はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1049 ~ ソー ラブ&サンダー

2022-07-09 | 映画評
今日は、「ソー ラブ&サンダー」を見ました。

クリス・ヘムズワース演じる、雷神ソーの活躍を描く『マイティ・ソー』シリーズの第4弾。いつしか戦いを避けるようになっていたソーの前に、神々を滅ぼそうとたくらむゴアが出現する。メガホンを取るのは前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』などのタイカ・ワイティティ。『PASSING -白い黒人-』などのテッサ・トンプソン、『ポップスター』などのナタリー・ポートマン、『バイス』などのクリスチャン・ベイル、『パパが遺した物語』などのラッセル・クロウらが出演する

主演:クリス・ヘムズワース
共演:クリスチャン・ベイル、ナタリー・ポートマン、テッサ・トンプソン、ジェイミー・アレクサンダー、タイカ・ワイティティ
その他:ラッセル・クロウ、クリス・プラット、デイブ・バウティスタ、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ、マット・デイモン、ルーク・ヘムズワースなど


<ストーリー>
壮絶なバトルの末、宇宙に旅立ったソー(クリス・ヘムズワース)は、すっかり戦いから遠ざかっていた。ある日、神殺しをもくろむ強敵ゴア(クリスチャン・ベイル)が出現し、ソーと新たに王となったヴァルキリー(テッサ・トンプソン)が応戦するものの、ゴアの前に全く歯が立たなかった。そこへマイティ・ソーのコスチュームをまとったソーの元恋人ジェーン(ナタリー・ポートマン)が現れ、ソーとヴァルキリーに協力する。


シリーズの第4弾となりますが、アベンジャーズ・シリーズの中でも、本シリーズは全体的にコメディタッチで描かれています。

今作でも、冒頭からガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーも出てきて、おふさげモード全開で、とても「エンド・ゲーム」後の世界とは思えないような雰囲気を醸し出していました。

しかし、今作では元カノを演じるナタリー・ポートマンの存在によって、かなりシリアスな面も描かれており、終盤にはちょっとホロっとしてしまうシーンもありました。

彼女のアクションもなかなかのもので、見ていて迫力も十分でした。

さらに、悪役を演じたクリスチャン・ベイル演じる「神殺し」ゴアですが、鬼気迫る演技は存在感抜群でした。

冒頭に出てくる死にかけたおじさんが、実はこのクリスチャン・ベイルだったのですが、役によって体重を増やしたり大幅減量をしたり、時には歯を抜いたりするほどストイックな役作りをする役者であるのは知ってしました、メイクによるものであるとは言え、途中まではまったく気が付きませんでした。

この二人の存在で、かなり内容が締まるはず・・・だったのですが、何せ神の代表である全知全能のゼウスが、だらしのないデブで、しかも神々が殺されまくっているというのに、「あいつらは下っ端だ」と言うほどの体たらく。

結果的に、このラッセル・クロウ演じるゼウスを倒して彼の武器であるサンダーボルトを奪ってしまうのですが、実はこれが続編への布石となっています。

上映前に「エンドロール後にも映像があるので、席を立つんじゃない!」というメッセージが流れたので、「どうせ、次作でアベンジャーズとの共演があるんじゃないの?」と思っていたら、何と倒されたはずのゼウスが生きていて、しかも「ソーを殺せ」と部下(?)のヘラクレスに命じるシーンが出てきます。

このシリーズは、いったい何を目指しているでしょう。

あと、気になったのが終盤の展開。

ジェーンは末期ガンだったので、ソーになることで一時的に力を得たものの、最後には力尽きてしまうのですが、一方で神殺しとなってしまったゴアの娘も、飢えと渇きのために死んでしまったはずなのに、最後の最後にゴアが改心(?)したところで、なぜか生き返ってしまいます。

しかも、この娘をソーが引き取って育てるという、何だかわけのわからない展開は、いったいどうしたいのでしょうかね。

ということで、全体を通してはコメディで、途中に子供たちも交えたファンタジー・アクションとなり、終盤で一瞬シリアスなラブ・ストーリーになったものの、最後はコメディで締めるという、中途半端な作品でした。

評価は「C」にしますが、たぶん続編も見ると思います。

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