最近増加している小開胸の心臓手術(MICS=Minimally Invasive Cardiac Surgery)では、特に開胸操作による肋間神経の障害により、術後の疼痛はそのままですと、胸骨正中切開の従来の手術術式よりも術後の疼痛が強くなってしまう可能性があります。胸骨正中切開は、皮膚も骨も正中部でおそらく神経も血流もあまり発達していない部位を手術するため、感染や創部の治癒に問題が起きやすい反面、疼痛も少ない傾向にあるからです。血流と神経支配が密集している部位ほど、キズの治りもいいけど、痛みも強く感じるのだと思います。
この小開胸の心臓手術においては、肋間神経ブロックの実施範囲を従来よりも広範囲に行うことによって、術後の疼痛が明らかに軽減している、と特に最近感じています。逆に小範囲の神経ブロックで終えた患者さんが疼痛を自覚している印象があります。実際には切離した肋間に加えてその上下の肋間も追加して冷凍凝固装置で神経ブロックすると疼痛が少ないようです。
神経ブロックしたために、痛みは感じなくてもその分、近く鈍麻した異常な感覚を自覚する人もいます。
冷凍凝固以外の方法としては、局所麻酔薬の肋間神経周囲への局所注射を行っている場合もあります。
冷凍凝固装置に代わる方法として、液体窒素による神経ブロックや、ドライアイスの使用を検討しています。
この小開胸の心臓手術においては、肋間神経ブロックの実施範囲を従来よりも広範囲に行うことによって、術後の疼痛が明らかに軽減している、と特に最近感じています。逆に小範囲の神経ブロックで終えた患者さんが疼痛を自覚している印象があります。実際には切離した肋間に加えてその上下の肋間も追加して冷凍凝固装置で神経ブロックすると疼痛が少ないようです。
神経ブロックしたために、痛みは感じなくてもその分、近く鈍麻した異常な感覚を自覚する人もいます。
冷凍凝固以外の方法としては、局所麻酔薬の肋間神経周囲への局所注射を行っている場合もあります。
冷凍凝固装置に代わる方法として、液体窒素による神経ブロックや、ドライアイスの使用を検討しています。