横須賀うわまち病院心臓血管外科

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クライオアイス = 心房細動に対する冷凍凝固療法 同時に行う肋間神経ブロックによる疼痛対策

2018-12-12 19:09:09 | 心臓病の治療
 心房細動に対する治療として肺静脈隔離術やメイズ手術がありますが、これを行うためのデバイスとして、高周波と冷凍凝固療法があります。
 冷凍凝固のための装置は現在クライオアイスという単回使用の装置があり、これにより左房内の一部を冷凍凝固することで心房細動の不整脈が伝わらないようにブロックする治療です。

 このクライオアイスを使用すると、疼痛対策として肋間神経ブロックを同時にできるのがメリットです。右小開胸手術において今後メイズ、もしくは肺静脈隔離術を行う場合はクライオアイスを採用して、同時に肋間神経ブロックを行う方針です。

 使用した印象として、迅速かつ強力に冷凍凝固できるので、かなり効果が期待できます。


https://www.atricure.com/cryoice-cryoanalgesia-probe
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