歯切れの悪い退団劇

楽天の田中将大が自由契約となった。

これに対する、球団ＳＤである石井一久の説明がよくわからない。

特に「いろんなことも踏まえて、みんな1人だけとか2人だけとかではないので、みんなしっかりと成績に出した人だったり出さなかった人っていうところを判断はしていかないといけないんですけども（後略）」というところは、何を言っているのかわからない上に、歯切れが悪い。

要するに、今シーズンまったく活躍できなかったので、大幅な年俸減額の提示をしたところ、合意に至らなかった、ということだと思う。

ただ、どうせ石井は三木谷から「１勝もしていない選手に高い金が払えるか！」みたいなことを言われて、それに対して一生懸命説明しようとしているのだろうが、如何せんバカなので、うまく言えないのだと思う。

だけど、田中にしてみれば、年俸減額だけのせいではないと思う。

安楽による若手選手へのイジメ問題に対して、こいつは安楽を注意するどころか、その現場にいながらヘラヘラしていたという。

こんな先輩に対して、若手が愛想を尽かすのは当然。

現在１９７勝で、名球会まであと３勝なのに、どう考えたってチーム内に「田中のために、みんなで２００勝達成まで頑張ろう」という雰囲気があるとは思えない。

私が、もしイジメられている本人あるいは同僚の選手だったとしたら、間違いなく「誰がこいつのために頑張るか！ボケが！！」と思うはずだ。

当然のことながら、田中としてもそういう雰囲気は感じているはずなので、もはやこれ以上楽天に留まることはできない、と考えたのではなかろうか。

本人はまだまだやる気があるみたいだから、「ＦＡダボハゼ」の巨人にでも行くのかな？

今のところ、ヤクルトが手を挙げているようだけど、あの球団はお祭りごとが大好きなので、きっと盛大な引退式をやってくれるんじゃないの？

球団に大きな貢献をしたとは言え、三木谷という男は、球団創設時に大多数の有力選手がオリックスに移籍した時に残ってくれた岩隈に対して、何のセレモニーもしなかったからね。

たぶん、そのあたりを聞かれても「あれだけのお金を払ってやってるのに、あれ以上のことをやる必要なんてあるか！」くらいに思ってるんじゃないの？

いずれにしても、同一リーグだと、楽天と対戦した時に、若手選手がムキになって襲い掛かってきそうなので、たぶんそれはないだろうと思う。

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/11/24/kiji/20241124s00001173372000c.html

さて、他球団に移籍したところで、今の状態だとあと３勝できるかどうかわからない。

そうなった時に、名球会としてはどうするんだろうね。

田中の記録を調べたところ、１９７勝の他にセーブが３つある。

つまり、両方を足すとちょうど２００だから、得意の「推薦」で入れてあげてもいいんじゃないの？

それでなくても、今後は地道に頑張る野手か、セーブしか挙げていない中堅選手ばかりになりそうなんだから、何としても加入させたい選手じゃないのかな。

ところで、あの大谷翔平はどうするんだろう。

現在、８０勝・１１７４安打

二刀流だから、打者・投手それぞれの記録はそこそこということになる。

いったい、どういう特例で入会させるつもりなんだろう。