イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

McCoy使いすぎ

2015-01-30 09:55:00 | イーグルス
 2013年のリーディングラッシャーLeSean McCoyは耐久性に問題はありますが(脳震盪持ちでもあります)フィールドに居る間はリーグでも特異な能力を持ちます。問題はバックアップに頼れる選手が居ない事、それを改善する為にNOからDarren Sprolesをトレードで獲得しています。
 その後、Bryce BrownをBUFに4巡(3巡にもなる条件でしたが、結果4巡のままでした)で放出。2番手を入れ替えた形でシーズンを迎えます。
 キャンプ中にOregon出身で去年7巡でCARに指名されていたKenjon Barnerをトレードで獲得しました。翌日にルーキーFAのRB David FluellenをINDに出して取ったCody Parkeyがいきなりプロボウルに選出される大活躍、Barnerの獲得は大きな副産物を生みました。


放出
Bryce Brown (BUFへトレード 2015年4巡)

加入
Darren Sproles (NOからトレード 2014年5巡 加入後契約延長して3年契約)
Kenjon Barner (CARからトレード 2015年7巡 ただし、ファイナルカットに残れなかったので無償トレードになった模様)



 LeSean McCoy 16試合出場 16試合先発
312回 1319ヤード 平均4.2ヤード 5TD
28レシーブ 155ヤード 平均5.5ヤード

 2年連続で300キャリーを越えました。去年までは試合中に足がつったり、マッサージを受けながらプレイして居たのですが、今年はそう言った場面は少ない印象です。Chip Kellyのクイックテンポオフェンスだとプレイ回数が増えるのでキャリー数も増えてしまうのですけれど、300キャリーを毎年続けるようなタイプでは有りません。使い減りが心配です。
 代わりにと言うか、インサイドへの突進でMcCoyを外すように後半なりました。TD減の一因でも有るのですけれど、オープンでタックルされたり押し出されるのか、インサイドでDLに潰されるのかで消耗度に違いは有るでしょう。そう言う意味ではChipも考えて使っているのかもしれません。



 Darren Sproles 15試合出場 
57回 329ヤード 平均5.8ヤード 6TD
40レシーブ 387ヤード 平均9.7ヤード

 加入時にはスロットWRで起用すると言う話も有ったのですが、モーションしてエンプティバックの5レシーバーセット以外で最初からスロットに入るような使い方は少なかったです。
 ランナーとして縦に切れ込むタイミングとブロックがマッチしたのか、15ヤード程度のロングゲインを何度も獲得し、3rd&5くらいをランでクリアするような仕事もしています。
 逆に、NO時代のようなWR扱いが減りレシーブ数は半減しています。スクリーンが主で、RBとしてルートに出るのは5ヤード前後のヒッチ系ばかりでした。
 典型的な2番手専用ですが、McCoyにない縦への思い切りとスピードを持ちますし、良いコンビになりました。獲得は大成功と言えます。



 Chris Polk 14試合出場
46回 172ヤード 平均3.7ヤード 4TD
2レシーブ 16ヤード 平均8ヤード 

 シーズン中盤からインサイドランナーとして開花し4TDを記録しました。
 元々、怪我が無ければもっとやれる選手と言われ続けていましたし、持たせて貰えば仕事は出来る事をアピールしています。
 今後、インサイド特化にするのか、万能型のまま育てるのか、今年のオフの方向性は気になります。



 Matthew Tucker ファイナルカットに残れずPS契約
 プレシーズンでは良い所を見せましたが、上位3人とは差が有ります。ただ、試合で使って貰えばそれなりにプレイ出来るのではないかと考えています。

 Kenjon Barner ファイナルカットに残れずPS契約
 ドラフト時のデータはプロデイで40ヤード4.38の数字が残っています。ただ、Sprolesに似たタイプでしょうからチャンスは来ないでしょうね。



現在の状況
LeSean McCoy 契約延長済みで残り3年
Darren Sproles 3年契約の1年目終了
Matthew Tucker PSから2年契約(ERFA)
Kenjon Barner PSから2年契約(ERFA)

