俳優の田村正和が亡くなった。
77歳だそうだ。
好き嫌いは別にして、とても存在感のある役者さんだったと思う。
彼の代表作と言えば、もちろん「古畑任三郎」シリーズだろう。
ということで、今週木・金曜日とファイナルと題した3部作の中から、イチローの出演した「フェアな殺人者」と松嶋菜々子が出演した「ラストダンス」が放映された。
「フゥアな殺人者」の方はよく覚えていて、プログにも残っていたので、改めて見ることはしなかったが、「ラストダンス」の方は覚えていなかったので、録画して見ることにした。
<フェアな殺人者>
https://blog.goo.ne.jp/habutemushi/e/de2a45ad7996cfb1b18ca7a8f8a2ad17
さて、見た後の感想だけど・・・
覚えていないだけかも知れないが、たぶん見落としていた作品だった。
ネタバレ前提で書くけど・・・
双子の姉妹が加賀美京子という連名で脚本家として活躍していたのだが、脚本の多くを手掛けているものの、表に出るのが苦手で内向的な姉(大野もみじ)が、社交的でマネジメント能力もある妹(大野かえで)に嫉妬し、計画的に妹を殺して、その妹に成りすまそうとする、という話だ。
冒頭から、姉と妹を間違えてしまうような視聴者に対する騙しもあり、最初は「姉が自殺したように見せかけて、実は妹が姉を殺した」と見せかけて、実は殺されたのは妹の方であり、殺したのが姉だった、というストーリーになっている。
所々に伏線も張ってあり、それに対して古畑任三郎が一つひとつ疑問を投げかけ、そして最終的には姉の犯罪に気が付く、という流れになっていて、最後に田村正和と松嶋菜々子が二人でダンスを踊る、という印象的なシーンで終わっており、シリーズの中でも「傑作だ」との呼び声が高いらしい。
なかなか作りもしっかりしていて、最後まで引き込まれる内容となって・・・
・・・いるのか?
最初は「妹が、姉が自殺したように見せかけて殺した」という内容だと思っていたから、それなりにのめり込んでも見ていたけど、途中でその逆であることがわかってから、というものは・・・
いや、こんなのすぐにバレるだろう。
わざわざ古畑任三郎が、じわじわと姉を追い詰める必要なんかない。
仮に警察が無能で、「姉が悩んだ末に自殺した」という形で落ち着いたとしても、そもそもが常に一目に触れるところで脚光を浴びている妹と、ほとんど外出もしないで事務所に引きこもっている姉である。
いくら、姉が妹に成りすまそうとしたところで、こんなもの次の日にはバレてしまうだろうに。
なぜなら、前日にスタッフと打ち合わせをした内容や古畑とのやり取りでさえ知らないのだから、成りすましなどできるはずがない。
実際、記者会見の場で、いつもの例え話が出てこない妹(に成りすました姉)に対して、不不審な目を向けた人がたくさんいた。
いったい姉は、どうして妹になりすまそう、などと考えたのだろうか。
というか、成りすませると思ったのだろうか。
姉妹ともに、あまり表に出ないので素顔がよくわからないという設定であれば、それも可能かも知れないが、明らかにプロットが間違っていると思う。
急に化粧をしたり、ハデな服を着て表を出歩いていたとしても、生来の性格なんて、そう簡単には変われない。
それを見越してなのか、古畑任三郎が最後のシーンで「人は変われるんです」みたいなことを言うが、少なくともたった数日でできることではない。
そのあたりを三谷幸喜は、どう考えていたんだろう。
田村正和の存在感と、綺麗な松嶋菜々子が可哀そうな女を演じている姿に誤魔化されている人がたくさんいるようだけど、こんな作品を推理小説にしたなら、間違いなくツッコミが殺到して、ボロクソにされていたと思うぞ。
実際、ネットでの感想を見ても「推理もクソもないが・・・」とか「内容はムチャクチャだけど・・・」みたいなものが多かった。
田村正和の代表作として放映するのに、もっといい作品が他にあったと思うだけに、何とも残念な気持ちになってしまった。
77歳だそうだ。
