はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

「国益」という意識のない外交官たち

2003-12-26 | 日記
今週の「週刊新潮」のコラム「変見自在」から。

高山正之氏が、日本の外交官について、またまた鋭く切り裂いている。

かつて(1913年)政情不安のメキシコで軍事クーデターが起きた時、当時の大統領の夫人と子供たちが日本大使館に逃げ込んだが、その時の大使館の主堀口九萬一は、毅然とした態度で革命軍に対したそうだ。

しかし、その後日本の外交官の意識は一気に地に落ちていく。

1974年に日本赤軍がクウェートの日本大使館を襲った時、当時の石川良孝大使は涙声で命乞いをしたらしい。
しかも、外務省は日本の名誉よりも大使の命を大事にして、日本赤軍の要求をすべて呑んだ。一気に日本の恥を世界にさらした瞬間だ。

その後、日本の外交官はひたすら自分の身だけを考えるようになったとのこと。
とにかく危険なところには行かない。危ないと見れば、すぐに退却する。

一方で、中国瀋陽の総領事岡崎清のように、厄介な事には一切関わりあうことをしない。
たとえ、目の前で人が泣き叫ぼうが、殺されようが関係ないらしい。

まったくもって情けない話だ。

そんな中、イラクで日本の外交官2人が殺された。

日本の外交官もわが身をかえりみず、自分の使命を全うしようとするようになったのかと言うと、高山氏によればそうではないらしい。

「正直、日本人外交官とは思えなかった」とのことで、亡くなった2人の学歴を調べてみると、案の定奥氏が早大、井ノ上氏が熊本大出身だったそうだ。

つまり、東大出身ではなかったということだ。
東大出身者は「汚い仕事」を非東大組に押しつけて、ひたすら逃げ回っているらしい。

なるほど、そういうことだったのか。
亡くなった2人は、危険な地域で仕事をせざるを得なかった。
東大出身の官僚のせいで殺されたと言っても過言ではあるまい。

いや、東大出身者だけではないようだ。
本来落ちこぼれであるはずの京大出身者に田中均という国賊外務官僚がいた。

こいつは、東大出身者と同様に甘い汁だけを吸おうと、いまだに奮闘している。
先般も、中川経済産相に対して「北朝鮮のような小さな問題でなく、もっと大きな問題に関心を持て」と言ったそうな。

やっぱり骨の髄まで腐っているとしか言いようがない。

「日本の外交官は、国益意識のかけらも持っていない」と高山氏は言い捨てるが、残念ながらその通りらしい。

もう一度言うが、ホントに情けない!

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