Chris Polk 3年契約終了でRFA


 McCoyのキャップヒットが12ミリオン(有り得ませんがカットした場合のゴーストは3.4ミリオン、8.6ミリオンキャップの枠を広げる事が出来ます)オフェンスの柱なので12ミリオン支払うのも仕方が無いと思いますけれど、契約の組み換えをするかもしれません。
 PolkはルーキーFAなのですが、2巡のような高額を支払ってまで引き止める事はないでしょう。一番下でどこかが手を出してきたらマッチする程度になるはずです。


 ランの回数で392回のDeMarco Murrayは異常として、2位がMcCoyの312回、次がLe'Veon Bellの290回。1試合あたりでもMurrayの24.5回、Arian Fosterの20回に続く3位で19.5回です。1試合20回なら多くはないように見えますが、最近のRBは2人3人でシェアする流れを考えればもう少し大切に使ってあげたいものです。レシーブ時にはSproles、中央突破はPolkと休ませようとしているのは理解してはいますけれどね。
 今年のメンバーが3人残りますし、FAでの補強は無いでしょう。ドラフトでも必要無いと思いますけれど、Chipですから予想外の指名は有るかもしれません。

契約最終年度x3

2015-01-25 16:24:00 | イーグルス
 4-3DTを3-4DEにコンバート、これは予想以上に上手く行きました。若いメンバーが揃いますし、Chip Kellyが惚れ込んでしまったTaylor Hartを指名しただけで補強は終わりました(例の3巡で取りに行こうとして、Howie Rosemanに3巡で取る必要は無いと言われたあれです。この話が一体どこから漏れたのか?ChipとRosemanの確執は1年前以前から有ったのでしょうね)


放出 特になし

加入
Taylor Hart (5巡指名 Oregon 4年契約)



 Fletcher Cox 16試合出場 16試合先発
61タックル48ソロ13アシスト 4サック

 サイズや能力としての特色は典型的な4-3DTなのですが、3-4DEとして2年目でAPのセカンドチームに選ばれる事になりました。
 元々が1巡指名ですし、これくらいやって当然と言う見方も有りますけれど、3-4DEとしてダブルチームを受けてこれだけのプレイが出来たのは素晴らしい事です。
 爆発的な破壊力が有るわけではないですし、10サックする事も無いでしょう。それでも、チームに欠かせないDLのキーマンです。



 Cedrick Thronton 16試合出場 16試合先発
52タックル36ソロ16アシスト 1サック 2PD

 公称309ポンドの割に素晴らしい出足が有る代わりパワー不足な面が見え、ダブルチームを受けるよりも1対1が得意だと思うのですけれど、今年はパワーアップしたのか受け止める事に慣れてきたのか、押せず押されずの3-4DEらしくなりました。
 ルーキーFA出身なのでRFAの今年は1巡のオファーを受けることでしょう。3-4年の契約がもらえるかは微妙だと思います。



 Vinny Curry 16試合出場
19タックル17ソロ2アシスト 9サック

 2巡指名から3年目、ついに素材が開花しました。典型的な4-3押しこみ形パスラッシュDEで3-4だとOLBの足は無くDEだとパワー不足、どう使うのかと危惧しましたが、パスラッシュ時専用として3-4でも4-3でもDE起用される事で9サックを記録しました。
 3-4だとスターターになる事は無いでしょう(3-4DEとしてこれ以上のバルクアップは足を殺すでしょう)9サックをチームとしてどう評価するのか?契約延長しないで来年UFAとしてチームを去る事になりますかねえ・・・勿体無いけれどバックアップに大金はどうなのだか。



 Brandon Bair 16試合出場
17タックル 1.5サック 1PD

 Oregon枠の人、2011年にKC,12-13とOAKでファイナルカットに残れませんでした。13年のPSとしてチームに来た時点で29歳、Oregon枠としてもなんでこんなの取るの?と言う印象でした。
 1年経って、今年はSTだけでなくDEとしてもハッスルプレイを見せました。ただ、穴埋め的選手である事に代わりは無いです。



