高校ではバスケットボールの方で有名だったようですが、学力不足で短大（と言うか予備校みたいなもん）に進学2年間過ごし4-5校からオファーを得るCBに成長してWest Virginia大に進学しています。
　レッドシャツを経て、1年目（3年生）はバックアップで2年目（4年生）の去年スターターに昇格しました。

3年生　11試合出場　8タックル　1INT　1PD
4年生　13試合出場　70タックル　8INT　8PD

　長所
ゾーンでの反応が良い
INT能力が高い
背が高く腕も長い

　短所
プレスした後のバックペダルへの移行が下手
トップスピード不足
大股で機敏さに欠ける

　ハイライトを見ましたが、揃いも揃って浅いゾーンカバーからWRとQBの間に入り込むINTの映像でした、Asante Samuelを思い出すようなボールへの反応を見せています。
　スピードが無いからFSコンバートと言うタイプでは無いように見えます。ニッケルCBとしてフリーカバーさせるのが一番良い使い方でしょう。ある程度のランディフェンス能力を持つ大型ショートゾーンCB、5番手のCBとしては面白い選手かもしれません。

CB Sidney Jones

　2巡43位での指名は3月のプロデイ中にアキレス腱を切ってしまったWashington大のCB Sidney Jonesでした。
　アキレス腱を切るまでは1巡指名確実と言われていましたし、14位での指名予想も多かった選手です。怪我は6ヶ月程度で治ると言われていて、ドラフト前にはシーズン開幕に間に合うと担当医からコメントが出ていました（信じるかは別として）実際に開幕に間に合うのか、100%完治するのかは分かりませんけれど、怪我をする前の状態に戻るのであれば43位での指名は素晴らしいスティールとなります。

Sidney Jones
身長5-11 3/4　186ポンド
40ヤード4.47　ショートシャトル4.28　スリーコーン7.02　垂直飛び33インチ　幅跳び10フィート3インチ

　レッドシャツ無しで1年生から先発して3シーズン欠場無しで過ごしています。2年生と3年生で2度Pac12のファーストチームに選ばれています。

1年生　13試合出場　61タックル　2INT　7PD
2年生　13試合出場　45タックル　4INT　14PD
3年生　14試合出場　39タックル　3INT　9PD

　長所
ボールがどこに落ちてくるかを読み取る目
カット切られたあとに追いつく加速
マン・ゾーン兼用

　短所
競り合いでのパワー不足
タックル下手
アキレス腱断絶の後遺症

　この選手の場合は何よりアキレス腱の再建が上手くいくのか？が問題になります。
　試合見ても、カレッジレベルではプレスも効いて、カット切られてもボールが飛んでくるまでに前に出るような動きを見せてくれますし、能力に問題はないでしょう。
　ゾーンの時の反応の良さがマンでのカバーよりも良く見えました。アキレス腱のリハビリ中に上半身鍛えて貰ってパワーアップ。そこでアキレス腱が完治してくれるならばシーズン中盤からでもチームに貢献してくれるでしょう。

　即戦力CBよりも本来の実力を買った故障選手を取りました。Patrick Robinson,Ron brooks,Jalen Millsで開幕CB陣を組むのは悪夢なので、3巡でも4巡でもあと1枚CB取って欲しい所です。

DE Derek Burnett

　1巡14位はトレードダウンしたかったのでしょうけれど、受ける相手も居ない感じでそのままTennessee大のDE Derek Burnettを指名しました。
　ほとんどのドラフトサイトでDEの3-5番手の評価、全体10位くらいの評価をするところも多く、14位での指名なら文句無しと言った所です。

　Derek Burnett　Tennessee大
身長6-2 5/8　259ポンド
40ヤード4.88（プロデイ4.92）ショートシャトル4.44　スリーコーン6.96　垂直飛び31インチ　幅跳び9フィート8インチ　ベンチプレス20回

