昨日は「湯道」を見てきました。
『おくりびと』などの脚本を手掛けた小山薫堂が提唱する「湯道」をテーマに描くヒューマンドラマ。とある銭湯を舞台に、都会から実家に舞い戻った兄、彼と犬猿の仲の弟、そして彼らを取り巻く人々を映し出す。『HERO』シリーズなどの鈴木雅之がメガホンを取り、小山が企画などを手掛けている。『友罪』などの生田斗真と『偉大なる、しゅららぼん』などの濱田岳が兄弟を演じ、『バイオレンスアクション』などの橋本環奈、戸田恵子、寺島進らが出演している。
主演:生田斗真
共演:濱田岳、橋本環奈、小日向文世、天童よしみ、クリス・ハート、戸田恵子、寺島進
その他:厚切りジェイソン、浅野和之、笹野高史、吉行和子、ウエンツ瑛士、朝日奈央、梶原善、大水洋介、堀内敬子、森カンナ、藤田朋子、生見愛瑠、吉田鋼太郎、窪田正孝、夏木マリ、角野卓造、柄本明、秋山ゆずき、酒井敏也など
<ストーリー>
建築家の三浦史朗(生田斗真)が、「まるきん温泉」を営む実家にある日突然戻ってくる。彼は亡き父が遺した銭湯を切り盛りする弟の悟朗(濱田岳)に、古ぼけた銭湯をマンションに建て替えると伝えるために帰省したのだった。ある日、悟朗が入院することになり、銭湯で働く秋山いづみ(橋本環奈)の助言もあって、弟の代わりに史朗が店主を数日務めることになる。
これは良かった。
最初はドタバタコメディかと思っていたので、まったく見る気はなかった。
ただ、ネットでの評判が結構よくて(もちろん酷評している人もいるけど)たまたま映画館のあるららぽーとに行く用事があったので、時間潰しのために見たようなものだったけど、これが意外にも面白くて、危うく泣きそう(?)になったくらいだ。
何せ、「茶道」「華道」などに続く「湯の道」である。
どうせしょうもない能書きがたくさん出てくるのだろうと思っていたが、全然違った。
さすがに「湯道」教室に通う人たちを描いているシーンは滑稽だったけど、かなりまともな話をしていて、聞いていて「なるほど」と思えるものが多かった。
しかし、テーマはそんな「道」の話ではなく、下町の古い銭湯を舞台にした人情噺である。
映画の最初にいろんなシーンが流れてきて、これがどう「湯道」につながるのだろうと思っていたが、これが中盤以降すべてつながってくる、という構成も良かったです。
「伏線回収って、こういうことなんだよ」ということを、あらためて細田守に見せるべきでしょう。
例えば、どうして天童よしみやクリス・ハートが出てくるのかと思っていたら、もちろん歌は歌うのだけど、クリス・ハートが銭湯に来て歌を歌い始めた時点で、「あっ、こういうことだったんだ」ということが、すぐにわかるような展開になっている。
あと、出演者が意外なほど豪華だ。
そして、それぞれの役者さんが、それ相応の存在感のある役をやっている。
下手クソは、ほぼいなかった・・・と思う。
さすがに厚切りジェイソンはどうかとは思ったが、そんなことは気にならないくらい、まわりを固める役者陣がすばらしい。
唯一違和感がありそうだったのが、吉田鋼太郎とウエンツ瑛士だったけど、吉田鋼太郎の目に余る過剰演技も、終盤で下町の人たちから集中口撃を食らって退散するので小気味いいし、それまでにチャラいDJ役をやっていたウエンツ瑛士によるその後のフォローも、展開としてうまくできていた。
さらに、それまで「夫婦が別々に入っていて、風呂桶を2回叩くと『どうする(もう出る?)』という意味で、返事が1回ならOK、3回なら『まだダメ』という意味だ」というくだりが何回か出てくるのだけど、それが最後の場面で重要な意味を持つ、という展開もとても良かったです。
こういう「オチの付け方」というのも、細田守に見せてやりたいです。
あの「竜とそばかす姫」は、伏線回収もまったくなかった上に、最後も唖然とする終わり方でしたからね。
まったく予想もしていなかった展開で、もちろん大爆笑とか感動!とかいう映画ではないけど、見て良かったです。
ということで、ここのところしょうもない映画が続いていたので、評価は「A」にします。
ところで・・・
殿方が期待している(?)と思われる「女湯」のシーンですが、確かに出てはくるものの、入浴しているのが天童よしみに吉行和子、戸田恵子などですから・・・!?