 Taylor Hart 出場なし

 PSに落ちるわけでもなく、アクティブになる訳でもなく1シーズンが終わりました。
 プレシーズンゲームを見た感じ、3-4DEとしては横に動けてパスラッシュはあまり期待できない印象です。
 なぜこの選手が3巡指名相当なのか?Oregonで見てきた選手なのは分かりますけれど、Chipの評価基準に疑問を持つ事になります。
 今カレッジスカウト部長を探している最中なのですけれど、Chipの暴走を止める事ができて(止めるのは簡単ですが、対立すれば追い出されてしまいます)有能と言うのは難しい気がします。



現在の状況
Fletcher Cox 4年契約の最終年度
Vinny Curry 4年契約の最終年度
Brandon Bair 3年契約の1年目終了(多分)
Taylor Hart 4年契約の1年目終了

Cedrick Thronton ERFAの単年契約が終わりRFA


 Cox,Thronton,Curryとスタータークラスが3人とも契約最終年になります(RFAに単年オファーを出すとすれば)もう1年様子を見てから再契約と言うのは虫が良すぎるでしょうね、あと1年怪我無くやれるかのリスク保障でFA市場に出るよりも安く再契約を1年前にするのですから。
 Throntonは一旦FA市場に出してから同等の金額出すと言う形を取れるかもしれませんが、CoxとCurryは今年と同等の成績を残せば値段は跳ね上がります。かと言って4-3向きのCurryに10サックタレントの大金を支払うのか?万能ですが10サックとか取れるわけではないCoxの評価はどうなのか?このオフに契約延長すべきかどうかが本当に難しいです。
 少なくとも来年までは安泰のユニットなのでFAで動く事は無いでしょう。ドラフトも上位を使う事は無いはずです。

Chipの教え子がQBコーチ

2015-01-23 10:50:00 | イーグルス
 QBコーチの話をしたらすぐに決まりましたね。

 新QBコーチはBoston CollegeのOC兼QBコーチのRyan Dayに決まりました(ビリヤードの有名選手に同名が居て、検索するのが面倒)
 1998年から2001年までChip KellyがコーチしていたNew Hampshire大でQBとして同校のパス記録を持っていて、卒業後にTEコーチをしています。その後、Boston College,Floridaでコーチ見習い、Eaglesの地元Philadelphaに有るTemple大で2006年WRコーチ、07から11年までBoston collegeのWRコーチ、12年はTempleでOC、13-14年はBoston CollegeでOC/QBコーチと言う経歴です。
 35歳でChipのチームでQBとしてプレイしていて13年間カレッジでコーチをしていますがQBコーチは2年だけ、この経歴をどう判断するのかは難しい所です。Chipのやり方を理解していると好意的にも取れますし、QBコーチとしての実績は未知数と不安要素にも取れるでしょう。なにより、お友達内閣の面が強くなるのは否めません。Nick Folesをどう育てるのか?と言う点でも難しい事をやらせないならカレッジコーチの方が良い様にも思えますし、NFLレベルを知らないコーチで大丈夫?とも思えます。

 Pat ShurmurがOCで再契約する場合にはShurmurがQB兼任に近くなるのかもしれません、(13,14年のFolesのプレイを見れば、この2年間はQBコーチがFolesを指導していたと考えます)

コーチ移動

2015-01-21 07:41:00 | イーグルス
 コーチ陣にいくつかの動きが有りました。

 QBコーチだったBill MusgraveがOAKのOCとして引き抜かれました(HCのJack Del RioとはJAC時代も組んでいました)Nick FolesはNFL入り4年間で毎年QBコーチが入れ替わる事になります。

 RBとTEコーチとして20年間Eaglesのコーチを務めたTed Williamsはフロント(プロ選手スカウト)に転進となりました。71歳と言う年齢が問題ならば仕方が無いのですけれど、受け持ったポジションから次々とプロボウル級の選手を育て続けましたし、勿体無い気がします。
 DBコーチだったJohn Lovettもフロントに転出となりました。NFLでのコーチはChip Kelly就任からの2年間でしたが、コーチ暦40年の大ベテランでした。
 もう一つこれは少し前の人事ですが、DBコーチアシスタントのTodd LyghtがColorado大のコーチに転進しました。