　レッドシャツ無しで1年生からスターター、3年連続の二桁サック、3年間で33サックを記録しました。

1年生　13試合出場　72タックル　10サック
2年生　13試合出場　69タックル　10サック
3年生　13試合出場　56タックル　13サック

　長所
手の使い方が上手い、強力なパンチ
縦横両方のムーブを使える
スクリーンパスへの対応
OLを抜いた後の加速

　短所
腰が高い、上擦る
小さい動きが苦手、ストレートランナー
下半身の力不足

　2試合全スナップ見ましたが、凄く良いプレイと全然ダメなプレイがはっきりしています。ランが苦手パスラッシュが苦手、と言うのではなく、型にはまれば爆発的な破壊力を持つのですが相手にペースを握られると何も出来ない。良いのか悪いのか良く分からない選手です。
　ただ、サックの場面は対面を一発のパンチではね飛ばしてQBへ一直線。これがいつも出来ないのはメンタルなのかスタミナなのか、何か問題が有るように思えます。
　知的なのかもしれませんが、ランプレイでプレイが終わっていないのに密集に飛び込まないで見てる場面が多いです。わざわざ痛めつけるようなダメ押しをする必要もないのですけれど、野生的な選手だったら喜んでヒットしに行く所で足を止めて見てる。パスラッシャーとしての性格的な所がちょっと気になります。
　あとは、このサイズの割に40ヤード遅いです。実際試合でも速くは無いですし、加速はパスラッシャーらしいのですが、トップスピードは平凡です。NFL.COMの寸評にありましたが、NFLレベルのポケットムーブに対処できるか？ここちょっと疑問です。大外からOLを振り切っても、ステップでQBにかわされそうな不安があります。

　ですが、SECで3年連続二桁サック、これは簡単には出来ません。弱い相手から5サック荒稼ぎのような形ではなく、各試合1-2サックを積み重ねています。
　そう考えると1巡使うタレントとして評価されるのは当たり前ですし、下半身を鍛えなおしたらもっと良くなる可能生も有るでしょう。即スターターで10サックを狙う選手ではないように見えますが、DEローテの5番手から始めてシーズン後半スターターになっていてくれたら2018シーズンはスターターとして活躍してくれるはずです。

WR欲しいけどさ・・・

　ドラフトまであと4日、モックドラフト見たりしていますけれど、1巡WR予想の所多いんですよね、絶対必要なCBは2-3巡でも良いのが残るから1巡は別で使うと言う予想なのですけれど、それならDLかRBだと考えています。
　なんでWRを1巡で取らなければならないのか？チームニーズにWRが有ると言う事なのでしょうから、見直してみます。

　現有戦力を並べてみると
Alshon Jeffery　単年契約
Torrey Smith　3年契約（いつでもゴースト無しでカット可能）
Jordan Matthews　契約最終年
　この3人がスターター
Nelson Agholor　残り2年
Dorial Green-Beckham　残り2年
　この2人がバックアップで他は若手の5番手からPS争いくらいの選手が数人居る形です。

　まず、Agholorはルーキー時の契約でベースは全額補償（が多分付いてる）ですから今年はカット出来ません、来年カットしても1ドルもキャップ増やせないはずです。
　スターター陣は強力です、WCO向きのJeffleyがエースで縦に走れるSmithが居てスロットで1000ヤード狙えるJordanが居る。この3人だけで考えればリーグでもトップ10には確実に入りますし、見方によってはトップ5にも入るかもしれません。AgholorとDGBのバックアップまで入れたWR陣としても10位には入ります。
　ただ、来年JeffleyとJordanが居なくなるとCarson Wentzを育てるにあたってWR陣入れ替えになってしまう。Wentzと長く付き合える若手エースが欲しい！そう言う考えなのでしょう。
　確かにJeffleyはWentzに素質を感じてEaglesを選んでくれたようなのですが、性格的に長くやれるかは不安定すし（T.OとMcNabbのような最後になるかもしれません）Jordanはスロット専用機でワイドアウトには向かないとDoug Pedersonが判断した（だからFAで2枚取った）

　最初はWRなんか要らない！って内容を書くつもりで書き始めたのですが、整理してみると若いエース欲しくなってきました・・・
　今年がチームにとって勝負の年ではないとするならば（Jason Petersやディフェンス陣主力を考えると時間掛ける余裕は有りませんけど）QB-WRを作る年。にする可能生はあるでしょう。
　けれど、それならばスターターを2枚FAで取る事はしなくて良いはずです。片側完全に空いていて、Patrick Robinsonもスターターでどうか微妙なCBやRyan Matthwesカットの話が出続けるRBを優先するべきでしょう。

　1-3巡の3つのドラフト権はCB2枚+RBかCB,RB,DE取るのが自然です。WR取る余裕はやっぱり無いですね。欲しいですけど・・・・・・