はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1074 ~ シン・仮面ライダー

2023-03-18 | 映画評
今日は「シン・仮面ライダー」を見てきました。

1971年から1973年にかけて放送された石ノ森章太郎原作の「仮面ライダー」50周年プロジェクトとして、『シン・ゴジラ』などの庵野秀明が監督を務めた特撮アクション。仮面ライダーこと本郷猛を池松壮亮、ヒロインの緑川ルリ子を浜辺美波、仮面ライダー第2号こと一文字隼人を柄本佑が演じ、西野七瀬や塚本晋也、森山未來などが共演する。

主演:池松壮亮
共演:浜辺美波、柄本佑、西野七瀬、塚本晋也、手塚とおる、松尾スズキ、森山未來
その他:本郷奏多、長澤まさみ、大森南朋、仲村トオル、安田顕、松坂桃李など

<ストーリー>
本郷猛と緑川ルリ子はクモオーグに追われ、ルリ子は機動隊に擬態したクモオーグの部下の戦闘員に捕獲される。だが、本郷はバッタオーグに変身して戦闘員を瞬く間に倒し、ルリ子を救出して山中のセーフハウスに身を隠す。そこに現れたルリ子の父・緑川弘は本郷をプラーナの力によって変身する昆虫合成型オーグメンテーションプロジェクトの最高傑作として新たな体にアップグレードしたことを明かすが・・・


これはダメだった。

もともと仮面ライダーは、中学生の頃に放映されたものなのでリアル世代とは言えるのだけど、ほぼ見ることがなかったので、楽しみなわけでもなく、あまり期待はしていなかった。

とは言え、まったく内容に感情移入できなかったのは、懐かし感がなかったというだけでなく、やはり作品としても「これでええの?」としか思わなかったからだと思う。

庵野秀明による「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」に続く「シン」シリーズということもあったので、一応は見たのだけど・・・

冒頭のバイク爆走シーンは、なかなかの迫力だったのだが、やがて現れた怪人(今回は、すべて〇〇オーグと名乗っていた)を見た途端、萎えてしまった(?)

さらに、仮面ライダーになる時のあの「バッタ面」は、バッタに変身したのではなく、単なるヘルメット?

その後もいろんなオーグが登場するのだけど、どれも陳腐でカッコよさの欠片も感じなかったし、それぞれのオーグとのバトルシーンも、何だか中途半端だった。

中盤の仮面ライダー1号と2号とのバトルなんて、CGなんだけど、「どうして、こんな陳腐なものにしたのかね」と思えるほどちゃちだった。

後半の仮面ライダー1号・2号対黒バッタ軍団とのバトルは、暗闇の上にトンネルの中なので、何をやっているのかまったくわからない、という最悪の状況だった。

ラスボスである蝶オーグとのバトルなんて、当初圧倒的に蝶々の方が強かったのに、突如体力を使い切ったガキ同士のタイマンみたいに、床の上を這いずりながら殴り合う、みたいな情けない戦いになってしまっていた。

その切り替えのタイミングが唐突すぎて、「えっ?」と思ってしまう迷シーンだと思う。

全体のストーリーも、オリジナルとはちょっと違う、というレベルではなく、「ショッカーは世界征服を狙っている」のではなく、実は「ショッカーは全人類の幸せを願っている」って、わけわからん!

もちろん、オリジナルの版のショッカーは「世界征服を果たすため、まずは子幼稚園を襲う」などという意味不明なことばかりしていたので、どっちもどっちと言えなくもないけど。

ただ、問題はストーリーだけでなく、主役にもあると思う。

主演の池松壮亮は、いわゆる「いい男」なのかも知れないが、とにかくセリフ回しが下手だ。

あの「MOZU」でも主役を演じていたし、復活版の「デス・ノート」でも主要な役を演じていたが、どれも同じで、低い声の上に下手クソだから、どうしてこんなのが主役になれるのかよくわからない。

ラスボスが森山未來というのもどうなんだろう。

彼は存在感のある役者だが、「イケメン」ではないとは言え、こういう怪人役は似合わないと思う。

だって迫力がまったくないもの。

ただ、それ以外の出演者は意外にも豪華だ。

序盤で、竹野内豊と斎藤工が出てくるのだが、このあたりは「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」に続いての出演となる。

その竹野内豊の役名は最後の最後に明かされるのだが、それが「立花」・・・ということで、仮面ライダーにはほとんど馴染みはないが、「仮面ノリダー」には馴染みのある私としては、すぐにピンとくる名前だ。

他にも、怪人役でクモオーグが大森南朋、カマキリカメレオンが本郷奏多などが出ていたらしいが、あんな姿だとわからんぞ。

ただ、サソリオーグとして出てきた女性が、妙にテンションが高いので、よ~く見てみたら長澤まさみだった!

竹野内豊や斎藤工と併せて、「シン・ウルトラマン」からの連続出場だ。

中村トオルや安田顕なども出ていたらしいが、まったく気が付かなかった。

そういう俳優の無駄遣いをするほどの大作(?)とではあったのだが、ラストのシーンも含めて、まったく感情移入ができなかったので、ここは年末にもう一度振り返るためにも、評価は「D」にします。


浜辺美波は、存在感がありましたし、長い上に専門的(?)なわけのわからない言葉までちゃんと言えていて良かったと思います。

でも、死んじゃうんだよね。

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