はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評2016 ~ 白蛇:縁起

2021-08-01 | 映画評
今日は「白蛇:縁起」を見てきました。

『ナタ転生』などを手掛けたアニメ会社、追光動画とワーナー・ブラザースが組んだ、中国・アメリカ合作のフル3DCGアニメ。少女の姿をした白蛇の妖怪と人間の少年の冒険と恋模様が描かれる。監督はウォン・カホンと『ナタ転生』などのチャオ・ジー。ボイスキャストは三森すずこ、SnowMan のメンバーで『映画 少年たち』などの佐久間大介のほか、杉田智和、悠木碧、佐倉綾音らが務めている

<ストーリー>
唐の時代の中国。人間の少女の姿をしている白蛇の妖怪・白は、人々に蛇を大量に捕獲させている国師に怒りを覚えて命を奪おうとするが失敗に終わり、逃亡を余儀なくされた上に記憶を失くしてしまう。捕蛇村に暮らす少年・宣に助けられた白は、彼と記憶を取り戻す旅に出る。旅の道中で惹かれ合う二人だったが、白蛇の妖怪であることが宣にわかってしまう。一方、国師と蛇族の戦いの火ぶたが切って落とされようとしていた


これまた、とても面白かったです。

Chinaのアニメで、映画館での予告はまったくなかったと思うが、画がとても綺麗だったので見ることにした。

舞台が唐の時代ということで、三國志などとともに、このあたりの時代を描いた作品は実写に限らず、アニメにも面白いものが多いような気がする。

独特の幻想的な世界観は、その設定だけで引き込まれるものがあるし、今作は画も綺麗だが、ストーリーも練られていて、最後まで飽きることなく見ることができた。

吹替え版しかありませんでしたが、違和感はまったくありませんでした。

しかも、主人公の少年の声はジャニーズ系の男の子(SnowMan)でしたが、なかなか上手かったと思います。

蛇の妖怪と人間の少年との悲恋、とも言うべき内容となっていて、人間(国師と村人)と蛇族とその他の妖怪が複雑に絡み合い、壮絶なバトルの末に、蛇族の少女と人間の少年が種の壁を乗り越えて結ばれる・・・と思わせておいて最後は、という流れになっているのだが、展開もスピーディで違和感もなかった。

冒頭の映像が、クライマックス後の世界という構成となっているが、「1000年の恋」のまだ途中であるということらしいし、エンドロール後に続編を思わせるような映像も流れているので、まだまだ続きそうな感じでした。

続編が出れば、もちろん見ます。

人間の少年が、出会った時はまだそうとは知らなかったとはいえ、蛇族の少女と恋に落ちるのはいいとして、彼女に添い遂げるために自分も妖怪になる、というあたりの描写はちょっと弱い(何せ、割と簡単に自分の生気を売り渡してしまうので)ような気はしたが、それを感じさせないくらい全体的なクオリティが高かったと思います。

今のChinaは、世界中から嫌われる覇権国家だけど、別に三國志の頃が良かったというわけでも、その後民族性が変わったわけでもなく、その頃は国内での覇権争いだっただけで、日本をはじめとしたアジアの国々にはあまり影響がなかっただけ(もちろん周辺国家は侵略・滅亡の繰り返しだったろうが)なので、今作に関してもエンターテインメントとしてノー天気に面白いと言えるのかも知れない。

とは言え、思った以上に面白かったので、評価は「A」にします。

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