喧しい二人の「徹」

「二人の徹」が、ウザいそうだ。

橋下徹と玉川徹である。

確かにこの二人は、今回のロシアによるウクライナ侵略について、なぜかロシアを非難しないで（一応は「ロシアも悪いですよ」みたいな逃げは打っているが）「ウクライナは降伏しろ」と言っている。

玉川徹の方は、元々バカだと思っているし、こんなヤツをコメンテーターとして使っているＴＢＳも、局の意向に沿った意見ばかり言うから使い勝手がいい、くらいにしか思っていないのだろう、という気はする。

しかし、橋下徹の方は、地頭は悪くないのだろうが、ここ最近は異常としか言いようがない。

たぶん、自分の発言に対して、思った以上の反響があったので、かなりムキになっているようにしか見えない。

本来、人の意見に対してあえて極論で反論して、相手が言葉に詰まって困っている様子を見て楽しんでいるような輩だと思っていたので、ここまで全方位から反発を食らって、もはや引くに引けなくなったのではなかろうか。

誰がどう考えたって、戦争の一方の当事者だけに「お前ら、これ以上犠牲を出さないために降伏しろ」などと言えるわけがない。

同様のことをロシアに対しても言うのであれば、「そんなの簡単にできるわけがないだろう」というのは別にして、いちおう整合性が取れているので、意見としては「あり」だと思う。

しかも、攻められて（侵略されて）いる側に対して、「お前ら、一回降伏して、改めて取り返せばいいじゃん」などというのは、少なくとも現実に北方領土や竹島を侵略されて、その後70以上経っても、何も変わっていないどころか、何もしていない日本人が、よくこんなアホなことを言えるよな、と思う。

特に竹島に対して日本政府は、隣にあるあの国に対して猛烈に抗議しているのならともかく、普段まったく何もしないで、たまに上陸なんかされると「遺憾である」としか言わないのだから、相手からしたら、こんな楽な国はないだろう。

橋下にしたって、竹島や北方領土に対して、何か「取り返すぞ」みたいなことを言っていたか？

逆に「戦争で取られたものは、戦争でしか取り返せない」と、ド正論を吐いた丸山穂高議員に対して、除名処分にするだけでなく、わざわざ維新の会の幹部をロシア大使館に謝罪に行かせたようなチキンじゃないか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d2284eef92bb46c4b05cf04f03195691651f127e


橋下っていったいどうしたんだ、と思っていたら、何とこのおっさん、大阪市長時代にこんなことをツイートしていたらしい。

https://twitter.com/hashimoto_lo/status/346455279497510914

「コメンテーターは何の責任も負わない。言いっ放しで済む。判断の誤り、見立ての誤りについて何の責任も負わない。何を言っても批判される厳しい状況では、見解を述べることを回避できる。逃げれる。しかし政治家は常に、あらゆることに責任を負う。逃げは許されない。これが決定的な違いだ。」

なるほど、何の責任もないから、好き勝手言い放っているわけだ。

それで、最後はしらっと逃げるつもりだな。