長期政権は、必ず腐る！

「長期政権は必ず腐敗する」

これは政治の世界だけの話ではない。

唐突だが、都市対抗野球である。

一般の方にはほとんど馴染みのないこの都市対抗野球だが、チームを持っている企業の人間としては、他人事ではない。

今さら言うまでもないが、「都市」対抗とは名ばかりで、実際は「企業」対抗である。
会社は「社の宣伝のため」と大義名分をうたうが、出場してくる企業で知らない名前の企業はない。
つまり単なる自己満足の世界である。

それも、まあいいだろう。
社員がそれで満足すれば、それはそれで効果があったと言えるからだ。

しかし、さすがに今の世の中いつまでもチームを持ちつづけるほど体力のある会社は減ってきた。
どんどん休部していき、名門と言われるチームも解散の憂き目にあっている。

それにもかかわらず、この都市対抗野球には改革していこうという気配がまったく感じられない。
その元凶が、社会人野球連盟のドン山本英一郎である。

こいつは、８０才を超えるか超えないかのかなりのじじいである。
そして、少なくとも２０年以上は社会人野球の頂点に立っている。
最近は、プロアマで最強のチームを作ってオリンピックに参加させることしか考えていないようだが、改革のために何をしたのかと言うと、何もしていない。
もうすでに腐っているのだ。


さて本題に戻るが、なぜ長期政権は腐るのか。

本人はいろいろと理想を描いているのかも知れないが、問題はその取り巻き連中だろう。
政権が長期にわたれば、必ずその権力に群がる欲の亡者達が蠢きだす。
そしてその権力を利用しようとする。

かつてこんなことがあった。

わが社で野球の社内大会みたいなものが開催された時に、このじじいが見にくることになった。
私は、その時裏方をしていたのだが、まず最初に言い渡された情報とは・・・

何と「会長は、酒はヘネシーしか飲まない」ということだった。

さっそく幹部の指示でヘネシーのみを何十本も揃えさせられ、幹部たちもそのおこぼれにあずかっていた。
もちろん、会長の腰巾着たちも同じである。

ふつう酒を飲む人間が「おれは○○しか飲まないから、それだけ用意をしておけ」などと言うだろうか。
いくら「○○が好き」であったとしても、接待された席でそれ以外の酒は飲まないなどと言う失礼なやつはそうはいないだろう。

つまり、取り巻き連中が気をきかせて（？）そういう情報を事前に流してきているわけだ。
もちろん、自分たちが飲みたいために。

こんな腐った連中がどんどん集まってくるわけだから、そりゃあ連盟そのものも腐ってくるだろう。こんな連中が社会人野球の未来なんて考えるわけがない。

今や社会人野球は虫の息である。たぶん会長とともに朽ちていくだろう。
腐ったものは排除するしかないが、それは腐った部分だけ取り除いてもダメである。
もうすでに腐敗菌は全体にまわっているのだから、もはや全部捨てるしかない。