はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1198 ~ トゥモロー・ウォー(CS)

2024-08-17 | 映画評
今回は「トゥモロー・ウォー(CS)」です。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ジュラシック・ワールド」シリーズのクリス・プラットが主演を務め、地球を脅かすエイリアンと人類の戦いを描いたSFアクション。共演にテレビドラマ「CHUCK チャック」のイボンヌ・ストラホフスキー、「セッション」のJ・K・シモンズ。監督は「レゴバットマン ザ・ムービー」のクリス・マッケイ

主演:クリス・プラット
共演:イボンヌ・ストラホフスキー、J・K・シモンズ、ベティ・ギルピン、サム・リチャードソン、エドウィン・ホッジ、ジャスミン・マシューズ、ライアン・キーラ・アームストロング、キース・パワーズ、メアリー・リン・ライスカブ、マイク・ミッチェルなど


<ストーリー>
ある日、2051年からのタイムトラベラーが現代に突然現れ、人類は30年後に未知の生物と戦争になり、やがて敗北するという衝撃の事実を告げる。人類が生き残るための唯一の希望は、現代から民間人と兵士を未来に送り込み、戦いに参加することだという。その1人として選ばれた、元軍人で高校教師のダン・フォレスターは、まだ幼い娘のために世界を救うことを決意。優秀な科学者や疎遠になっていた父親とともに、地球の運命を変えるべく立ち上がる。


2021年の作品である。

お馴染みのエイリアンものであるが、人類対エイリアンという点では、「エイリアン」や「インデペンデンスデイ」に似ているし、エイリアンとの肉弾戦という点では「スターシップ・トゥルーパーズ」にも似ているし、現代と未来をつないだ親子愛という点では「ターミネーター」に似ている。

さらに、エイリアンが宇宙から飛来してきたのではなく、実は地球上に潜んでいたという点ではトム・クルーズ版の「宇宙戦争」にも似ていないこともない。

そして、終盤で地球上に潜んでいるエイリアンを退治するために、主人公をはじめとしてその辺の人たちを適当に集めてロシアに不法入国する流れは、石油採掘のプロというだけの素人集団が地球を救うというあの迷作「アルマゲドン」にそっくりだ。

ついでに言うと、エイリアンにもオス・メスがあって、オスはメスを守るだけの存在なので、メスさえやっつければそれでよし!という流れは「インデペンデンスデイ リサージェンス」と同じだ。

ただ、これまでの同様作品とちょっと違うのは、未来あるいは宇宙から来たエイリアンと戦うのではなく、現代の人類が未来に行って、地球を滅亡に追い込もうとしているエイリアンと戦う、という展開になっている点だ。

なぜそういう展開になっているのかと言うと、人類が滅亡直前なので、未来の人類が、「とにかく誰でもいいから人を送ってくれ」とお願いにきたからなのだが、そうすると困るのが兵器問題?

30年先の未来に行って戦うのだから、未来の人類からすれば「旧式の兵器」で戦っているように感じるはず。

しかも、「とにかく誰でもいいから人を送ってくれ」ということなので、選ばれた人たちは、すべて40歳以上のおっさん・おばはんばかり。

その理由は、「30年後の自分と鉢合わせする可能性が少ないから???」というように劇中では説明していたようだけど、今40歳だとしても、30年後はまだ(?)70歳だ。

もしかして、そういう老人たちはすべて殺されてしまった、ということなのか?

さらに、「事前の訓練は一切なし」である上に「エイリアンがどのような姿をしているのかは、今教えるとショックを受けるので、現地で確認してくれ」とは、何ともいいかげんな指示だ。

つまり、未来に派遣された人たちは、相手がどういうものかも知らない上に、扱ったこともない武器で戦え、と言われているわけで、結構ムチャクチャな話だ。

しかも、人を30年後に転送させるようなタイムトラベルの技術があるくせに、武器はそれほど進化していないなんて、どういう設定なんだか。

とにかく、素人集団がたいして統率されるわけでもなく派遣されるので、大半が死んでしまう。

いちおう派遣期間は1週間ということだけど、実に9割が戻ってこないそうだ。

当然のことながら、現代では反戦運動が行われるが、ほん少数であり、思った以上に盛り上がっていない。何で?

そんなこんなで、毎回数百人程度のアメリカ人(世界中から派遣されているという描写はなかった?)を派遣するだけで世界を救うという、まさに「アメリカ万歳」の映画だ。

クリス・プラッド演じる主人公ダンは、さしずめ「アルマゲドン」のブルース・ウィリスみたいなものか?
まあ、ダンは死なないけど。

なお、エイリアンが宇宙から襲ってきたわけではなく、実は昔から地球に潜んでいた、という事実を知るのは、主人公をはじめとした現代の人たちが初めてなのだが、30年後の人類は、そういうことを解明する科学技術はなかったのか?

そして、最後はどうなったのかと言うと、もちろん地球に潜んでいたエイリアンを退治して終わりなんだけど、何だか続きがありそうな感じで終わっていた。

唯一の見せ場(?)は、主人公が未来で出会った司令官が、実は自分の娘だった、ということくらいだろうか。

その娘は、現地(30年後)で父親である主人公に未来を託して(?)死んでしまうのだけど、30年前に遡ってエイリアンの元を絶てば、人類は滅びないのだから、娘も無事に成長するはずなので、30年後は・・・・

う~ん、このあたりの整合性なんて取れるはずもないので、たいていの場合うやむやになっているのだけど、まあいいか。

ということで、あちこちに違和感はあったものの、映像の迫力はあったし、そこそこ楽しめたので、評価は「B」にはておきます。


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