『おくりびと』などの脚本を手掛けた小山薫堂が提唱する「湯道」をテーマに描くヒューマンドラマ。とある銭湯を舞台に、都会から実家に舞い戻った兄、彼と犬猿の仲の弟、そして彼らを取り巻く人々を映し出す。『HERO』シリーズなどの鈴木雅之がメガホンを取り、小山が企画などを手掛けている。『友罪』などの生田斗真と『偉大なる、しゅららぼん』などの濱田岳が兄弟を演じ、『バイオレンスアクション』などの橋本環奈、戸田恵子、寺島進らが出演している。
主演:生田斗真
共演:濱田岳、橋本環奈、小日向文世、天童よしみ、クリス・ハート、戸田恵子、寺島進
その他:厚切りジェイソン、浅野和之、笹野高史、吉行和子、ウエンツ瑛士、朝日奈央、梶原善、大水洋介、堀内敬子、森カンナ、藤田朋子、生見愛瑠、吉田鋼太郎、窪田正孝、夏木マリ、角野卓造、柄本明、秋山ゆずき、酒井敏也など
<ストーリー>
建築家の三浦史朗(生田斗真)が、「まるきん温泉」を営む実家にある日突然戻ってくる。彼は亡き父が遺した銭湯を切り盛りする弟の悟朗(濱田岳)に、古ぼけた銭湯をマンションに建て替えると伝えるために帰省したのだった。ある日、悟朗が入院することになり、銭湯で働く秋山いづみ(橋本環奈)の助言もあって、弟の代わりに史朗が店主を数日務めることになる。
これは良かった。
最初はドタバタコメディかと思っていたので、まったく見る気はなかった。
ただ、ネットでの評判が結構よくて(もちろん酷評している人もいるけど)たまたま映画館のあるららぽーとに行く用事があったので、時間潰しのために見たようなものだったけど、これが意外にも面白くて、危うく泣きそう(?)になったくらいだ。
何せ、「茶道」「華道」などに続く「湯の道」である。
どうせしょうもない能書きがたくさん出てくるのだろうと思っていたが、全然違った。
さすがに「湯道」教室に通う人たちを描いているシーンは滑稽だったけど、かなりまともな話をしていて、聞いていて「なるほど」と思えるものが多かった。
しかし、テーマはそんな「道」の話ではなく、下町の古い銭湯を舞台にした人情噺である。
映画の最初にいろんなシーンが流れてきて、これがどう「湯道」につながるのだろうと思っていたが、これが中盤以降すべてつながってくる、という構成も良かったです。
「伏線回収って、こういうことなんだよ」ということを、あらためて細田守に見せるべきでしょう。
例えば、どうして天童よしみやクリス・ハートが出てくるのかと思っていたら、もちろん歌は歌うのだけど、クリス・ハートが銭湯に来て歌を歌い始めた時点で、「あっ、こういうことだったんだ」ということが、すぐにわかるような展開になっている。
あと、出演者が意外なほど豪華だ。
そして、それぞれの役者さんが、それ相応の存在感のある役をやっている。
下手クソは、ほぼいなかった・・・と思う。
さすがに厚切りジェイソンはどうかとは思ったが、そんなことは気にならないくらい、まわりを固める役者陣がすばらしい。
唯一違和感がありそうだったのが、吉田鋼太郎とウエンツ瑛士だったけど、吉田鋼太郎の目に余る過剰演技も、終盤で下町の人たちから集中口撃を食らって退散するので小気味いいし、それまでにチャラいDJ役をやっていたウエンツ瑛士によるその後のフォローも、展開としてうまくできていた。
さらに、それまで「夫婦が別々に入っていて、風呂桶を2回叩くと『どうする(もう出る?)』という意味で、返事が1回ならOK、3回なら『まだダメ』という意味だ」というくだりが何回か出てくるのだけど、それが最後の場面で重要な意味を持つ、という展開もとても良かったです。
こういう「オチの付け方」というのも、細田守に見せてやりたいです。
あの「竜とそばかす姫」は、伏線回収もまったくなかった上に、最後も唖然とする終わり方でしたからね。
まったく予想もしていなかった展開で、もちろん大爆笑とか感動!とかいう映画ではないけど、見て良かったです。
ということで、ここのところしょうもない映画が続いていたので、評価は「A」にします。
ところで・・・
殿方が期待している(?)と思われる「女湯」のシーンですが、確かに出てはくるものの、入浴しているのが天童よしみに吉行和子、戸田恵子などですから・・・!?
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