はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1215 ~ アルティメット(CS)

2024-10-04 | 映画評
今回は「アルティメット(CS)」です。

リュック・ベッソンが製作・脚本を手掛け、スタントやCGを一切使わずに撮影されたリアルアクション・ムービー。

主演:シリル・ラファエリ
共演:ダビッド・ベル、ビビ・ナセリ、トニー・ダマリオ、ダニー・ヴェリッシモなど

<ストーリー>
近未来のパリ。危険地域バンリュー13で暮らす青年レイトは、ドラッグ一掃のため、街を牛耳るタハ一味に立ち向かう。ところが作戦は失敗し、逆に愛する妹を奪われてしまう。その6ヶ月後、政府が作った時限爆弾をタハ一味が強奪。解除を命じられた敏腕捜査官ダミアンは、レイトと共にタハ一味のアジトへ乗り込むが・・・


2006年の映画である。

近未来のパリを描いた作品ということだけで、その近未来というのが2010年というのは、ちょっと笑えるが、内容は結構面白い。

途中で登場人物の一人を見て「どっかで見たことがあるな」と思ったので調べてみたけど、映画評には記録がなかったものの、映画紹介文を見たら、以前見たことがある「フルスロットル」という映画の元になった映画であることがわかった。

その登場人物というのがダビット・ベルであり、「パルクール」という、跳んだり跳ねたりしながら心身を鍛える運動方法の第一人者であるのだけど、とにかくテンポとスピード感は半端ない。

原作とそのリメイク版と両方に同じ役者さんが出るというのは、あまり聞いたことがないのだけど、それだけ彼の身体能力がスゴい、ということだと思う。

リメイク版でポール・ウォーカーが演じていた捜査官役をシリル・ラファエリが演じているのだが、こちらもダビッド・ベルに劣らないくらいの身体能力なので、二人揃うとさらにスピード感が増す。

本作のラスボスはタハという男なんだけど、リメイク版のラスボスであるトレメイン同様、閉鎖的空間である危険地域13区で麻薬などを取り扱っているワル軍団を仕切っている。

リメイク版では、このトレメインが主人公たちと一緒に市長の陰謀を暴いた後、最後には何と市長に立候補するという「あれだけ悪事を働いていたヤツだけど、実はいいヤツだった」というトンデモないオチにして、物語を台無しにしてしまっていた。

しかし、原作である本作では、ラスボスは主人公たちの策略によって自身が持っている金を警察に差し押さえられてしまったため、部下たちの造反を招き、殺されてしまう。

ワルはワルのままで最期を迎えるわけだ。

最後に市長たちの陰謀を暴くという流れは一緒だけど、主人公たちに協力する連中については、それほど詳しく描かれていない。

もちろん、こちらの展開の方がしっくりくるのは言うまでもない。

つまり、捜査官役の俳優はこちらの方がカッコよかったし、内容的にもリメイク版に比べて特に違和感もなかったわけで、何のためにリメイクしたのかよくわからない。

ということで、こちらの方はなかなかスピード感もあって面白かったので、評価は「B」にします。

<リメイク版「フルスロットル」の映画評>
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-1205.html


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