ムチャクチャ頭がいい、っていうのもねえ・・

ライブドアの堀江被告の初公判が行われた。

このおっさんは、起訴事実を全面否認しているそうだ。
部下だった宮内被告が、大筋で認めているのとは対照的だ。

そこまでして検察に歯向かうかな、という気もするのだが、この堀江という男、かなり頭のいいヤツだとのこと。
事実を認めて、軽～く謝った方が利口だと思うのだが、どうやら考えていることは全然違うらしい。

自分よりも格下（頭が悪い）だと思っている相手から、何やかやと言われるのが大嫌いなのではなかろうか。

事実なんかどうでもよくて、「お前なんかに、エラそうにされる筋合いはない！」と思っているのかも知れない。
とにかく「謝る」ということをゼッタイにしない、そんな男に見える。

どうして、そう思うのか。
昔私のまわりにも、そういうヤツがいた。

ものすごく頭がよくて、結局東大に入ったのだが、とにかく人をバカにする。

「お前、なんでこんな簡単なことがわからないんだ？」と、何度が言われたことがある。
その一方で、試験に関係のない科目については、徹底的にふざけまくる。

日本史の試験で、人名を答える問題に対して、当時流行っていたマンガの主人公である「青田赤道」だとか、「どおくまん」だとか平気で書いていた。
にもかかわらず、先生から指摘されると「別にええじゃん」と開き直っている。

頭はいいのだが、人間的には最低のヤツだった。
堀江被告も、そいつと同じように見える。

だから、有罪になったとしても、たぶん「またやり直せばいいんだ」と思っているのだろう。
「今度は、もっとうまくやればいい」と、心の中で思っていそうだ。

今テレビで人気者（？）の国際弁護士湯浅さんからも、似たような臭いを感じる。
彼は、東大の中でも過去最高の成績で卒業したものすごいヤツだ、と聞いたことがある。
バラエティ番組などで、親指を突き出して頭をぐるぐる回したりして、芸能人から「大丈夫か？」などとボロくそに言われているが、案外本人にしてみれば「バカと遊んでると、結構面白いな」程度にしか思っていないのかも知れない。

私などは、湯浅のおっさんが、目の前でああいうバカな仕草をやったとしても、何も言えない。
何となく威圧感を感じるからだ。

世の中には、信じられないくらい頭のいいヤツがいる。
そいつらからすれば、我々などは「信じられないくらいバカ」に見えるのかも知れない。