イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

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アシスタントコーチ人事

2008-01-29 09:07:27 | イーグルス
 DBコーチJohn HarbaughのBAL HC就任で空いた穴を埋める為のコーチ人事が発表されました。
 LBコーチからNYGのDCに就任したSteve Spagnuoloの後任としてDBコーチからLBコーチに移っていたSean McDermottをDBに戻す事になります。HarbaughがSTコーチからDBコーチになる時にLBコーチに移動して居なくなったから戻ったと言う所でしょう。今年はドラフトでDBの獲得が予想されますし、鉄壁のDBが崩れた事がディフェンスに大きく影響しました。指導力の有るコーチをDB担当にするのは悪くないと思います。2001年にコーチ見習いとして入団して以来2003年にはDBコーチ補佐、2004-6はDBコーチと出世を続けています。
 後任のLBコーチにはBill Shueyが入りました、2003年以来主にスカウトチームの指導者として4年間を過ごし、去年はディフェンス全体のアシスタントとして主にLBを見ていたようで、そう言う意味ではMcDermottの部下と言う事になるようです。肩書きとしてはオフェンスのコーチとして長いのですが、今回LBコーチに就任しています。EaglesのLBコーチは3代続けてDCコーチとして引き抜かれてきたチームで最も優秀な人材を置くポジションですし優秀な実績を残してきたMcDermottを戻すのですからShueyの指導力を高く評価しているのでしょう。LBは3年目を迎えるOmar Gaither,Cris Gocongに2年目になるShawn Bradley等Spikesを除けば皆若い選手です、コーチの指導力を最も必要とするポジションですし実績の無いShueyを入れるのには不安も残ります。
 PITのQBコーチとして2004-6年Ben Roethlisbergerを指導してきたMark Whippleがオフェンス全体のアシスタントに加わります。カレッジのHCとして16年のキャリアも持つベテランです。これはQBコーチのPat ShurmurをBALに引き抜かれた時の保険として代役のQBコーチを探していて、そのまま残留した為にアシスタントと言う形で入団する事になったのでしょう。2年目を迎えるKevin KolbにとってはQB育成経験の長いベテランが加わる事は良い方向に出るのではないかと思います。

 他には懐かしい顔がコーチ見習いとして帰ってきています。1990年のFAルーキーからスターターを掴み取り、キャリアの晩年NEでリングを手にしたOtis SmithがDBコーチアシスタントに就任しました。
 STチームキャプテンとしてIke Reeseと共にオンサイドキックリカバーの名手だったMike Caldwellがディフェンス全体のアシスタントとして帰ってきました。LBとしてもスターターに上り詰めた苦労人ですし、ディフェンスとST両方の勉強をしていくのでしょう。

 新しい血を入れる事よりも内部人事でごまかした感が強いのですが、それでもベテランコーチを外部から獲得しましたしいつもの年に比べればまだましな補強になったと思います。LBコーチに就任するShueyが若いLBグループを指導できるのかが不安ですが上手く伸ばしてくれる事を期待します。

2007シーズンを振り返る LB

2008-01-27 21:32:51 | イーグルス
 Dhani JonesをFAで失い、代わりにトレードでTakeo Spikesを獲得。ドラフト3巡でShawn Bradleyを指名しました、2006年の3巡指名Cris Gocongも怪我から回復しています。キャンプ途中Jeremiah Trotterを解雇したのには驚かされましたが、2年目のOmar Gaitherにポジションを与える為の措置でした。

 元プロボウラーのSpikesはシーズン終盤怪我でIR入りしますが、それまでランストップ強化に大きく貢献しました。ブリッツを減らす方針の為にサックは少ないのですが、ギャップコントロールの選択は的確でホールを塞ぎ続けました。
 Trotterを追い出してまでポジションを与える事になったGaitherはRBとの1対1で強さを見せて堅実なタックルを量産しました。思い切りの良い飛び込みも魅力でロスタックルも多く見せましたし、パスカバーでもアンダーニースを固めました。パワーがやや不足していますしDL強化の恩恵を最も受けた選手でしょう。
 2年目ですが実質ルーキーのGocongには元DEのパスラッシュが期待されたのですが、ブリッツを入れる場面が少ない為にサックを量産とは行きませんでした。SLBとしてはパスカバーが下手でTEをマークする事が出来ません、その代わりに5人目のDLとしてランプレイでギャップを埋める働きをこなしました。RTとTEの間をすり抜けてロスタックルも多かったですし上手く使えばサックも期待できるでしょう。
 ルーキーBradleyはSLB,MLB両方のバックアップを務めましたが、プレイタイムは少なくSTでの働きがほとんどでした。終盤Spikes離脱後にWLBで起用されて良い動きを見せています。
 ルーキーFAで入団したAkeem JordanはMatt McCoyの解雇後にWLBのバックアップとしてPSから昇格しました。Spikes離脱後にスターターに昇格しますが、判断ミスが多く狙われる事になりました。
 元2巡指名のMcCoyですが、去年GaitherにWLBのスターターを奪われWLBのバックアップとして起用されました。プレイが終わった後に後ろからタックルするという馬鹿げた反則をした直後に解雇されています。
 Trotter解雇時に獲得したPago Togafauですが、STでの起用に留まりました。
 
