はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

「M-1 2024」を振り返る

2024-12-24 | 日記
一日置いて、録画しておいた一昨日の「M-1 2024」をもう一度見てみた。

改めてゆっくりと見てみると、最初見た時は「何なんだ、あれは?」と思っていた部分が、意外なことによくわかることもあるからだ。

そういうことを抜きにしても、優勝した令和ロマンと準優勝のバッテリィズは、何度見ても面白い。

特に、令和ロマンのネタは、細かいところまで非常によく考えられていると思った。

1本目のネタに出てくる、「同じ名前でも、漢字で書くと少しずつ違う場合」があるのはその通りで、中でも「渡辺」というのはいろんな字がある。

もともと「渡辺」の旧字体である「渡邉」は非常にややこしい字で、それを登録する際に役所の人たちが、人によって少しずつ間違えたものだから、現在のようにたくさんできた(50種類以上もあるそうだ!)ようで、そういう意味では、大半が「間違い」であると同時に、役所が登録したわけだから、すべて「正しい」ということも言えるわけだ。

そして、実際に渡辺さんは、難しい「邉」という字を「辺」に置き換えても、あまり文句は言わない。

それは、説明するのが面倒臭いから、ということもあると思う。

一方で、「斉藤」というのは数種類しかないせいか、「斉」なのか「斎」なのか「齊」なのか、結構細かく文句を言ってくる人がいるのも確かだ。

そのあたりを難しくするのではなく、ネタの中にさらっと入れて笑いを取るあたりは、さすがの優勝者だと思う。

2本目の「タイムスリップ」ネタも、同様に実に細かいところまで考えられていると思った。

さて、面白いネタについて能書きを垂れてもしょうがないので、面白くないと思った2組(ママタルトとトム・ブラウン)について触れてみる。

たぶん笑えないだろうと思いつつも、我慢してもう一度見てみた。

まず、ママタルトの方は、銭湯で大鶴肥満の方があっちこっち動き回る、という展開だったのだが、面白くないと思った理由は、何のことはないツッコミである檜原の方が、声が上ずっていて何を言っていたのかわかりにくかったせいだと思う。

そのせいで、途中から何をやっているのかよくわからず、ついていけないまま終わってしまった、というところだろうか。

もちろん、改めて見たところで、たいして面白くなかったという感想は変わらない。

問題はトム・ブラウンである。

改めてゆっくりと見たけど、そもそも何をやっているのかが理解できず、結局どこがどう面白かったのか、私にはさっぱりわからなかった。

まずこのコンビは、漫才そのものが下手だ。

ボケとツッコミが「綺麗な掛け合い」になっていないのは、漫才としては致命的だと思う。

特にツッコミの布川は、その都度ボケであるみちおの頭をひっぱたくのだが、声が素っ頓狂なので、聞いていて奇声を発しているようにしか見えない。

ボケであるみちおの方は、独特の世界観を持っているのはわかるが、それが笑いにつながっていない、というのか、そもそも「何であんなことをするの?」ということについてまったく説明がつかないので、ただただアホなことをやっているだけ、というネタになっているのだと思う。

審査員の方も、高得点をつけた博多大吉やナイツ塙などは、「こんな漫才見たことがない」とか「何をやっているのかわけがわからない」とか似たようなことを言っていたけど、それが「だから面白い」という感想になる理由がわからない。

以前、マジカルラブリィが優勝した時に「あれは漫才ではない」という批判があったのだけど、今回も同様の批判はあったらしい。

ただ、そのたびに同じ芸人たちが「漫才の型は決まったものではない」という反論をしているのだけど、そういう意味ではないと思う。

プロ野球選手が、簡単なプレーなはずなのにエラーをしてしまった時に「あんなのプロじゃない」と言われるのと同じで、一言で言うと「面白くねえよ!」という意味なのだと理解している。

トム・ブラウンの場合、最初の挨拶から、ネタに入ってからも最後まで何をやっているのかわからなかったので、個人的には笑える部分がまったくなかった。

もちろん、お笑いは好みが分かれるので、これを面白いと思う人がいてもおかしくはないが、少なくともこういう賞レースでやるのには馴染まないと思う。

それにしても、トム・ブラウンが演じている時に審査員たちが大笑いしていたけど、ネタとして面白いと思って笑っていたのだろうか。

MCの今田耕司は、どんなネタでも大笑いするし、トム・ブラウンの時は涙を流しながら笑っていたけど、こういうヤツはMC向きじゃないと思う。


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