 代役としてTEコーチにはJustin Peelleが就任します。Oregon大の出身で2002年4巡指名でSDに入り、その後MIA,ATL,SF、PITと2012年までプレイしていました。
 MIA時代の2年間はスターター、ATL時代の3年間はTony GonzalezのNo2TEとして準スターター扱いでした。コーチは今回が初めてになります(引退後の2013,14と2年間キャリアが空白なのですが、高校とかでコーチをしていたのかもしれません)

 DBコーチにはCory Undlinが就任しました。California Lutheran大(聞いたこと無い)でSとしてプレイ、その後母校などで6年カレッジのコーチを務めた後、NE,CLE,JAC,DENで10年のコーチキャリアが有ります。ただ、DBコーチとDBコーチアシスタントやSTコーチを行ったり来たりですし、能力的に凄いコーチの印象はないです。


 Oregonがまた増えた、と言っても2002年卒業なのでChipとは交流が無いですね。どちらかと言うとお爺ちゃんから若手に代えたと言う事でしょう。Chipは組閣時に同年代のコーチで固めたいと言っていましたから。



 OCとDCがまだ宙に浮いています。Pat ShurmurはOAKやBUFのHCとして面接をしたようですがこの2チームはHCが決まりました。Billy DavisもChipが再契約を希望している、と最終戦後の記者会見で言ったままです。
 QBコーチを含めて最重要なポジションが決まっていないのは、HCが交代しないチームとしては異例です。

Herremansは残したい

2015-01-19 08:21:00 | イーグルス
 ここまでQB,S,CB,TE,OLB,NTときました。残るはRB,WR,OL,DE,ILB,STと半分終わっています。安泰なのはRB,DE,STで波乱含みはWRとILB、難解なのはOLと言ったところです。


 難解なOLと言うのも、完璧な陣営のまま怪我無く1年過ごしたチーム史上最高のOLと言って良い2013シーズンとメンバーはほぼ同じまま臨んだ今年、怪我多発でバックアップを多用する事態となりました。が、バックアップが非常に優秀でスターター4人欠場のような試合でも破綻無くこなす事が出来ています。
 となると、そのままベテランの契約切れと同時に若手に切り替えれば良い。そうなって欲しいのですけれど、そうはならない気がしています。そこが、難解な部分です。


 30歳を越えたベテラン3人の交代要員をドラフト上位で指名すると言う推測も有りましたが補強はせず、Jason Kelceと6年契約で契約延長、Jason Petersとも4年間の契約延長。2013年6番手としてバックアップを務めたAllen Barbreとも3年契約延長、13年と同じメンバーでもう1年となりました。

契約延長
Jason Peters (4年39ミリオン)
Jason Kelce (6年35ミリオン)
Allen Barbre (3年5ミリオン)

放出 特になし

加入
David Molk (SDから2年契約)
Wade Smith (HOUから緊急補強)


 Jason Peters 16試合出場 16試合先発

 アキレス腱断絶で途切れましたが、復帰後2年連続のプロボウル選出、今年はAPセカンドチームに選ばれています。
 パスプロテクトの動きにやや衰えが見えはじめましたね、QBに直進させずに後ろ(Petersの左側)に流す手の使い方は超一流(手の長さ33インチでLTとしてはリーグでも一番短い方なのですが)押し込み型ラッシュにも押し込まれた後のQBへ方向転換させない審判に見えないホールディングの技術とベテラン健在なのですけれど、最初から大回りするラッシュに対して足が付いて行かずに漏らす場面が有りました。
 それでも、ランブロックで足が前に出ますし、一流のパスプロテクトが出来て、更にランブロックも一流、スクリーンパスでもリードブロックが出来る機動力、プロボウルOTに相応しい選手です。



 Evan Mathis 9試合出場 9試合先発

 MCL捻挫で復帰可能なIRに入って開幕を迎え、シーズン中盤に復帰する事となりました。バックアップ陣が好調だった事もあり急いで復帰と言う感じではなかった事も幸いしたのでしょう。13シーズンのような大活躍とはいかなかったものの、2年連続のプロボウルに補欠から出場となりました。
 最近契約問題でもめたりしていますけれど、このオフは大丈夫でしょう。それよりも、ややランプレイ時の押し込むパワーが無いように見えたのが心配です。



