はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
映画やスポーツも大好きです!
(旧:はぶて日記)

映画評1229 ~ WHO AM I (CS)

2024-11-28 | 映画評
今回は「WHO AM I?(CS)」です。

記憶を失った特殊工作員の奮戦を描くアクション。監督・脚本・アクション指導・主題歌はジャッキー・チェン(共同監督はベニー・チャン)。製作のバービー・タン、製作総指揮のレナード・ホーはジャッキー作品の常連。撮影はブーン・ハンサン。共演は本作でジャッキーに抜擢されて映画デビューを果たした『CNNヘッドライン』の元パーソナリティのミシェル・フェレ、「不夜城」の山本未来ほか。

主演:ジャッキー・チェン
共演:ミシェル・フェレ、山本未來、ロン・スマーチャック、エド・ネルソンなど

<ストーリー>
1996年の感謝祭、南アフリカで作戦中の某国特殊部隊を乗せたヘリが遭難した。やがてただ1人生き残った隊員523号は地元の部族民に救われるが、記憶喪失になり自分の名前も素性も忘れてしまう。部族民たちに名を訊かれた523号が思わず「俺は誰だ(Who am I?)」と言ったため、そのまま通り名が「フーアムアイ」となる。
自分の素性を知るための旅に出た彼は、近隣で開催されていたラリーの選手ユキや新聞記者のクリスティーンと出会い文明社会へ戻る。やがて彼の前にCIAのモーガンという男が現れ、ある秘密を守るためにフーアムアイを暗殺しようと迫ってくる。


1999年の作品である。

主演のジャッキー・チェンは、この時点で45歳だから、よく言えば脂の乗り切った時期だけど、これ以降の作品から、いろんな意味で質が下がっていくその過渡期のような作品だ。

アクションはまだまだ健在で、「さすが!」と思わせるシーンも結構あり、所々で軽いギャグというか「おふざけ」が入ってくるのはいつもと同じ。

ただ、ストーリー自体がかなり雑で、記憶喪失になって倒れていたところを助けられた部族とは、最初はまったく会話ができなかったのが、そんなに月日も経っていないはずなのに、次のシーンでは、ほぼ意思疎通ができているなど、全体的にかなり展開を端折った感がある。

その後も、割と簡単に黒幕に辿り着いているのだが、その黒幕というのが、どうにもいい加減だ。

主人公を殺そうとするモーガンに対して、ラスボスであるシャーマン将軍は「殺さずに捕まえてこい」と言う。

なぜかと言うと「彼(主人公)がどこまで知っているか知りたい」からだという。

これがよくわからない。

元々自分たちが仕込んだ工作員だから、自分たちが与えた情報以上のことを知っているはずがないし、たとえそれ以上のことを知っていたとしても、本人から脅しをかけられていないのだから、記憶喪失である間に始末した方がいいに決まっているではないか。

ともかく、これ以降の展開は、ただただジャッキー・チェンのアクションを見せるためだけのものとなっている。

かなり急勾配であるビルを駆け降りるシーンも、確か予告編でかなり強調されていたシーンだという記憶はあるが、誰かを助けるためとか、何かを取りに行くためというものではなく、ただただ「ああいうアクションをしたかった」というだけのシーンとしか思えないので、「すげえな」とも思わなかった!?

それはそれでいいのだけど、さすがに最後のモーガンを捕えるシーンは、たった一人を捕えるのに、あれだけ大量の人員・体制が必要なのか、というくらいのあり得ない捕り物劇となっているので、ちょっと興ざめしてしまった。

ということで、昔懐かしいジャッキー・チェンを見たというだけの感想しかありませんでした。

評価は「C」にします。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 籠球だけの問題じゃないだろう | トップ | 悪いのは・・・メディアです... »

コメントを投稿

映画評」カテゴリの最新記事