今回は「ミッション・ブレイブ 欧州警察特殊部隊(CS)」です。
東欧の国アルバニアを舞台に、ハードな世界観と独特なムードが印象に残る本格派クライムアクション。
主演:アーマンド・アサンテ
共演:ルイス・マンディロア、ユーリ・クッシェンコ、ラフシャナ・クルコバ、イゴール・ジジキンなど
<ストーリー>
東ヨーロッパのアルバニア。裏社会はマフィアの大物ペデュラに支配され、現地警察特殊部隊の潜入捜査課のアギム警部は政府から組織犯罪の撲滅を命じられる。そこでベテラン捜査官レイを中心に、女性のエレナなどから成る特別チームを編成。まずはペデュラの部下たちを捕まえようとレイが少年犯罪者に情報を収集させるなど無茶な行動に出る一方、チームの作戦は組織に漏れている可能性が浮上。警察に裏切り者がいるのだろうか……。
2019年のアメリカ作品である。
「欧州」などと大上段に構えてはいるものの、舞台はヨーロッパのアルバニアだけである。
派手な撃ち合いが多く、しかも誰が裏切り者なのかわからない中で話が進むので、全体的にハラハラするシーンは多いものの、なぜかドキドキしない!?
冒頭で、麻薬取引をしようとしている連中の中に、どう見たって主人公面をしている男(これがアーマンド・アサンテ演じる主人公レイ)がいるところに、麻薬取引をすると見せかけた警察が突入するのだけど、実は最初は何をやっているのかさっぱりわからなかった。
しかも、敵味方がわからない(見ている方が)中で撃ち合いをしているので、余計にわけがわからない。
いったい何が行われていたのかがわかるのは、その後なんだけど、あれだけ至近距離で派手な撃ち合いをしていたのにもかかわらず、それで殺されたのは悪人だけ、というのも何だかなあである。
その後も思わせぶりなシーンが続くのだけど、笑ったのは、レイたち4名がターゲットにした容疑者を確保するために、彼のいるビルに突入した際、レイが配下の3名に「広いからお互い離れるな」と2・3度繰り返して言う場面。
まるで「押すなよ、押すなよ」と言っているようにも聞こえたので、まさか?と思ったのだけど、予想通り女性捜査官が一人だけ別行動を取ったため、案の定危険な目に遭う。
画面に向かって、思わず「下手クソか!」と叫んでしまいそうになるほど、ベタな展開だった。
また、逮捕したペデゥラの部下を別の刑務所に移すというシーンも、ご丁寧に最初から道中ず~っと映しているので「どこかで襲われるんだろうな」と思っていたら、案の定途中で襲われた挙句に、全体の指揮を取っていた警部も殺されてしまう。
もう少しうまい描写のし方があるんじゃないの?と思えるシーンだった。
そして、最後のラスボスとのバトル。
ラスボスであるペデゥラは、村をまるまる支配していて、そこで麻薬を栽培させていると同時に、村人には全員銃を持たせてある。
そこへレイたちの警察部隊が車6~7台で乗り込むのだけど、村に入るだいぶ手前で、野原にいた少年に見つかってしまい、すぐにペデゥラの元に連絡が入る。
当然ペデゥラは配下だけでなく村人を配置してこれを迎え撃つ・・・はずが、どうにもこの描写がアホみたいだ。
警察部隊に対する対応が、とにかくその場しのぎで、普段から何もしていないのがミエミエ。
とにかく、一人出てきては、先頭の警察官を一人撃った後、警察部隊に射殺されるパターンの連続で、まとまった迎撃が一つもできていない。
ラスボスの側近たちも、一人ずつ出てきては、何人かの警察官を射殺するのだけど、それだけ。
ラスボスさえも、一人で逃げまわっているだけで、屋敷にはたいした仕掛けさえない。
だいたい、ロケット砲を持っているのだから、村の入口で待ち伏せして何発か撃っていれば、かなりのダメージを与えられるはずなのに、それもしない。
見ていて「何だかなあ」と思える描写だった。
ということで、せっかくのアクションが生きていなかったような気がするので、評価は「C」にしておきます。
東欧の国アルバニアを舞台に、ハードな世界観と独特なムードが印象に残る本格派クライムアクション。
主演:アーマンド・アサンテ
共演:ルイス・マンディロア、ユーリ・クッシェンコ、ラフシャナ・クルコバ、イゴール・ジジキンなど
<ストーリー>
東ヨーロッパのアルバニア。裏社会はマフィアの大物ペデュラに支配され、現地警察特殊部隊の潜入捜査課のアギム警部は政府から組織犯罪の撲滅を命じられる。そこでベテラン捜査官レイを中心に、女性のエレナなどから成る特別チームを編成。まずはペデュラの部下たちを捕まえようとレイが少年犯罪者に情報を収集させるなど無茶な行動に出る一方、チームの作戦は組織に漏れている可能性が浮上。警察に裏切り者がいるのだろうか……。
2019年のアメリカ作品である。
「欧州」などと大上段に構えてはいるものの、舞台はヨーロッパのアルバニアだけである。
派手な撃ち合いが多く、しかも誰が裏切り者なのかわからない中で話が進むので、全体的にハラハラするシーンは多いものの、なぜかドキドキしない!?
