広島カープが、歴史的な大失速の結果、とうとう球史に残る大記録を樹立した。
昨日のヤクルト戦に予定通り負けたため、Bクラスが確定した。
「9月に入った時点で首位だったチームが、最終的にBクラスに落ちる」という大記録だ。
かつて(と言っても、球団創設時あたりだけど)ゴールデンウイーク前まで首位を走っていたのに、「鯉のぼりがのぼる季節」になった途端一気に失速して、最終的に最下位になる、というのは何度か見たことはあるが、さすがに9月まで首位にいたのに、CSへの進出さえ叶わなかった、というのは初めてだ。
まあ、済んでしまったことをゴタゴタ言ってもしょうがないので、来年はムリだとしても、数年後に期待したいと思います。
さて、昨日のヤクルト戦は青木宣親選手の引退試合だった。
ヤクルトの選手は、全員青木の付けていた背番号23が入ったユニフォームを着てプレーしたり、試合中も青木の守備位置をセンター⇒レフト⇒ライトと替えて、観客に対してアピールするなど、いろいろと配慮していた。
さらには、本来先発しかしないサイスニードや石川投手まで登板させて、青木の花道を飾るために球団が一丸となっていた。
そして、最後の引退セレモニー。
挨拶の前に、いろんな人からのメッセージが寄せられていたのだが、元クローザーのマクガフや、本塁打のNPB記録を持つバレンティンなどが出演、さらには同期の鳥谷敬、現役大リーガーのダルビッシュなど、多彩な顔ぶれだった。
ヤクルト球団の粋な演出だったと思う。
そして最後は、まったく予想通りのイチロー登場。
いつも通りの「感情がまったく入っていない、淡々としたコメント」で青木をねぎらっていた。
ホントにイチローって、話す言葉を一言一句決めているみたいで、それを噛まないようにゆっくりとしゃべるので、内容はともかく聞いていてつまらない。
それはいいとして、青木の挨拶である。
とても良かったと思う。
人柄が出ていて、ほぼ泣きながらしゃべっていたのだけど、「泣かないで~」という声に対して「泣きますよ、そりゃあ」と言ったのには笑った。
この日敗戦が決まって、CS進出がかなわなかったのでがっかりしているはずのカープファンも、大半が残っていたらしく、その人たちに対してもちゃんと「ありがとう」と言っていたのには好感が持てる。
何よりも、すべて自分の言葉だったのがいい。
これまでも、いろんな選手の引退の挨拶を聞いたけど、それぞれに味がある。
そんな中、ただ一人特別な挨拶をしたヤツがいる。
それが藤川球児だ。
彼は、用意していた原稿を取り出して、それを淡々と読み上げていた。
こんなの、これまで見たことがない。
つまり、何の感情もこもっていないわけだ。
だから、聞いている方も、ただ淡々と読んでいるだけなので、途中で「ありがとう~」とかの声もかけられず、そもそも「泣かないで~」などというシチュエーションでさえない。
ましてや、途中区切ることもなく読んでいるので、拍手するタイミングもない。
こんなクソみたいな挨拶は初めてだったのを覚えている。
結婚式などで、新郎新婦の上司ということで無理やり挨拶をさせられた人が原稿を読み上げる、というシーンは何度か見たことはあるが、それは許せる範囲だから気にならない。
だけど、野球人生最後の大一番で、あんな無粋なことができる藤川の神経が理解できない。
本人は作文が好きだったらしい。
だから、事前にいろいろと考えて、それを文章にしてみる、というのはアリだと思う。
でも、それをそのまま読むことで、これまで応援してきてくれたファンに対して、いったい何を訴えたかったんだろうと思う。
自分で作った文章を頭の中で整理できないようなヤツが「作文好き」などと公言するな!と思ったものだ。
別に言葉が詰まったっていいじゃないか。あちこちで噛んだっていいじゃないか。
それが、その人の人柄そのものだから。
これほどまでに、挨拶を聞いていて唖然としたのは過去藤川一人だけだ。
昨日の青木の挨拶を聞いていて、あらためて藤川のことが思い出されたので、これから引退する人たちも、何でもいいから自分の言葉をその場の雰囲気の中でそのまま伝えてほしいと思う。
それにしても青木選手。
日米通算で2730安打だそうだ。
イチローも言っていたが、もし高校卒業後すぐにプロ入りしていたら(青木は大卒)3000本は楽に打っていたかも知れない。
そうしたら、あのハリーに大きな顔はさせなかっただろうに、ホントに残念だ。
昨日のヤクルト戦に予定通り負けたため、Bクラスが確定した。
「9月に入った時点で首位だったチームが、最終的にBクラスに落ちる」という大記録だ。
かつて(と言っても、球団創設時あたりだけど)ゴールデンウイーク前まで首位を走っていたのに、「鯉のぼりがのぼる季節」になった途端一気に失速して、最終的に最下位になる、というのは何度か見たことはあるが、さすがに9月まで首位にいたのに、CSへの進出さえ叶わなかった、というのは初めてだ。
まあ、済んでしまったことをゴタゴタ言ってもしょうがないので、来年はムリだとしても、数年後に期待したいと思います。
さて、昨日のヤクルト戦は青木宣親選手の引退試合だった。
ヤクルトの選手は、全員青木の付けていた背番号23が入ったユニフォームを着てプレーしたり、試合中も青木の守備位置をセンター⇒レフト⇒ライトと替えて、観客に対してアピールするなど、いろいろと配慮していた。
さらには、本来先発しかしないサイスニードや石川投手まで登板させて、青木の花道を飾るために球団が一丸となっていた。
そして、最後の引退セレモニー。
挨拶の前に、いろんな人からのメッセージが寄せられていたのだが、元クローザーのマクガフや、本塁打のNPB記録を持つバレンティンなどが出演、さらには同期の鳥谷敬、現役大リーガーのダルビッシュなど、多彩な顔ぶれだった。
ヤクルト球団の粋な演出だったと思う。
そして最後は、まったく予想通りのイチロー登場。
いつも通りの「感情がまったく入っていない、淡々としたコメント」で青木をねぎらっていた。
ホントにイチローって、話す言葉を一言一句決めているみたいで、それを噛まないようにゆっくりとしゃべるので、内容はともかく聞いていてつまらない。
それはいいとして、青木の挨拶である。
とても良かったと思う。
人柄が出ていて、ほぼ泣きながらしゃべっていたのだけど、「泣かないで~」という声に対して「泣きますよ、そりゃあ」と言ったのには笑った。
この日敗戦が決まって、CS進出がかなわなかったのでがっかりしているはずのカープファンも、大半が残っていたらしく、その人たちに対してもちゃんと「ありがとう」と言っていたのには好感が持てる。
何よりも、すべて自分の言葉だったのがいい。
これまでも、いろんな選手の引退の挨拶を聞いたけど、それぞれに味がある。
そんな中、ただ一人特別な挨拶をしたヤツがいる。
それが藤川球児だ。
彼は、用意していた原稿を取り出して、それを淡々と読み上げていた。
こんなの、これまで見たことがない。
つまり、何の感情もこもっていないわけだ。
だから、聞いている方も、ただ淡々と読んでいるだけなので、途中で「ありがとう~」とかの声もかけられず、そもそも「泣かないで~」などというシチュエーションでさえない。
ましてや、途中区切ることもなく読んでいるので、拍手するタイミングもない。
こんなクソみたいな挨拶は初めてだったのを覚えている。
結婚式などで、新郎新婦の上司ということで無理やり挨拶をさせられた人が原稿を読み上げる、というシーンは何度か見たことはあるが、それは許せる範囲だから気にならない。
だけど、野球人生最後の大一番で、あんな無粋なことができる藤川の神経が理解できない。
本人は作文が好きだったらしい。
だから、事前にいろいろと考えて、それを文章にしてみる、というのはアリだと思う。
でも、それをそのまま読むことで、これまで応援してきてくれたファンに対して、いったい何を訴えたかったんだろうと思う。
自分で作った文章を頭の中で整理できないようなヤツが「作文好き」などと公言するな!と思ったものだ。
別に言葉が詰まったっていいじゃないか。あちこちで噛んだっていいじゃないか。
それが、その人の人柄そのものだから。
これほどまでに、挨拶を聞いていて唖然としたのは過去藤川一人だけだ。
昨日の青木の挨拶を聞いていて、あらためて藤川のことが思い出されたので、これから引退する人たちも、何でもいいから自分の言葉をその場の雰囲気の中でそのまま伝えてほしいと思う。
それにしても青木選手。
日米通算で2730安打だそうだ。
イチローも言っていたが、もし高校卒業後すぐにプロ入りしていたら(青木は大卒)3000本は楽に打っていたかも知れない。
そうしたら、あのハリーに大きな顔はさせなかっただろうに、ホントに残念だ。
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