 Spikesは契約を1年残していますが5ミリオンの高額年俸ですしカットの危険が有ります、怪我さえなければまだ働ける事を考えれば契約の再構築が有るかもしれません。今後どうするかは若手に対する判断次第でしょう。
 GaitherはMLBとしてはパワー不足ですが、これ以上のパワーアップをするよりはスピードを残した方が良いと思います。パスカバーの出来るランストッパーとして中央を固め続けてくれるはずです。このオフに契約延長の話があるでしょう。
 Gocongは前には動けるのですが後ろに動けないと言う意味でTEをカバーするSLBよりもWLBで使った方が活きるでしょう。ウイークサイドからのブリッツをTrent Coleと2枚で入れるようになればパスラッシュ強化が出来るでしょう。
 カレッジでSS経験も有るBradleyは縦にも横にも動けますし、SLBに入れてTEのマークに使うのが良いのではないかと思います。Soikesを追い出してCarlos Emmonsのような選手になってくれることを期待します。
 JordanはSTで良さそうな選手ですが、LBとして出るにはパワー不足でしょう。ST要員として起用されていくでしょう。
 TogafauもST枠を争う事になりそうです、サイズは有りますから横に動けるかどうかがLBで使ってもらえるかの分かれ目になるでしょう。

 Omar Gaither 16試合出場 16試合先発 100タックル 1INT
 Takeo Spikes 14試合出場 14試合先発 86タックル 1サック
 Cris Gocong 16試合出場 16試合先発 54タックル 1サック
 Shawn Bardley 16試合出場 1試合先発 7タックル 1サック 1INT
 Akeem Jordan 9試合出場 1試合先発 9タックル
 Pago Togafau 7試合出場 1タックル

 LB全体で3サック、ブリッツ大好きJim Johnsonのイメージはすっかり変わりました(CBブリッツは多いのですけれどね)
 Gocongは記録上12試合先発なのですが、最初のプレイでニッケル体制を引いた為のものなので実質スターターと判断しています。

2007シーズンを振り返る DT

2008-01-26 11:00:17 | イーグルス
 ドラフトで重要視されるシニアボウルの練習が続いていますが、Eaglesのスタッフが面接した選手のリスト(不完全な物で実際の半分以下程度ですが)を見ているとほぼ全てのポジションの選手に偏りなく声をかけてるようです。L.J Smithが抜けそうなTE以外にスターターのFA流出が無いですしどこを取るのかがまだはっきりしません。


 スターターDarwin Walkerをトレードで放出、Sam RayburnをカットしてMonte ReagorとIan Scottを加える大幅な入れ替えを行いました。しかし、Scottは怪我で何もしないままIR入りしましたし、ReagorもINDを解雇される要因になった膝の怪我の為に調整は遅れました。2年目Brodrick Bunkleyは20ポンド落としてミニキャンプに現れてスピードを取り戻しています。

 3年目を迎えるMike Pattersonはダブルチームされた時の弱さを除けばランストッパーとしての成長目覚しいシーズンになりました。1対1で押される事が減り、DTとしては出色のスピードを併せ持ちRBを後ろから追いかけてタックルする場面も多く見られました。
 ホールドアウトによる調整の遅れから何も出来ずにルーキーシーズンを終えたBunkleyですが、減量した事で出足の良さを取り戻しました。体重を落とした事でランディフェンスへの影響が心配されましたが、スピードを増した事で有利な体勢を作る事が出来るようになり押されても潰されない粘りを見せています。
 LaJuan Ramseyはスピードもパワーもスターターレベルには程遠く、スターターを休ませる事が出来ませんでした。キャンプでの怪我で調整が遅れたのも原因ではあると思いますが、成長を感じないシーズンでした。
 交通事故で膝を骨折したReagorはその影響からかパスラッシュにスピードを失っています。ベテランですしテクニックは有るのですが足が付いてきません、シーズン後半はDarren Howardに役割を奪われました。
 DT陣の相次ぐ怪我で急遽契約したKimo von Oelhoffenですがほとんどプレイタイムをもらえないままシーズンを終えました。

