2本目は「君を愛したひとりの僕へ」です。
斬新な設定と切ないラブストーリーで、TikTokでの紹介をきっかけに話題を集めた、乙野四方字による小説「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」を2作同時にアニメーション映画化したうちの1作。人々が並行世界を行き来している世界を舞台に、同じ名前を持つ2人の少年がそれぞれの世界でひとりの少女と恋に落ちる姿を描く。
<ストーリー>
両親が離婚し父と暮らす小学生・日高暦は、父の職場で佐藤栞という少女と出会う。暦と栞は互いにひかれ合うが、やがて親同士が再婚することに。2人は兄妹にならない運命が約束された並行世界に駆け落ちするが……。
この2つの映画について、『2作を読むと互いの世界が絡み合っている様子が見えてくることで人気を集めた、乙野四方字による小説「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」を、2作同時にアニメーション映画化した』と紹介されている。
「僕が愛したすべての君へ」に続いて本作を見たのだけど、こちらの方を見て、はじめて「僕が愛した・・・」の方のシーンの意味が理解できる、という展開になっている。
だから、こちらの方を先に見た方が、気持ち的にはすっきりしたのかも知れないが、内容的にはこちらの方が悲恋度(?)が高いので、「僕が愛したすべての君へ」の方を後で見ると、ちょっとがっかりしたかも知れない。
いずれにしても、両方見ないと理解できない内容であることは間違いない。
さて、こちらの方は、「僕が愛したすべての君へ」の方で、最後にちょっとだけ出てきた「幽霊」となった栞と主人公暦の悲恋を描いている。
もう一人のヒロインである和音との恋愛は、ほとんど描かれていないので、まったく別の並行世界の物語ということになる。
それぞれの親同士が結婚することになったため、「兄妹同士では結婚できない」と誤解した二人が、そうならない人生を選択した、というわけだが、そのせいで栞が事故で亡くなってしまう。
しかも、元の世界に戻ろうとした矢先の事故であったため、すべての世界で栞は死んだことになってしまう。
そのことを後悔した暦が、事故に遭う直前に戻って、事故そのものを回避しようと、その後の進学・就職も、すべてそれに賭ける人生を選択する。
つまり、パラレルワールドの研究に没頭するのだけど、ほとんど狂気に近い精神状態で研究に励んでいるので、途中で「こいつ、ちょっとイカれてるんじゃない」と少し引いてしまう。
ただ、随所に「僕が愛したすべての君へ」で出てきたシーンが出てくるので、「これって、さっき見たっけ、それとも前の作品のシーン?」と混乱してしまう時もあったが、ようやく2作品の関連が理解できるようになったのは確かだ。
そして、ようやく事故を回避することに成功した暦だけど、ハッピーエンドかと思いきや、エンドロール後のシーンで「ん?」となった。
何と、暦と栞が死後の世界(?)みたいな場所で再び出会い、暦が「結婚しよう」と言うところで終わる。
えっ?二人って、まだ中学生だろ。
和音とだったら「結婚しよう」でもいいけど、ガキ同士で「結構しよう」は、何とも違和感があって、さすがに感情移入することができない。
これは、いったい何のためのシーンなんだろうか。
まったく後味の悪い終わり方だと思う。
ネットでは「ガキの頃に失った彼女を、その後何十年にもわたって思い続けるどころか、まわりの人たちの迷惑も一切考えずに、自分を犠牲にして彼女を救おうとする主人公はキモい」という意見もあったが、まあそれに近い感情が湧いたのは事実だ。
とは言え、「僕が愛したすべての君へ」との関連がわかって、ほっとしたのもまた事実なので、評価としては、ちょっと甘めに「B」にしておきます。
まあ、いろいろとよく考えるよなあ、とは思いつつも、やっぱりパラレルワールドの世界は無限大だから、考えれば考えるほど、わけがわからなくなるぞ。
ただ、こちらの方の声優はヒドかった。
特に、栞の母親(研究所の所長)はヒドくて、「パラレルワールド」と何回も言っているが、そのすべてが下手くそで、聞いていて苦痛になるレベルだった。
画もそれほど綺麗ではなかったし。
