はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
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(旧:はぶて日記)

こんな私は、おっさん!?

2014-12-09 | 日記
今日の天声人語に「全日本おばちゃん党」というのが出ていたので、いったいどんな団体なのか調べてみた。

<ホームページ>
http://osakanet.web.fc2.com/AJOP/


いろいろ調べてみると、谷口真由美というおばちゃん(いちおう大阪国際大学の准教授)が、ノリで作った集団らしい。

「おっさん政治劇場に嫌気がさした」というのがきっかけだそうだ。

何が「おっさん政治」なのかはよくわからないが、とにかく現在の政治は、おっさんたちが牛耳っているのが気に入らないらしい。

ただ、「おっさんはダメだけど、おっちゃんはいい」そうだ。

意味がわからない。

たぶん、自分たちも「おばちゃん」であって、「おばさん」ではない、と言いたいのだろうと思う。

どこが、どう違うのだろう。

まあ、どうせ「ノリ」で言っているので、何も考えずに言っているのだろう、と思っていたら、どうやらそうでもないようだ。

何と「おばちゃん八策」というのを作ったのだそうな。

あの坂本龍馬の「船中八策」をマネしたものらしいけど、その内容は以下の通り。


(前文)おばちゃんは、政治のことを自分たちのこととしてとらえ、日本の未来を真剣に考えています。おばちゃんは、自分だけが幸せ、自分だけが安全、自分だけがよい生活は、いやです。おばちゃんは、全世界の幸せな未来を考えています。ゆくゆくは、全世界おばちゃん党を目指します!

(その1)うちの子もよその子も戦争には出さん!
(その2) 税金はあるとこから取ってや。けど、ちゃんと使うなら、ケチらへんわ。
(その3) 地震や津波で大変な人には、生活立て直すために予算使ってな。ほかのことに使ったら許さへんで!
(その4) 将来にわたって始末できない核のごみはいらん。放射能を子どもに浴びさせたくないからや。
(その5) 子育てや介護をみんなで助け合っていきたいねん。そんな仕組み、しっかり作ってや。
(その6) 働くもんを大切にしいや!働きたい人にはあんじょうしてやって。
(その7) 力の弱いもん、声が小さいもんが大切にされる社会がええねん。
(その8) だからおばちゃんの目を政治に生かしてや!


いやはや、まったく・・・

解説するまでもなく、これは「策」でも何でもない。
ただの要求である。

「おっさんの政治は気に入らん!」と言うのだから、てっきり「じゃあ、私たちが代わりにやってやる」と言うのかと思ったら、まったくそうではないらしい。

「税金はあるところから取ります」ではなく「あるとこから取れよ」

「地震津波で大変な人には、生活立て直しのために予算を使います」ではなく「予算使え」
さらに「ほかのことには使いません」ではなく、「ほかのことに使ったら許さん!」

「核のごみ」をどう処理するのかと思ったら、単に「いらない!」

「子育てや介護をみんなでできる仕組みを作ります」ではなく、「しっかり作ってね」

「働く者を体制にします」ではなく「大切にしてね」

「私たちおばちゃんが政治をします」ではなく「私たちの目を生かしてね」


これらは、すべて「頼むで!」という内容になっている。

前文においても「考えています」とは言うものの、「いやです」と言うだけで、「こうします」という具体的な宣言が何もない。

こういうのを、いったい誰にやらせようとしているのだろうか。

おっさんが気に入らない、というのであれば、別のおばちゃんたちか?

今いる国会議員、例えば福島瑞穂とか、辻元清美とかいう「おばちゃん」連中に託そうとしているの?

それとも、別に擁立していくつもり?


たぶん、そのあたりはな~んにも考えていないと思う。

ただただイチャモンをつけているだけ。

言い方は悪いが、このあたりが「女性は政治に向かない」と言われる所以だと思う。

その典型的な例、と言えるか知れない。

文句はつけるけど、自分たちで改善しようとは思わない。

こんな姿勢で、この先いったい何をどう広げていくつもりなんだろうか。


たとえ世の中の女性が、全員この「おばちゃん党」に入ったとしても、たぶん世の中は何にも変わらない。

だって、自分たちは何にもするつもりはないのだから。


天声人語子も、この谷口真由美なる女性を持ち上げているようだけど、たぶん心の中ではバカにしていると思う。



<12月9日の天声人語>

畠田(はたけだ)健治さん(52)はヒョウ柄のストールをわざわざ買った。首に巻き付けてデモ行進をするためである。あす施行される特定秘密保護法に反対して、きのう弁護士仲間らと大阪市内を歩いた▼ヒョウ柄といえば「大阪のおばちゃん」の定番とされる。畠田さんは「男性では少ないでしょうなあ」と言いつつ楽しげだ。「ヒョウ柄が普段着かどうかはともかく、普段着の市民が広く参加できる運動にしていこうという狙いです」▼畠田さんらをその気にさせたのは、谷口真由美さん(39)だ。生粋の大阪人。大阪国際大などで法学を講じる。2012年に主にネット上で発信する「全日本おばちゃん党」をつくった。いま党員は約4500人で、なお「勢力拡大中」という▼グループが標的にする「オッサン政治」は「カラスとスズメとハトの政治」だと、谷口さんは言う。黒、茶、灰色のスーツを着た男たちの政治だ。多様性がなく、ただ地味。「そら、景気も悪なるわな」。だから、派手なヒョウ柄で対抗する▼大阪のおばちゃんとヒョウ柄というステレオタイプが侮蔑になってはいけない。ただ、それをたくましく利用して笑いとともに声を上げればいいと唱える▼麻生財務相が少子高齢化に関連し「子どもを産まない方が問題だ」と述べた。きのう谷口さんに聞くと「女性が輝くと持ち上げても腹の底は違うとわかる」。上っ面の男女平等論に女性はもう疲れた、今の少子化は実は女性の抵抗だと思った方がいい、という指摘が重い

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2 コメント

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Unknown (momo0258)
2014-12-09 15:42:37
言ってること、民主党らの左巻きと変わらない。有権者の半分は女性なので、女性の政治参加は必要だとは思いますが、ひとそれぞれ向き不向きはあるでしょう。性差とは別に。で、感情だけが先に行ってて論理的な思考ができない、こういうひとは政治に最も向いていないと言わざるを得ませんね。
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Unknown (はぶて虫)
2014-12-09 18:03:00
>momoさん

・・・で、よろしいでしょうか?

おっしゃる通りですね。

ただ、民主党は「ダメ!」って言うだけじゃなくて、ダメなことを積極的にやってましたからねえ。
まあ、今はまた「ダメ!」というだけの集団に戻ってしまいましたが。

そんなことより・・・

ブログを拝見しました。

今「嫌いなもの」シリーズにハマっております。
驚くほど、「嫌いなもの」が共通しているもので・・・
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