 Jason Kelce 12試合出場 12試合先発

 4週目から4試合ヘルニアで戦列を離れました。予想以上に早い復帰でしたが、代役David Molkが素晴らしい穴埋めをしていましたから無理をしての復帰ではないと考えています。
 外へのランプレイでLeSean McCoyやDarren Sprolesの前を走れる機動力はビックゲインが生まれる確率を飛躍的に向上させます。1枚しっかり捕る(その場所に居ないはずのCが回り込んでくる)それだけで10ヤードを越えるランが出るのですからKelceに大金を払う価値は有ります。
 小柄で怪我に弱そうなのは不安要素です。大型の選手相手でもパワー負けはしないのですけれど耐久性は心配です。



 Todd Herremans 8試合出場 8試合先発 右足の怪我でIR入り

 怪我で戦列を離れる前は継ぎ接ぎだらけのOLの中で唯一出続けるベテランとしてユニットを引っ張りました(酷い時はHerremans以外、全員2013年試合出でていないバックアップ4人でOLを編成していました)プレイとしては可も無く不可も無くというレベルになってしまいましたが、Trent Coleと並ぶ2005年入団生え抜きの最古参としてもう少し頑張って貰いましょう。
 2015年のキャップヒットは5.2ミリオン、カットした場合2.4ミリオンゴーストで2.8ミリオン空ける事になります。この程度ならば余程苦しくない限りカットは無いと思います。



 Lane Johnson 12試合出場 12試合先発

 禁止薬物使用で4試合出場停止の後、5試合目から復帰して居ます。
 PFFの数値だとリーグベストRTだったようなのですけれど(Jason Petersと共にPFFのファーストチームです)手を出す間もなく電車道で割り込まれてサックのような酷いプレイも多く見られました。正直、ルーキーだった去年はミスも有りましたけれど、今年の方がプレイの質が悪いように見えます。RBの個人技に数値が助けられているのではないかなあ・・・と思うわけです。
 3年目を迎える15年のプレイを見て、Petersの後継者としてLT待遇の契約をするか、RTどまりなのかを判断する事になるでしょう。

 出場停止を貰った薬物的な話をすると、カレッジではTEからRTそしてLTと1年生230ポンドだったのが3年間で300ポンドに増やし、プロ入り後も増やして現在公称317ポンド、薬物使用に関してLaneは風邪薬のような市販薬の誤検出と言っていますが、筋肉増強剤のようなものを使っていたのではないかと一部で言われたようです。
 まあ、1シーズン見た感じで体が小さくなったとか弛んだと言う印象は無いです。来年以降の体の作り方とプレイ振りで悪評を振り払って貰いましょう。



 David Molk 7試合出場 4試合先発

 カレッジでは最優秀Cを受賞したのですがSD入り後はSTでしかプレイさせて貰えずにカット、PSに入っていたのにシーズン終了後の再契約を貰えずにEagles入りしました。
 そんなMolkですが、Kelceの負傷後はスターターとして十分な働きをしました。システムとしてパワーよりもゾーンやプルアウトでの足と技術を要求されたのが小柄ゆえの低評価だったMolkにやり易かったのでしょう。2020年まで契約の有るKelceが居る限りスターターには成れないでしょうけれど、バックアップは当面Molkで安泰です。一時は他にOG出来る選手が居るのにLGでも使われました、コーチ陣に信頼されているのかもしれません。



 Matt Tobin 13試合出場 7試合先発

 怪我人続出の中で迎えた開幕戦、先発を予定したのに1週前に足首を捻挫して戦線離脱しました。復帰後はOGのスターターでプレイしたのですが、本来のスターターが復帰した時にはバックアップに降格となっています。
 ルーキーFAから2年目と言う事を考えれば上出来と言えるプレイでしたが、パワー不足ですね。ゾーンだから使って貰っていると言うように見えます。
 このまま成長を続けてくれれば次世代のOG候補として大切に育成される事でしょう。



