はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1216 ~ アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ(CS)

2024-10-05 | 映画評
今回は「アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ(CS)」です。

リュック・ベッソンが製作・脚本を手掛けたCGに頼らない肉体派アクションの続編。主演は前作に引き続き「ダイハード4.0」のシリル・ラファエル、「バビロンA.D.」のダビッド・ベル。

主演:シリル・ラファエリ
共演:ダビッド・ベル、フィリップ・トレトン、ダニエル・デュバル、エロディ・ユン、MC・ジャン・ギャブ'1、ジェームズ・ディアノ、ラ・フイヌ、ファブリス・フェルツジンガー


<ストーリー>
近未来のパリ、さまざまな人種が混在するパリ郊外のバンリュー13地区はギャングの巣窟と化していた。ある日、13地区で警官が殺された事件をきっかけに地区の一掃計画が持ち上がる。その裏に陰謀を嗅ぎつけたレイトと潜入捜査官のダミアンは、再びタッグを組んで闇の組織に挑む。


2009年の映画で、前作「アルティメット」の3年後という設定になっている。

この手のアクション映画で、パート2ができた時には、たいていスケールが多くなる。

実は、それが一番の問題で、出演者はほぼ変わらないのに、スケールがデカくなる分、展開にかなり無理が生じる場合が多い。

その典型的な例というか、ハデになりすぎて、もはや収拾がつかなくなってしまったのが、あの「ワイルドスピード」である。

最初は、街のチンピラどもをぶっ潰す話だったのだが、だんだんだんだん話が大きくなっていって、とうとう「世界を守る」みたいな話になるだけでなく、普通の車にロケットエンジンをつけただけで宇宙にまで飛び出してしまう。

もう、見ていて唖然とするような展開になっていたのだけど、ようやく次作で最終回を迎えることになって、ちょっとほっとしている。

さて、本作ではパリ市内の話が、今度はフランス全土を巻き込む話になる。

なら、それに応じてスケールが大きくなったのかと言えば、まったくそんなことはなくて、単に一番エラい人が市長から大統領に変わっただけ。

やっていることは、13地区を爆破するかどうか、ということなので、前作と同じだ。

一応、将軍が出てきたり、国防軍が出てきたりするのだけど、狭い地域でのやり取りなので、見ていてたいして違いはない。

主演の二人・シリル・ラファエリとダビッド・ベルは、相変わらずセンス抜群の動きで走り回るので、スピード感は前作同様かなりのものだ。

ただ、スケールを大きくしようとした分、逆に展開がとてもちゃちなものに見えてくる。

しかも、主演の二人に協力する連中として、13地区に住む様々な人種・グループが出てくるのだけど、いかにもな連中が急に出てくる上に、彼らが大統領のいる官邸に大挙して押し入るという展開は、見ていて違和感しかない。

特に、今回は大統領が出てくるというのに、彼のまわりの警備がエラく薄すぎて、最後大統領が人質に取られるシーンは、緊迫感もクソもなくて、かなりがっかりした。

せっかく二人のアクションがすばらしいというのに、これを支えるストーリーがムチャクチャなので、「何で、こんな風にした?」としか思わなかった。

ということで、本来であれば「D」にしたいところですが、相変わらずアクションはすばらしいので、ここは「C」にしておきます。


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