斬新な設定と切ないラブストーリーで、TikTokでの紹介をきっかけに話題を集めた、乙野四方字による小説「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」を2作同時にアニメーション映画化したうちの1作。人々が並行世界を行き来している世界を舞台に、同じ名前を持つ2人の少年がそれぞれの世界でひとりの少女と恋に落ちる姿を描く。
<ストーリー>
両親が離婚し父と暮らす小学生・日高暦は、父の職場で佐藤栞という少女と出会う。暦と栞は互いにひかれ合うが、やがて親同士が再婚することに。2人は兄妹にならない運命が約束された並行世界に駆け落ちするが……。
この2つの映画について、『2作を読むと互いの世界が絡み合っている様子が見えてくることで人気を集めた、乙野四方字による小説「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」を、2作同時にアニメーション映画化した』と紹介されている。
「僕が愛したすべての君へ」に続いて本作を見たのだけど、こちらの方を見て、はじめて「僕が愛した・・・」の方のシーンの意味が理解できる、という展開になっている。
だから、こちらの方を先に見た方が、気持ち的にはすっきりしたのかも知れないが、内容的にはこちらの方が悲恋度(?)が高いので、「僕が愛したすべての君へ」の方を後で見ると、ちょっとがっかりしたかも知れない。
いずれにしても、両方見ないと理解できない内容であることは間違いない。
さて、こちらの方は、「僕が愛したすべての君へ」の方で、最後にちょっとだけ出てきた「幽霊」となった栞と主人公暦の悲恋を描いている。
もう一人のヒロインである和音との恋愛は、ほとんど描かれていないので、まったく別の並行世界の物語ということになる。
それぞれの親同士が結婚することになったため、「兄妹同士では結婚できない」と誤解した二人が、そうならない人生を選択した、というわけだが、そのせいで栞が事故で亡くなってしまう。
しかも、元の世界に戻ろうとした矢先の事故であったため、すべての世界で栞は死んだことになってしまう。
そのことを後悔した暦が、事故に遭う直前に戻って、事故そのものを回避しようと、その後の進学・就職も、すべてそれに賭ける人生を選択する。
つまり、パラレルワールドの研究に没頭するのだけど、ほとんど狂気に近い精神状態で研究に励んでいるので、途中で「こいつ、ちょっとイカれてるんじゃない」と少し引いてしまう。
ただ、随所に「僕が愛したすべての君へ」で出てきたシーンが出てくるので、「これって、さっき見たっけ、それとも前の作品のシーン?」と混乱してしまう時もあったが、ようやく2作品の関連が理解できるようになったのは確かだ。
そして、ようやく事故を回避することに成功した暦だけど、ハッピーエンドかと思いきや、エンドロール後のシーンで「ん?」となった。
何と、暦と栞が死後の世界(?)みたいな場所で再び出会い、暦が「結婚しよう」と言うところで終わる。
えっ?二人って、まだ中学生だろ。
和音とだったら「結婚しよう」でもいいけど、ガキ同士で「結構しよう」は、何とも違和感があって、さすがに感情移入することができない。
これは、いったい何のためのシーンなんだろうか。
まったく後味の悪い終わり方だと思う。
ネットでは「ガキの頃に失った彼女を、その後何十年にもわたって思い続けるどころか、まわりの人たちの迷惑も一切考えずに、自分を犠牲にして彼女を救おうとする主人公はキモい」という意見もあったが、まあそれに近い感情が湧いたのは事実だ。
とは言え、「僕が愛したすべての君へ」との関連がわかって、ほっとしたのもまた事実なので、評価としては、ちょっと甘めに「B」にしておきます。
まあ、いろいろとよく考えるよなあ、とは思いつつも、やっぱりパラレルワールドの世界は無限大だから、考えれば考えるほど、わけがわからなくなるぞ。
ただ、こちらの方の声優はヒドかった。
特に、栞の母親(研究所の所長)はヒドくて、「パラレルワールド」と何回も言っているが、そのすべてが下手くそで、聞いていて苦痛になるレベルだった。
画もそれほど綺麗ではなかったし。
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