冒頭で、麻薬取引をしようとしている連中の中に、どう見たって主人公面をしている男(これがアーマンド・アサンテ演じる主人公レイ)がいるところに、麻薬取引をすると見せかけた警察が突入するのだけど、実は最初は何をやっているのかさっぱりわからなかった。
しかも、敵味方がわからない(見ている方が)中で撃ち合いをしているので、余計にわけがわからない。
いったい何が行われていたのかがわかるのは、その後なんだけど、あれだけ至近距離で派手な撃ち合いをしていたのにもかかわらず、それで殺されたのは悪人だけ、というのも何だかなあである。
その後も思わせぶりなシーンが続くのだけど、笑ったのは、レイたち4名がターゲットにした容疑者を確保するために、彼のいるビルに突入した際、レイが配下の3名に「広いからお互い離れるな」と2・3度繰り返して言う場面。
まるで「押すなよ、押すなよ」と言っているようにも聞こえたので、まさか?と思ったのだけど、予想通り女性捜査官が一人だけ別行動を取ったため、案の定危険な目に遭う。
画面に向かって、思わず「下手クソか!」と叫んでしまいそうになるほど、ベタな展開だった。
また、逮捕したペデゥラの部下を別の刑務所に移すというシーンも、ご丁寧に最初から道中ず~っと映しているので「どこかで襲われるんだろうな」と思っていたら、案の定途中で襲われた挙句に、全体の指揮を取っていた警部も殺されてしまう。
もう少しうまい描写のし方があるんじゃないの?と思えるシーンだった。
そして、最後のラスボスとのバトル。
ラスボスであるペデゥラは、村をまるまる支配していて、そこで麻薬を栽培させていると同時に、村人には全員銃を持たせてある。
そこへレイたちの警察部隊が車6~7台で乗り込むのだけど、村に入るだいぶ手前で、野原にいた少年に見つかってしまい、すぐにペデゥラの元に連絡が入る。
当然ペデゥラは配下だけでなく村人を配置してこれを迎え撃つ・・・はずが、どうにもこの描写がアホみたいだ。
警察部隊に対する対応が、とにかくその場しのぎで、普段から何もしていないのがミエミエ。
とにかく、一人出てきては、先頭の警察官を一人撃った後、警察部隊に射殺されるパターンの連続で、まとまった迎撃が一つもできていない。
ラスボスの側近たちも、一人ずつ出てきては、何人かの警察官を射殺するのだけど、それだけ。
ラスボスさえも、一人で逃げまわっているだけで、屋敷にはたいした仕掛けさえない。
だいたい、ロケット砲を持っているのだから、村の入口で待ち伏せして何発か撃っていれば、かなりのダメージを与えられるはずなのに、それもしない。
見ていて「何だかなあ」と思える描写だった。
ということで、せっかくのアクションが生きていなかったような気がするので、評価は「C」にしておきます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます