はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1125 ~ ゴールデンカムイ

2024-01-23 | 映画評
今回は「ゴールデンカムイ」です。

明治末期の北海道を舞台にアイヌ埋蔵金争奪戦の行方を描いた野田サトルの大ヒット漫画を実写映画化。
「キングダム」シリーズの山崎賢人が杉元、「彼女が好きなものは」の山田杏奈がアシリパを演じ、眞栄田郷敦、工藤阿須加、玉木宏、舘ひろしら豪華キャストが個性豊かなキャラクターたちを演じる。監督は「HiGH&LOW」シリーズの久保茂昭。

主演:山崎賢人
共演:山田杏奈、眞栄田郷敦、工藤阿須加、柳俊太郎、泉澤祐希、矢本悠馬、大谷亮平
その他:勝矢、高畑充希、木場勝己、大方斐紗子、秋辺デボ、マキタスポーツ、井浦新、玉木宏、舘ひろし、永尾柚乃など


<ストーリー>
日露戦争での鬼神のごとき戦いぶりから「不死身の杉元」の異名を持つ杉元佐一。ある目的のため一獲千金を狙う彼は、北海道の山奥で砂金採りに明け暮れていた。そんなある日、杉元はアイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。金塊を奪った「のっぺら坊」と呼ばれる男は、捕まる直前に金塊を隠し、その在処を暗号にした刺青を24人の囚人の身体に彫って彼らを脱獄させた。金塊を見つけ出すべく動き始めた杉元は、野生のヒグマに襲われたところをアイヌの少女アシリパに救われる。彼女は金塊を奪った男に父親を殺されており、その仇を討つため杉元と行動をともにすることに。一方、大日本帝国陸軍第七師団の鶴見篤四郎中尉と、戊辰戦争で戦死したとされていた新選組副長・土方歳三も、それぞれ金塊の行方を追っていた。


これはなかなか面白かったです。

原作のアニメは読んでいませんが、「るろうに剣心」「キングダム」などとともに、実写化した映画としてはいい線をいっていると思います。

主人公の杉元は「不死身」と言われていて、深手を負っても傷がすぐに治ってしまう、という特異体質ということなので、当初はまったくの架空の世界の話かと思っていましたが、日露戦争の二百三高地を生き抜いた男という設定ですので、特に違和感はありませんでした。

ただ、冒頭のシーンで、ヒグマに襲われた時、すぐそばまで迫られているのに、時速約60kmで走ることができるヒグマ相手に走って逃げているとか、通常は一撃でやられてしまうほどの鋭い爪と破壊力を持ったヒグマにのしかかられているのに、まだ戦っているとか、「ヒグマをナメてんのか?」という描写があったので、ちょっと先行きが不安でしたが、その後のヒグマの描写はそれほどでもなかったので、安心しました。

また、脱獄囚の中に土方歳三がいるのは、まだいいとしても、永倉新八がいたのはどうなんでしょうね。

なぜなら、土方歳三は箱館戦争で亡くなったはずですが、「実は生きていた」という設定をすることはできます。

ところが、永倉新八の方は、その後も生きていて、今回の舞台となる小樽に住んでいたものの、普通に生活していた、という史実が残っているのですから、ここで元囚人として登場させるのは無理があるような気がします。

まあ、そういうことを知らない人もたくさんいるでしょうし、下手に近藤勇を登場させるよりはいいか、という程度のことでしょうから、まあセーフなんでしょう。

主演の山崎賢人は、「キングダム」とか「ジョジョの奇妙な冒険」とか、アニメの実写版によく出ていますが、なかなか存在感のある演技をしていたと思います。

共演の山田杏奈も良かったですし、玉木宏の狂気に満ちた演技や舘ひろしの存在感もなかなかのものでした。

映像もきれいでしたし、邦画だとどうしてもチャチな感じが出てくるバトルシーンも結構迫力がありました。

物語としてはまだまだ序盤ですが、ネットでも「原作とほぼ同じだった」という声が多いようですし、続編はもちろん見ます。

ということで、評価は「B」にします。

細かいところですが・・・

元囚人で、その後杉元たちと行動を共にする白石ですが、玉木宏演じる鶴見に囚われた杉元を救出するために、幅約5~6cmの鉄格子を「関節をはずしてくぐり抜ける」ということをやってのけましたが、ネコじゃないんだし、いくら何でもあれだと頭は通らないでしょうに。

実際、映像では頭がその瞬間だけ細くなっていて、このシーンだけマンガになってました。


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