 Patterson、Bunkleyのスターターコンビは順調に成長を続けています。Pattersonは5-11のサイズを考えてもこれ以上の上積みは期待できませんが、重心の低さはランストップの要であり続けるでしょう。
 Bunkleyはもっとパスラッシュでチームに貢献する必要が有ります、ハンドテクニックがまだ未熟で簡単にホールドされてしまうように見えますし技術面はもっと良くなるはずです。
 Ramseyはパワーアップよりもスピードアップを狙った方が良いとは思うのですが、サードダウンではDEのDT起用が増えていますしパワー重視する事が生き残りに必要なのかもしれません。
 Reagorは怪我の影響なのかフットワークに見る所がありません、3年契約ですが1年で解雇の可能性が有ります。
 Scottは他所のチームと契約しても良い形のIRに入れておきましたがどこからもオファーはありませんでした。1年契約ですしUFAになります。
 
 Mike Patterson 16試合出場 16試合先発 67タックル 4サック
 Brodrick Bunkley 15試合出場 15試合先発 31タックル 3サック
 LaJuan Ramsey 9試合出場 1タックル
 Monte Reagor 7試合出場 2タックル 1サック
 Kimo von Oelhoffen 8試合出場 1試合先発 2タックル

2007シーズンを振り返る DE

2008-01-24 08:37:31 | イーグルス
 BALは今年MIAでHCをしていたCam CameronをOCとして起用する事になりました、これでQBコーチPat ShurmurのBAL流出は無くなりました。Kevin KolbとA.J Feeleyにとっては素晴らしいニュースでしょう。
 

 2試合で3,5サックと復帰の年になるはずだったJavon Kearseは左膝ACL損傷からの復帰に時間が掛かり、トレーニング不足でキャンプに現れました。将来のスターター候補としてVicter Abiamiriを2巡指名し、パスラッシュで良い所を見せたJaqua Thomasと5年契約で再契約しています。そしてJerome McDougle(久し振り過ぎてスペルを忘れてましたよ・・・)はどこか忘れましたが怪我でシーズンエンド、ルーキー時の5年契約が終わる事になります。

 個々の選手ではなく、今年のディフェンスシステムとしてDLは2ギャップシステムに完全移行しました。RDEはLT,LDEはRTの正面にセットし(RTとTEの間に入る事もあります)、まずは対面をコントロールする事からプレイが始まります(サードダウンなどは別ですが)パスプレイと判断した場合にはすぐに左右へのムーブを始めてQBに進むと言うパスラッシュに関しては2度手間を掛ける事になる代わりにランディフェンスを強化する方針を採っています。
 Trent Coleは12,5サックでプロボウルに繰り上げ出場する素晴らしいシーズンになりました。巨大なLTの懐に自ら飛び込み、その後低い姿勢を保ちながら左右へ切れ込んでいく独特のスタイルでサックを量産しました。課題のランディフェンスも押されても潰されない事を1シーズン続け奮闘しました、課題はダブルチームされると簡単に無力化する事です、元LBでサイズが無いので仕方が無いのですが。
 Juqua ThomasはアナウンサーにTRAと言われ続けましたがKearseからスターターを奪い取りました。スターターよりもサードダウンパスラッシャーが適職なのでしょう、ランディフェンスで体力を使い果たしてしまったように見えます。ストロングサイドに250ポンドの元LBを入れるのが本来おかしいのでJuquaは頑張っているのですが、押されてしまう為にカウンター系のランで狙われる事が多かったです。
 TEN時代の右膝に加え左膝も手術をしたKearseは衰えてしまった筋肉を取り戻す事無くシーズンに突入し、出足の良さ・トップスピード・パワーを全く感じさせないプレイを続け、その結果シーズン半ばでスターターから降ろされプレイタイムがほとんど無い状態になりました。
 Darren Howardは昨シーズン効果的だったDTでのパスラッシュ起用が増え、Coleの成長と共にDEよりもDTで多く使われている印象です。非力なJuquaよりもLEのスターターに向いていると思うのですがColeのローテーションとしてのREかDTでの起用gは続きます。フットワークは衰えが見え始めていますしDTとしてしか使えないのかもしれません。
 ルーキーのAbiamiriはKearse、Howardを追い落としてプレイタイムを得る事が期待されましたが、怪我による臨時出場はあったもののポジションを奪う事は無いままシーズンを終えました。出場した試合でも特筆するようなフットワーク・パワー・テクニックは見られませんでした、オフシーズンのトレーニングでパワーアップする事を期待します。
 
