はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1041 ~ ナイル殺人事件

2022-02-27 | 映画評
今日は「ナイル殺人事件」を見てきました。

アガサ・クリスティの推理小説「ナイルに死す」を、『オリエント急行殺人事件』に続きケネス・ブラナーが監督・主演を務めて映画化。エジプトのナイル川をめぐるクルーズ船を舞台に、名探偵ポアロが密室殺人の解明に挑む。共演には『ワンダーウーマン』シリーズなどのガル・ガドット、『君の名前で僕を呼んで』などのアーミー・ハマー、ドラマシリーズ「セックス・エデュケーション」などのエマ・マッキーに加え、レティーシャ・ライト、アネット・ベニングらが集結。前作同様リドリー・スコットらが製作に名を連ねる。

主演:ケネス・ブラナー
共演:ガル・ギャドット、アーミー・ハマー、トム・ベイトマン、エマ・マッキー、レティーシャ・ライト、アネット・ベニング、ラッセル・ブランドなど


<ストーリー>
エジプトのナイル川をめぐる豪華客船内で、新婚旅行を楽しんでいた大富豪の娘リネット(ガル・ガドット)が何者かに殺害される。容疑者は、彼女とサイモン(アーミー・ハマー)の結婚を祝いに駆け付けた乗客全員だった。リネットに招かれていた私立探偵ポアロ(ケネス・ブラナー)が捜査を進めていくうちに、それぞれの思惑や愛憎が絡み合う複雑な人間関係が浮き彫りになっていく。


これは、なかなか面白かったです。

全体的に映像は綺麗でしたし、何よりも「ワンダーウーマン」のガル・ギャドットは、相変わらず綺麗でした。

序盤であっさり退場してしまうのが、ちょっと残念でしたが、逆ら彼女を犯人役で出していたら、すぐにわかったでしょうね。

日本の推理モノの映画、特に金田一耕助シリーズなんて、出演する女優さんの名前を見て、「あっ、この人が犯人だ」ってすぐにバレちゃいますからね。

アガサ・クリスティの原作は読んだことがないので、余計に新鮮な感じで見ることができてのだと思います。

ただ、原作を読んだ人からしたら、内容がかなり変わっていたようですが・・・

特に、LGBTに配慮しすぎているせいか、余計な演出が結構ありました。

中でも、原作では白人なのに、それをわざわざ黒人に変えてみたりするのは、当時の時代背景を考えても、とてもあり得ないことなので、人間関係がただただ複雑になっていくだけで、何だか違和感がありました。

それと、これは物語の根幹に関わることですが、あの殺人を「計画的で実に緻密な犯行だ」と断定するには、かなり無理があります。

ちょっとした時間の隙を突いて殺人を行うのですが、あの騒ぎの中で、誰か一人が部屋から出てきた時点で、計画が実行できなくなってしまうのですから。

実際、犯行前後の様子を見られてしまったわけで、これのどこが計画的なんだ、と思わずツッコみを入れざるを得ないような展開でした。

その後の殺人も、同じ船内で行うにはあまりにも場当たり的ですし、場合によっては、現行犯で見つかってもおかしくないような状況でした。

しかも、最後の推理の段階でも、「どうして、そんなことがわかったの?」というものが多くて、いくらポワロの灰色の脳細胞が優秀だとしても、無理やり感が結構ありました。

当然、原作ではそのあたりをうまく書いていたのだとは思いますが、だったらもう少しそういう展開を入れるために、冒頭のポワロがヒゲを生やしている理由とかの描写なんかいらなかったのでは?

ただ、サスペンス映画としては、鑑賞中にはそれらを感じさせないような展開になっていたと思いますので、トータルでは楽しむことができました。

まあ、上に書いたようなツッコミは、ほとんど後から思い出したことですから!?

ということで、評価は「B」にします。

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