映画評1090 ～ キングタム 運命の炎

今日は「キングダム　運命の炎」を見ました。

原泰久のコミックを山崎賢人や吉沢亮などの出演で実写映画化したシリーズの第3弾で、「馬陽の戦い」のエピソードなどを描いた歴史アクション。春秋戦国時代の中国で、将に昇格した信と秦の国王・エイ政らが、趙の大軍勢の侵攻に対して決死の戦いを繰り広げる。共演は橋本環奈や清野菜名、玉木宏、佐藤浩市、大沢たかおなど。監督を前2作に引き続き佐藤信介が務める。

主演：山崎賢人
共演：吉沢亮、橋本環奈、清野菜名、満島真之介、岡山天音、三浦貴大、杏、山田裕貴
その他：高嶋政宏、要潤、加藤雅也、高橋光臣、平山祐介、片岡愛之助、山本耕史、長澤まさみ、玉木宏、佐藤浩市、大沢たかお、萩原利久、濱津隆之、真壁刀義、小栗旬、吉川晃司など


＜ストーリー＞
春秋戦国時代の中国。天下の大将軍を志す少年・信（しん）は秦の若き国王・えい政（えいせい）と運命的な出会いを果たし、ともに中華統一を目指すことに。魏との戦いに勝利をおさめた彼らのもとに、秦に対して積年の恨みを抱える隣国・趙の軍隊が攻め込んでくる。えい政は長らく戦場から離れていた伝説の大将軍・王騎（おうき）を総大将に任命。王騎から戦いへの覚悟を問われたえい政は、かつての恩人・紫夏（しか）との記憶を語る。100人の兵士を率いる隊長となった信は、王騎から「飛信隊」という部隊名を授かり、別働隊として敵将を討つ任務に挑むが・・・


このシリーズも第3弾となりますが、相変わらず「いい感じ」でした。

もちろん、迫力はハリウッドのものと比べてもかなり見劣りますし、ワイヤーアクション頼みの部分もありますが、そう感じさせないような作りになっていると思います。

しかも、今回は前にテレビでアニメ版を見た時のエピソードが物語の中心となっているので、結構わかりやすかったです。

アニメ版で「はあ?　こんなことなんかできるわけないじゃん」と思った王騎の策ではあるのですが、こうして映像で見ると、意外にもあまり違和感がありませんでした。

ただ、前半の中心は政と杏演じる紫夏との出会いと別れを描いていますので、原作に詳しい人なら、ここで泣く場面なんだろうと思いますが、個人的にはちょっとした思い出話程度でした?

出演者で言うと、今回敵方の参謀である片岡愛之助演じる馮忌（ふうき）や山本耕史演じる大将の趙荘（ちょうそう）などは、最初「おっ」という登場のし方だったのに、意外にもあまり出番がなく、ちょっと残念でした。

むしろ、真打（？）クラスは、終盤特に序盤の決着がついた後に、少しずつ登場してきます。

それが小栗旬と吉川晃司ですが、原作を知っている人なら重要な人物であることがわかるようですが、残念ながらちょっとした顔見せだけでした。

常連組で言いますと・・・

大沢たかおもいいですが、意外と参謀役の要潤がいい雰囲気でした。

山崎賢人の大袈裟な演技は、むしろ原作に忠実ですし、もう慣れましたが、逆に芸達者な役者さんが勢ぞろいする中で、吉沢亮の棒演技が結構目立ちました。

ただ一人貫録を感じさせない登場人物でしたが、この人が実は歴史の主役なんですよね。

物語はまだまだ続きますが、この先ず～っと見るつもりです。

何せ中華の物語は、近・現代はロクなものがありませんが、三国志あたりまでは圧倒的に面白いですからね。

残念ながら、随所にしょうもないやり取りや、「何でこんなシーンを入れたの?」という面もありましたが、全体的には問題ないと思います。

ということで、評価は今回も「A」とします。