はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

M-1 2024回顧

2024-12-23 | 日記
昨日行われた「M-1 2024」

今回も、基本的には前回同様で「決勝当日にゲストが1組ずつくじを引き、順番にコンビがネタを披露する形式」であった。

優勝者の決定方法も昨年と同じで、敗者復活勝者を含めて10組がそれぞれネタを出し合い、得点の上位3名が決勝に進出し、最後は得点ではなく、審査員により「誰が面白かったか」の獲得票数で決める、というやり方だ。

出場者と出演順は、以下の9組と敗者復活戦を勝ち抜いてきた1組。
その1組とは、マユリカだった。

真空ジェシカ、トム・ブラウン、ヤーレンズ、エバース、ダイタク、令和ロマン、ママタルト、バッテリィズ、ジョックロック、マユリカ

演じる順番
1.令和ロマン
2.ヤーレンズ
3.真空ジェシカ
4.マユリカ
5.ダイタク
6.ジョックロック
7.バッテリィズ
8.ママタルト
9.エバース
10.トム・ブラウン

なお、今回の審査員は、前にも触れたが大幅に替わって9名となった。

ノンスタイル・石田
博多大吉
アンタッチャブル・柴田
海原ともこ
ナイツ・塙
中川家・礼二
笑い飯・哲夫
かまいたち・山内
オードリー・若林

以下、出演者順に私の感想・評価と実際の獲得点数をつけてみました。

・令和ロマン(A)850
「子供の名前」ネタ
これは面白かった。子供の名前と言えば、普通は「下の名前」なのに、それを「苗字」を変えたいという形にしたこのコンビの発想のスゴさを感じた。
アンタッチャブル・柴田が言うように、登場した時点ですでに貫録十分だった。

・ヤーレンズ(B)825
「おにぎりが好き」ネタ
ボケの連発は面白いけど、期待しすぎた感じがした。令和ロマンの後だけにかなり損をしている部分もあったと思うが、ネタ的にも今いちだったように思う。
海原ともこが言うように「もっと、しょうもないことをしてほしかった」に尽きると思う。

・真空ジェシカ(A)849
「商店街のロケ」ネタ
これも面白かった。いつもは、ホントにくだらないボケが多いのに、今回はツッコミも含めてよくできていたと思う。

・マユリカ(C)820
「高校の同窓会」ネタ
💩ネタを入れたのは失敗だろう。しかも設定がちょっと弱い。ボケも無理やりで笑えなかった。中盤から盛り上がったけど、ちょっと遅かったか。

・ダイタク(B)820
「ヒーローインタビュー」ネタ
双子ならではの、いろんな裏ヒーローを演じる流れは、想像以上のものだったので、新鮮味もあってなかなか面白かった。ただ、爆発力にはちょっと欠けたように思う。

・ジョックロック(B)819
「医療ドラマ」ネタ
見た目でしょうもないコンビかと思っていたけど、かなり専門的な知識を駆使したネタながら、ボケよりも、それに対するツッコミが意外と面白かった。

・バッテリィズ(A)861
「偉人の名言」ネタ
ボケのアホさ加減が突き抜けすぎていて笑った。オードリー・若林の「ワクワクするアホ」という言葉がすべて。

・ママタルト(D)812
「銭湯」ネタ
190kgある大鶴肥満をいじるネタだけど、ほぼ笑えず。
ツッコミが下手すぎるというのか、たいしたボケでもないのに、これをネタにした理由がよくわからない。

・エバース(A)848
「初恋の人との再会」ネタ
ゆっくりとした入りで、ちょっと不安だったけど、意外と面白いネタだった。
小さなネタだけど、これをよくあそこまで展開させたなあ、と思う。

・トム・ブラウン(E)823
「場がシラけない一気コールのしかた」ネタ
予想通りツマらなかった。どうしてこのコンビが決勝まで来られたのか、さっぱりわからない。
とにかくまったく笑えなかった。今回最低のコンビ。
審査員も、こんなネタで笑うなんてちょっとがっかり。


以上の結果、決勝戦の残ったのは、バッテリィズ、令和ロマン、真空ジェシカの3組。

決勝戦の順番とネタは以下の通り。

・真空ジェシカ(D)
「アジェラ・アキのライブ」ネタ
何がやりたいのかまったくわからず、明らかに「やっちまったな」という感じ。一本目の余韻は完全に消えてしまった。

・令和ロマン(B)
「タイムスリップ」ネタ
完全な高比良くるまワールド。M-1ネタとしてはどうだろう、という感じはしたが、なかなか面白かった。

・バッテリィズ(B)
「世界遺産」ネタ
1本目と同じ感じで、アホが突き抜けていて面白かった。確かに世界遺産は墓が多い!?

そして優勝は・・・

令和ロマン!! 見事連覇達成である。

9人中5人が推していたが、バッテリィズも3票取っているので、完勝ではなく、際どい結果ではあった。

とは言え、文句のない優勝だと思う。

最終的な順位は以下の通り。
ついでに、個人的な順位も(  )につけてみました。

1位:令和ロマン(2)
2位:バッテリィズ(1)
3位:真空ジェシカ (3)
4位:エバース(4)
5位:ヤーレンズ (5)
6位:トム・ブラウン(10)
7位:ダイタク (6)
8位:マユリカ (7)
9位:ジョックロック (8)
10位:ママタルト(9)


全体を通して言えば、今年はママタルトとトム・ブラウンを除けば、ホントにレベルが高かったと思う。

一番手で令和ロマンが出てきた時、「今年はキツいかな?」と思っていたのに、想像以上にクオリティの高いネタだったので驚いた。

また、初登場のバッテリィズは、何となく見たことはあったのだけど、あそこまで面白いとは思わなかったし、エバースも同様、さらには普段ほとんど面白いとは思わない真空ジェシカも、1本目は大笑いしてしまった。

総合順位と、自分なりにつけてみた順位がほぼ一緒、という年も珍しい。

そういう意味でも、「永久保存版」レベルの大会だったと思います。


さて、今年大きく入れ替わった審査員について言えば・・・

皆さんなりに良かったと思うのだが、中でもノンスタイル・石田、アンタッチャブル・柴田、かまいたち・山内のコメントは良かったと思う。

特に石田のコメントは、聞いていて納得するものばかりだった。

一方で、海原ともこは、昨年と比べても全体的に得点が高かったように思うし、コメントに切れがなかった。

あと、最終決戦で一人だけ真空ジェシカに入れたナイツ・塙のセンスは相当悪いと思うぞ。

おまけで・・・

今年も、大会後に行われる「大反省会」を見たけど、トム・ブラウンのネタに対して、出演していたとろサーモン(久保田・村田)や錦鯉(渡辺・長谷川)、笑い飯・西田が揃って「椅子からころげて大笑いした」とか言っていたので驚いた。

よく芸人が「あいつは天才だ」とかいう芸人がいるが、ほとんどの場合、そいつはたいして面白くない。

単に異様なボケをしているだけなのに、身内びいきではないのだろうけど、割と活躍している芸人にもそういう発言をする人が多いのは、私の中では理解できないことの一つである。

少なくとも、トム・ブラウンで笑ったことなど一度もない。

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