好き嫌いは別にして、とても存在感のある役者さんだったと思う。
彼の代表作と言えば、もちろん「古畑任三郎」シリーズだろう。
ということで、今週木・金曜日とファイナルと題した3部作の中から、イチローの出演した「フェアな殺人者」と松嶋菜々子が出演した「ラストダンス」が放映された。
「フゥアな殺人者」の方はよく覚えていて、プログにも残っていたので、改めて見ることはしなかったが、「ラストダンス」の方は覚えていなかったので、録画して見ることにした。
<フェアな殺人者>
https://blog.goo.ne.jp/habutemushi/e/de2a45ad7996cfb1b18ca7a8f8a2ad17
さて、見た後の感想だけど・・・
覚えていないだけかも知れないが、たぶん見落としていた作品だった。
ネタバレ前提で書くけど・・・
双子の姉妹が加賀美京子という連名で脚本家として活躍していたのだが、脚本の多くを手掛けているものの、表に出るのが苦手で内向的な姉(大野もみじ)が、社交的でマネジメント能力もある妹(大野かえで)に嫉妬し、計画的に妹を殺して、その妹に成りすまそうとする、という話だ。
冒頭から、姉と妹を間違えてしまうような視聴者に対する騙しもあり、最初は「姉が自殺したように見せかけて、実は妹が姉を殺した」と見せかけて、実は殺されたのは妹の方であり、殺したのが姉だった、というストーリーになっている。
所々に伏線も張ってあり、それに対して古畑任三郎が一つひとつ疑問を投げかけ、そして最終的には姉の犯罪に気が付く、という流れになっていて、最後に田村正和と松嶋菜々子が二人でダンスを踊る、という印象的なシーンで終わっており、シリーズの中でも「傑作だ」との呼び声が高いらしい。
なかなか作りもしっかりしていて、最後まで引き込まれる内容となって・・・
・・・いるのか?
最初は「妹が、姉が自殺したように見せかけて殺した」という内容だと思っていたから、それなりにのめり込んでも見ていたけど、途中でその逆であることがわかってから、というものは・・・
いや、こんなのすぐにバレるだろう。
わざわざ古畑任三郎が、じわじわと姉を追い詰める必要なんかない。
仮に警察が無能で、「姉が悩んだ末に自殺した」という形で落ち着いたとしても、そもそもが常に一目に触れるところで脚光を浴びている妹と、ほとんど外出もしないで事務所に引きこもっている姉である。
いくら、姉が妹に成りすまそうとしたところで、こんなもの次の日にはバレてしまうだろうに。
なぜなら、前日にスタッフと打ち合わせをした内容や古畑とのやり取りでさえ知らないのだから、成りすましなどできるはずがない。
実際、記者会見の場で、いつもの例え話が出てこない妹(に成りすました姉)に対して、不不審な目を向けた人がたくさんいた。
いったい姉は、どうして妹になりすまそう、などと考えたのだろうか。
というか、成りすませると思ったのだろうか。
姉妹ともに、あまり表に出ないので素顔がよくわからないという設定であれば、それも可能かも知れないが、明らかにプロットが間違っていると思う。
急に化粧をしたり、ハデな服を着て表を出歩いていたとしても、生来の性格なんて、そう簡単には変われない。
それを見越してなのか、古畑任三郎が最後のシーンで「人は変われるんです」みたいなことを言うが、少なくともたった数日でできることではない。
そのあたりを三谷幸喜は、どう考えていたんだろう。
田村正和の存在感と、綺麗な松嶋菜々子が可哀そうな女を演じている姿に誤魔化されている人がたくさんいるようだけど、こんな作品を推理小説にしたなら、間違いなくツッコミが殺到して、ボロクソにされていたと思うぞ。
実際、ネットでの感想を見ても「推理もクソもないが・・・」とか「内容はムチャクチャだけど・・・」みたいなものが多かった。
田村正和の代表作として放映するのに、もっといい作品が他にあったと思うだけに、何とも残念な気持ちになってしまった。
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