今回は「サバイバー(CS)」です。
「バイオハザード」シリーズのミラ・ジョボビッチ&「007」シリーズのピアース・ブロスナンが共演し、伝説のテロリストに立ち向かう女性外交官の死闘をスリリングに描いたサスペンスアクション。監督は「V フォー・ヴェンデッタ」「推理作家ポー 最期の5日間」のジェームズ・マクティーグ。
主演:ミラ・ジョボビッチ
共演:ピアース・ブロスナン、ディラン・マクダーモット、アンジェラ・バセット、ロバート・フォスター、ジェームズ・ダーシー、フランシス・デ・ラ・トゥーアなど
<ストーリー>
ロンドンのアメリカ大使館に赴任した外交官ケイトは不審な入国者の存在に気づくが、伝説のテロリスト・時計屋に狙われ爆弾テロのターゲットになってしまう。どうにか生き延びたものの爆弾テロ犯の濡れ衣を着せられた彼女は、時計屋のみならずアメリカ国家やイギリス警察からも追われる身に。そんな中、大みそかのニューヨーク・タイムズスクエアにテロの危機が迫っていることを知ったケイトは、人々の命を救うべくたったひとりで戦いに挑む。
2015年の作品である。
バイオハザードで大活躍したアリスと5代目ジェームズ・ボンドとの対決であるが、今作でのミラ・ジョボビッチは「普通の外交官」として登場する。
一方のピアーズ・ブロズナンは、伝説の暗殺者「時計屋」役であり、これまでも数々の暗殺・テロ行為を行ってきている悪党である。
こんなヤツ相手に、優秀だけど「普通」の外交官がどうやって戦いを挑むのか、という感じで見ていたのだが、展開は予想の斜め上をいくものだった!?
まず、外交官ケイトはトンデもなく超人的な行動力をもっていて、暗殺者を目の前にしても怯むこともないし、地下鉄から地下通路を走り回ったりして、逆に暗殺者に対して単身でテロ阻止のための行動を起こす。
とは言え、いくら行動力があっても、暗殺者の仲間だけでなく、警察からも指名手配されているにもかかわらず、誰もたった一人の女性外交官を捕まえられないとは、あまりにも情けなすぎる。
しかも、ケイトは変装すらせず、堂々とミラ・ジョボビッチのままで街中を歩き回っているのに、ほとんど誰にも気が付かれない。
申し訳程度に、ホテルにいた中国人夫婦らしき人が「あの犯人って、あそこにいる人じゃない?」みたいな感じで気が付くシーンがあるのだが、かえってわざとらしい。
とにかく、途中で監督が最初の「普通の外交官」という設定を忘れているのではないかと思われるほど、ケイトは縦横無尽に走り回る。
主人公の上司が彼女の数少ない理解者なので、イメージとしては「ジェイソン・ボーン」シリーズを思い起こすが、主人公はあくまでも一般人だ。
対する時計屋の方だけど、これが「ホントに伝説の暗殺者か?」と思われるほど、ケイトの暗殺には失敗するし、終盤の大規模テロ行為の時も、いとも簡単にケイトに阻止される。
だいたい、ケイト一人暗殺するのに、どうしてレストランごと爆破しようとするかね。
銃も使えるわけだから、わざわざあんな小細工をしなくても、ケイトが夜一人で歩いているところを狙えば、簡単に始末できたはず。
しかも、ラストのケイトとのタイマン勝負にしても、力勝負なのにケイトとほぼ互角の殴り合いをしている上に、逆にビルから突き落とされる始末。
要するに、ケイト自身を「超人的な能力を持つCIAの敏腕捜査官」という設定にしておけば、何の違和感もなく見ることができただろうに、余計な設定にしたりするものだから、かえってあり得ない展開になってしまったと思うわけだ。
そのせいで、ハラハラ・ドキドキ感もかなりそぎ落とされた感じがするので、完全に設定ミスだと思う。
原題も「サバイバー」なんだけど、主人公は逃げまわっているだけというよりは、むしろ攻めまくっているので、どういうつもりでこのタイトルをつけたんだろうね。
ということで、評価は「C」にします。