 Andrew Gardner 16試合出場 8試合先発

 今年のHOUから来た枠です。すでに28歳でMIA,HOUで6年間のキャリアで8試合の出場と言う53人枠とPSを行ったり来たりと言う感じの選手でした。
 ところが、プレシーズンゲームでは若手の有望株TobinではなくGradnerがセカンドチームのLTに入る大抜擢。過不足なくプレイしてそのままシーズン序盤の怪我人多発時にはスターターで起用。怪我人復帰後はバックアップに降格しましたが、終盤にRGのスターターを与えられました。
 ランブロックよりもパスプロテクトの選手の印象です。本来LTの2番手であまり出番が来ない方が良い選手と言う位置に置いておきたい感じです。



 Allen Barbre 開幕前に足首捻挫でIR入り

 2年契約で13年に入団し、あと1年契約を残した状態で3年の契約延長。すでに30歳のBarbreに対する厚遇はコーチ陣の機体の現れでしょう(3年5ミリオンと控え扱いの金額ではありますけど)
 出場停止を貰ったLaneの代わりにRTのファーストチームで練習を続けていたのですが、足首の怪我で手術する事になりIR入りとなりました。万全で帰ってくるならば、G/Tのバックアップ1番手、またはHerremansからRGのスターターを奪う存在になるでしょう。



 Dennis Kelly 3試合出場 3試合先発

 怪我人続出のなかシーズン序盤に3試合起用されました。しかし、その後はアクティブにもならずにシーズンを終えました。スターター格だった事も有るのですが、ゾーンに向かないのか冷遇されています。
 他の控えが分厚い事も有り、ルーキー時の契約を1年残していますがカット・トレードの駒の噂を聞きます。



 Julian Vandervelde 1試合出場

 キャンプ中に背中を痛め、プレシーズンなど出場できないまま解雇されていましたが、シーズン中盤に再契約、1試合Cのバックアップとしてアクティブロスターに入っています。
 Cにコンバートされて3年経ちますけれど、ロングスナップもブリッツへのアジャストも未熟です。Cとしては技術不足、Gとしてはパワーに劣る。コーチ陣が何度も呼びなおす理由が私には分かりません。



現在の状況
Jason Peters 契約延長済みで残り4年
Evan Mathis 契約延長済みで残り2年
Jason Kelce 契約延長済みで残り6年
Todd Herremans 契約延長済みで残り2年
Lane Johnson 4年契約の3年目
Allen Barbre 契約延長済みで残り3年
Matt Tobin 3年契約の2年目(RFA)
Andrew Gardner 2年契約の2年目
David Molk 3年契約の2年目(RFA)
Dennis Kelly 4年契約の最終年度
Julian Vandervelde 2年契約の2年目

 FAになる選手は居ませんし、主力は全員2年以上契約が残ります。問題は年齢と怪我、そして充実の若手とベテランの入れ替えをどうするのか?になります。
 PetersとMathisはプロボウラー、Herremansは12年の不調からは回復しましたが衰え始めてます。入れ替えが有るならばRGのHerremansをBarbreやGardnerに入れ替える形でしょう。キャップと契約年数の管理、スターターに30歳が3人居る状態での怪我に対する準備。と言っても、BarbreとGradnerはバックアップとしては高年齢ですからTobinやMolkのような中堅も放出出来ません。
 1年前はここまでバックアップが実戦で仕事が出来ると考えていなかったので2-3巡でOLの指名が有ると考えていましたが、このオフはHerremansの放出が無ければ無風に見える(スターター争い、バックアップ枠争いは非常に熾烈です)FA・ドラフトになると予想します。
 ただ、30過ぎの3人のうち、MathisとHerremansは手術を繰り返してきましたし、Petersは両方のアキレス腱をやっています。健康ならば素晴らしいけれど・・・と言う形のリスクを負い続けるのか、どこかで(Petersは出せませんが)Mathis,Herremansと決別する時が来ます。それが何時なのか、契約切れや引退と言う形なのか解雇なのか、コーチ・フロントの思惑次第で流動的です。