 
 Coleは235ポンドから270ポンドにまで増やしてもスピードが全く落ちない奇跡の急成長を続けています。小さい割に怪我も少ないですし今の状態を維持してくれれば言う事はありません。
 Kearseはカット確定の状態ですが、ACLの影響と判断するのならばもう少し様子を見るかもしれません。高年俸ですしバックアップとしては使えませんが、Juquaをスターターで使うのは不安です、Abiamiriの成長を見てからカットするかもしれません(FA戦線でのキャップスペースを考えれば3,1カットだと思いますが、FAで動かないならミニキャンプで若手を見てから6,1カットになるかもしれません)
 スターターに昇格したJuquaですが、パワーアップするよりもスピードを維持する方向で調整するべきでしょう。これ以上のパワーアップはスピードダウンを招くでしょう。サードダウンでの出場だけでも5サック程度記録できる選手です。
 Howardもカットの可能性が有ります、Abiamiriと担う役割はほとんど同じです。もしかするとKearse残留でHowardの方をカットする事になるかもしれません。ただ、DTに入ってパスラッシュする事でチームに貢献することが出来ますからHowardは残してもらいたいです。
 AbiamiriはColeとスターターコンビを組む事が期待されます。ドラフト時の評価である、6-4 270ポンドの体格からハンドテクニックでOLとの1対1に強くトップスピードが速く無いが出足は良い、これは2ギャップ向きの選手と考えて良いでしょう。パワーアップして350ポンド級のRTを相手に出来るようになって欲しいものです。
 McDougleは契約終了します、トレードアップしての1巡指名から怪我、怪我、撃たれる、撃たれた所が痛い、怪我、素晴らしい5年間を過ごしました、それでも怪我さえ治れば良い選手とコーチ陣が気に入ってそうなのが少し怖いです・・・。

 Trent Cole 16試合出場 16試合先発 70タックル 12,5サック
 Juqua Thomas 16試合出場 7試合先発 37タックル 5サック
 Javon Kearse 14試合出場 8試合先発 12タックル 3,5サック
 Victer Abiamiri 6試合出場 1試合先発 3タックル
 Darren Howard 16試合出場 8タックル 1サック
 

QBコーチ流出の可能性

2008-01-23 07:30:56 | イーグルス
  John HarbaughがBALのHCに就任し、QBコーチのPat ShurmurをOCとして引き抜くのではないかという噂が有ります。Andy ReidはShurmurへの面接を要求された場合に断るつもりは無くShurmurが出世する事を祝福する用意が有るとインタビューで答えました。

 ReidのEagles HC就任と同時にTEコーチとして雇われ、Chad Lewisを育てました。その後Brad ChildressのOC昇格と共にQBコーチに就任しています。A.J Feeleyを育てた実績が有り、ChildressのMIN HC就任時にもOCとしての引き抜きの話が有りました。他にも他チームからOCとしての引き抜きの話が何度か有りましたしOC候補として毎年のように噂に上がる優秀なQBコーチとして定評が有ります。
 今回BALのOCとして呼ばれるかどうかはGMのOzzie Newsomeに決定権が有るのだとは思いますが、HC Harbaughが希望しているのだとすれば当然OC候補として面接をする事になるでしょう。
 
 2年目を迎えるKevin Kolbを育ててもらわなければならないこのタイミングでShurmurを引き抜かれるのは非常に痛いです。Marty Mornhinwegを解雇しShurmurをOCに引き上げる形で引き止めるのがチームにとってベストの選択だと思うのですが、ReidはMornhinwegを解雇することは無いでしょう、BALが望んだ場合にはまた一人優秀なスタッフを失う事になりそうです。