「バイオハザード」シリーズのミラ・ジョボビッチ&「007」シリーズのピアース・ブロスナンが共演し、伝説のテロリストに立ち向かう女性外交官の死闘をスリリングに描いたサスペンスアクション。監督は「V フォー・ヴェンデッタ」「推理作家ポー 最期の5日間」のジェームズ・マクティーグ。
主演:ミラ・ジョボビッチ
共演:ピアース・ブロスナン、ディラン・マクダーモット、アンジェラ・バセット、ロバート・フォスター、ジェームズ・ダーシー、フランシス・デ・ラ・トゥーアなど
<ストーリー>
ロンドンのアメリカ大使館に赴任した外交官ケイトは不審な入国者の存在に気づくが、伝説のテロリスト・時計屋に狙われ爆弾テロのターゲットになってしまう。どうにか生き延びたものの爆弾テロ犯の濡れ衣を着せられた彼女は、時計屋のみならずアメリカ国家やイギリス警察からも追われる身に。そんな中、大みそかのニューヨーク・タイムズスクエアにテロの危機が迫っていることを知ったケイトは、人々の命を救うべくたったひとりで戦いに挑む。
2015年の作品である。
バイオハザードで大活躍したアリスと5代目ジェームズ・ボンドとの対決であるが、今作でのミラ・ジョボビッチは「普通の外交官」として登場する。
一方のピアーズ・ブロズナンは、伝説の暗殺者「時計屋」役であり、これまでも数々の暗殺・テロ行為を行ってきている悪党である。
こんなヤツ相手に、優秀だけど「普通」の外交官がどうやって戦いを挑むのか、という感じで見ていたのだが、展開は予想の斜め上をいくものだった!?
まず、外交官ケイトはトンデもなく超人的な行動力をもっていて、暗殺者を目の前にしても怯むこともないし、地下鉄から地下通路を走り回ったりして、逆に暗殺者に対して単身でテロ阻止のための行動を起こす。
とは言え、いくら行動力があっても、暗殺者の仲間だけでなく、警察からも指名手配されているにもかかわらず、誰もたった一人の女性外交官を捕まえられないとは、あまりにも情けなすぎる。
しかも、ケイトは変装すらせず、堂々とミラ・ジョボビッチのままで街中を歩き回っているのに、ほとんど誰にも気が付かれない。
申し訳程度に、ホテルにいた中国人夫婦らしき人が「あの犯人って、あそこにいる人じゃない?」みたいな感じで気が付くシーンがあるのだが、かえってわざとらしい。
とにかく、途中で監督が最初の「普通の外交官」という設定を忘れているのではないかと思われるほど、ケイトは縦横無尽に走り回る。
主人公の上司が彼女の数少ない理解者なので、イメージとしては「ジェイソン・ボーン」シリーズを思い起こすが、主人公はあくまでも一般人だ。
対する時計屋の方だけど、これが「ホントに伝説の暗殺者か?」と思われるほど、ケイトの暗殺には失敗するし、終盤の大規模テロ行為の時も、いとも簡単にケイトに阻止される。
だいたい、ケイト一人暗殺するのに、どうしてレストランごと爆破しようとするかね。
銃も使えるわけだから、わざわざあんな小細工をしなくても、ケイトが夜一人で歩いているところを狙えば、簡単に始末できたはず。
しかも、ラストのケイトとのタイマン勝負にしても、力勝負なのにケイトとほぼ互角の殴り合いをしている上に、逆にビルから突き落とされる始末。
要するに、ケイト自身を「超人的な能力を持つCIAの敏腕捜査官」という設定にしておけば、何の違和感もなく見ることができただろうに、余計な設定にしたりするものだから、かえってあり得ない展開になってしまったと思うわけだ。
そのせいで、ハラハラ・ドキドキ感もかなりそぎ落とされた感じがするので、完全に設定ミスだと思う。
原題も「サバイバー」なんだけど、主人公は逃げまわっているだけというよりは、むしろ攻めまくっているので、どういうつもりでこのタイトルをつけたんだろうね。
ということで、評価は「C」にします。
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