今回は「WHO AM I?(CS)」です。
記憶を失った特殊工作員の奮戦を描くアクション。監督・脚本・アクション指導・主題歌はジャッキー・チェン(共同監督はベニー・チャン)。製作のバービー・タン、製作総指揮のレナード・ホーはジャッキー作品の常連。撮影はブーン・ハンサン。共演は本作でジャッキーに抜擢されて映画デビューを果たした『CNNヘッドライン』の元パーソナリティのミシェル・フェレ、「不夜城」の山本未来ほか。
主演:ジャッキー・チェン
共演:ミシェル・フェレ、山本未來、ロン・スマーチャック、エド・ネルソンなど
<ストーリー>
1996年の感謝祭、南アフリカで作戦中の某国特殊部隊を乗せたヘリが遭難した。やがてただ1人生き残った隊員523号は地元の部族民に救われるが、記憶喪失になり自分の名前も素性も忘れてしまう。部族民たちに名を訊かれた523号が思わず「俺は誰だ(Who am I?)」と言ったため、そのまま通り名が「フーアムアイ」となる。
自分の素性を知るための旅に出た彼は、近隣で開催されていたラリーの選手ユキや新聞記者のクリスティーンと出会い文明社会へ戻る。やがて彼の前にCIAのモーガンという男が現れ、ある秘密を守るためにフーアムアイを暗殺しようと迫ってくる。
1999年の作品である。
主演のジャッキー・チェンは、この時点で45歳だから、よく言えば脂の乗り切った時期だけど、これ以降の作品から、いろんな意味で質が下がっていくその過渡期のような作品だ。
アクションはまだまだ健在で、「さすが!」と思わせるシーンも結構あり、所々で軽いギャグというか「おふざけ」が入ってくるのはいつもと同じ。
ただ、ストーリー自体がかなり雑で、記憶喪失になって倒れていたところを助けられた部族とは、最初はまったく会話ができなかったのが、そんなに月日も経っていないはずなのに、次のシーンでは、ほぼ意思疎通ができているなど、全体的にかなり展開を端折った感がある。
その後も、割と簡単に黒幕に辿り着いているのだが、その黒幕というのが、どうにもいい加減だ。
主人公を殺そうとするモーガンに対して、ラスボスであるシャーマン将軍は「殺さずに捕まえてこい」と言う。
なぜかと言うと「彼(主人公)がどこまで知っているか知りたい」からだという。
これがよくわからない。
元々自分たちが仕込んだ工作員だから、自分たちが与えた情報以上のことを知っているはずがないし、たとえそれ以上のことを知っていたとしても、本人から脅しをかけられていないのだから、記憶喪失である間に始末した方がいいに決まっているではないか。
ともかく、これ以降の展開は、ただただジャッキー・チェンのアクションを見せるためだけのものとなっている。
かなり急勾配であるビルを駆け降りるシーンも、確か予告編でかなり強調されていたシーンだという記憶はあるが、誰かを助けるためとか、何かを取りに行くためというものではなく、ただただ「ああいうアクションをしたかった」というだけのシーンとしか思えないので、「すげえな」とも思わなかった!?
それはそれでいいのだけど、さすがに最後のモーガンを捕えるシーンは、たった一人を捕えるのに、あれだけ大量の人員・体制が必要なのか、というくらいのあり得ない捕り物劇となっているので、ちょっと興ざめしてしまった。
ということで、昔懐かしいジャッキー・チェンを見たというだけの感想しかありませんでした。
評価は「C」にします。
記憶を失った特殊工作員の奮戦を描くアクション。監督・脚本・アクション指導・主題歌はジャッキー・チェン(共同監督はベニー・チャン)。製作のバービー・タン、製作総指揮のレナード・ホーはジャッキー作品の常連。撮影はブーン・ハンサン。共演は本作でジャッキーに抜擢されて映画デビューを果たした『CNNヘッドライン』の元パーソナリティのミシェル・フェレ、「不夜城」の山本未来ほか。
主演:ジャッキー・チェン
共演:ミシェル・フェレ、山本未來、ロン・スマーチャック、エド・ネルソンなど
<ストーリー>
1996年の感謝祭、南アフリカで作戦中の某国特殊部隊を乗せたヘリが遭難した。やがてただ1人生き残った隊員523号は地元の部族民に救われるが、記憶喪失になり自分の名前も素性も忘れてしまう。部族民たちに名を訊かれた523号が思わず「俺は誰だ(Who am I?)」と言ったため、そのまま通り名が「フーアムアイ」となる。
自分の素性を知るための旅に出た彼は、近隣で開催されていたラリーの選手ユキや新聞記者のクリスティーンと出会い文明社会へ戻る。やがて彼の前にCIAのモーガンという男が現れ、ある秘密を守るためにフーアムアイを暗殺しようと迫ってくる。
1999年の作品である。
主演のジャッキー・チェンは、この時点で45歳だから、よく言えば脂の乗り切った時期だけど、これ以降の作品から、いろんな意味で質が下がっていくその過渡期のような作品だ。
アクションはまだまだ健在で、「さすが!」と思わせるシーンも結構あり、所々で軽いギャグというか「おふざけ」が入ってくるのはいつもと同じ。
ただ、ストーリー自体がかなり雑で、記憶喪失になって倒れていたところを助けられた部族とは、最初はまったく会話ができなかったのが、そんなに月日も経っていないはずなのに、次のシーンでは、ほぼ意思疎通ができているなど、全体的にかなり展開を端折った感がある。
その後も、割と簡単に黒幕に辿り着いているのだが、その黒幕というのが、どうにもいい加減だ。
主人公を殺そうとするモーガンに対して、ラスボスであるシャーマン将軍は「殺さずに捕まえてこい」と言う。
なぜかと言うと「彼(主人公)がどこまで知っているか知りたい」からだという。
これがよくわからない。
元々自分たちが仕込んだ工作員だから、自分たちが与えた情報以上のことを知っているはずがないし、たとえそれ以上のことを知っていたとしても、本人から脅しをかけられていないのだから、記憶喪失である間に始末した方がいいに決まっているではないか。
ともかく、これ以降の展開は、ただただジャッキー・チェンのアクションを見せるためだけのものとなっている。
かなり急勾配であるビルを駆け降りるシーンも、確か予告編でかなり強調されていたシーンだという記憶はあるが、誰かを助けるためとか、何かを取りに行くためというものではなく、ただただ「ああいうアクションをしたかった」というだけのシーンとしか思えないので、「すげえな」とも思わなかった!?
それはそれでいいのだけど、さすがに最後のモーガンを捕えるシーンは、たった一人を捕えるのに、あれだけ大量の人員・体制が必要なのか、というくらいのあり得ない捕り物劇となっているので、ちょっと興ざめしてしまった。
ということで、昔懐かしいジャッキー・チェンを見たというだけの感想しかありませんでした。
評価は「C」にします。
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