今回は「ベルリンファイル(CS)」です。
「シュリ」のハン・ソッキュと「哀しき獣」のハ・ジョンウが共演し、韓国で700万人を動員する大ヒットとなったスパイアクション。「相棒 シティ・オブ・バイオレンス」「生き残るための3つの取引」などアクション作品で人気のリュ・スンワン監督がメガホンをとった。
主演:ハン・ソッキュ、ハ・ジョンウ
共演:リュ・スンボム、チョン・ジヒョン、イ・ギョンヨンなど
<ストーリー>
北朝鮮諜報員ジョンソンは、アラブ組織との武器取引現場を韓国情報院のエージェント、ジンスにかぎつけられ、からくもその場から脱出。なぜ取引の情報が南側に漏れたのか疑問を抱くが、ほどなくしてジョンソンの妻ジョンヒに二重スパイ疑惑が浮上する。やがてジョンソン自身も巨大な陰謀に巻き込まれていき、CIAや中東諸国、ドイツの諜報機関までが事態に介入し、さまざまな思惑がベルリンで交錯する。
2013年の作品で、超久しぶりの韓国映画である。
韓国映画と言えば、今回主役として登場しているハン・ソッキュが主人公を演じた「シュリ」がとても良かったので、以後時々見ていた。
ところが、「ユリョン」という映画を見て、日本に対する感情がとてつもなく歪んでいることがわかり、その後は意図的に遠ざけていた。
ちなみに「ユリョン」は、韓国海軍の爪はじき者たちが、ロシアの中古原子力潜水艦を使って、日本に核ミサイルを撃ちこむことを企てるというもので、それを阻止する者たちの活躍を描いたものである。
連中の願望がそのまま映画になったような内容なのだが、見ていて唖然としたのが、その爪はじき者たちの潜水艦と日本の潜水艦が海中で戦闘状態に入り、日本の潜水艦の方が性能が低い(???)ため、深海に引きずり込まれて爆破してしまう、というシーンだった。
そこまでして「自分たちの方が優秀である」と主張しないと生きていけない民族であることがわかったのは、その後しばらくしてからなのだが、いずれにしても連中の映画は見ないようにしていた。
ところが、「シュリ」でも描かれているように、相手が北朝鮮となると、ある程度現実味のある内容になってくるし、残念ながら(?)この手のバイオレンスアクション映画となると、日本のそれよりもはるかに迫力がある。
今作のハン・ソッキュは、「シュリ」の時と比べてちょっと老けた感じはするけれど、それ以外の役者たちはかなり本格的だ。
最近では、ハリウッド映画で「アジア枠」として出演するのは、イ・ビョンホンやマ・ドンソクなどの韓国俳優が多いのだが、彼らの方が貫録もあるし、アクションがちゃんとしている。
もっと日本の俳優を応援したいのだが、残念ながらその点は認めざるをえない。
さて、内容であるが、南北朝鮮のエージェント・諜報員の他にも、アラブの武器商人、CIA、モサド、ドイツのエージェント等さまざまな人物が入り乱れていて、その中でいったい誰が裏切り者なのかが焦点となった物語となっている。
二転三転した展開は違和感もなく、適度に銃撃戦・殴り合い・騙し合いがあり、飽きさせることがない。
日本が絡まないと、こうもまともな映画が作れるんだと、つい思ってしまうような内容だった。
ただ、タイトルにもついているファイルがいったい何なのか、については解明されていない、というか、むしろまったく関係ないのではないかと思われた。
もしかして「オデッサ・ファイル」みたいに、ただカッコいいからというだけでタイトルにしたのか?
あと、しいていえば、重要な役どころであるトン・ミュンスを演じたリュ・スンボムが、見た目タレントのなすびにそっくりだったので、見ながら笑いそうになったのは大きな減点!?
ということで、思ったより面白かったので、評価は「B」にしておきます。
「シュリ」のハン・ソッキュと「哀しき獣」のハ・ジョンウが共演し、韓国で700万人を動員する大ヒットとなったスパイアクション。「相棒 シティ・オブ・バイオレンス」「生き残るための3つの取引」などアクション作品で人気のリュ・スンワン監督がメガホンをとった。
主演:ハン・ソッキュ、ハ・ジョンウ
共演:リュ・スンボム、チョン・ジヒョン、イ・ギョンヨンなど
<ストーリー>
北朝鮮諜報員ジョンソンは、アラブ組織との武器取引現場を韓国情報院のエージェント、ジンスにかぎつけられ、からくもその場から脱出。なぜ取引の情報が南側に漏れたのか疑問を抱くが、ほどなくしてジョンソンの妻ジョンヒに二重スパイ疑惑が浮上する。やがてジョンソン自身も巨大な陰謀に巻き込まれていき、CIAや中東諸国、ドイツの諜報機関までが事態に介入し、さまざまな思惑がベルリンで交錯する。
2013年の作品で、超久しぶりの韓国映画である。
韓国映画と言えば、今回主役として登場しているハン・ソッキュが主人公を演じた「シュリ」がとても良かったので、以後時々見ていた。
ところが、「ユリョン」という映画を見て、日本に対する感情がとてつもなく歪んでいることがわかり、その後は意図的に遠ざけていた。
ちなみに「ユリョン」は、韓国海軍の爪はじき者たちが、ロシアの中古原子力潜水艦を使って、日本に核ミサイルを撃ちこむことを企てるというもので、それを阻止する者たちの活躍を描いたものである。
連中の願望がそのまま映画になったような内容なのだが、見ていて唖然としたのが、その爪はじき者たちの潜水艦と日本の潜水艦が海中で戦闘状態に入り、日本の潜水艦の方が性能が低い(???)ため、深海に引きずり込まれて爆破してしまう、というシーンだった。
そこまでして「自分たちの方が優秀である」と主張しないと生きていけない民族であることがわかったのは、その後しばらくしてからなのだが、いずれにしても連中の映画は見ないようにしていた。
ところが、「シュリ」でも描かれているように、相手が北朝鮮となると、ある程度現実味のある内容になってくるし、残念ながら(?)この手のバイオレンスアクション映画となると、日本のそれよりもはるかに迫力がある。
今作のハン・ソッキュは、「シュリ」の時と比べてちょっと老けた感じはするけれど、それ以外の役者たちはかなり本格的だ。
最近では、ハリウッド映画で「アジア枠」として出演するのは、イ・ビョンホンやマ・ドンソクなどの韓国俳優が多いのだが、彼らの方が貫録もあるし、アクションがちゃんとしている。
もっと日本の俳優を応援したいのだが、残念ながらその点は認めざるをえない。
さて、内容であるが、南北朝鮮のエージェント・諜報員の他にも、アラブの武器商人、CIA、モサド、ドイツのエージェント等さまざまな人物が入り乱れていて、その中でいったい誰が裏切り者なのかが焦点となった物語となっている。
二転三転した展開は違和感もなく、適度に銃撃戦・殴り合い・騙し合いがあり、飽きさせることがない。
日本が絡まないと、こうもまともな映画が作れるんだと、つい思ってしまうような内容だった。
ただ、タイトルにもついているファイルがいったい何なのか、については解明されていない、というか、むしろまったく関係ないのではないかと思われた。
もしかして「オデッサ・ファイル」みたいに、ただカッコいいからというだけでタイトルにしたのか?
あと、しいていえば、重要な役どころであるトン・ミュンスを演じたリュ・スンボムが、見た目タレントのなすびにそっくりだったので、見ながら笑いそうになったのは大きな減点!?
ということで、思ったより面白かったので、評価は「B」にしておきます。
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