はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
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(旧:はぶて日記)

いいぞ!松ちゃん

2011-06-15 | 日記
先日見た、松本人志監督第3弾の「さや侍」は、映画そのものを見るのも楽しいが、その後のレビューを見るのも結構面白い。

Yahoo!の「映画情報」におけるレビューを見ると、だいたいの評価がわかるのだが、松ちゃんの作品の場合、彼の大ファン、というよりも「信者」と言った方がいいような人たちが、大量に現れ、「最高!」とか「感動した(大笑いした)!」とか言いながら、満点である5点をつける。

にもかかわらず、いつも平均点は異様に低い。
前作「しんぼる」の場合は、3.03点、第一作の「大日本人」の場合は、2.75点だった。

一般的に言って、少々面白くない作品でも、3点を割ることは滅多にない。
たぶん、中には「アンチ」と呼ばれる人たちがいて、軒並み低い評価をつけている場合もあるのだろうが、その両極端を除外したとしても、やはり平均点は低いという気がする。

そんな中、彼の「信者」たちのレビューを見てみた。

まず、典型的な「信者」のレビュー

http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id338755/rid210/p7/s0/c69/

『☆一つの人は、映画観ない方がいい
センスがない
今回は文句つけれない
素晴らしい映画でした
次回を期待したくなりました』


http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id338755/rid197/p8/s0/c80/

『この映画を批判する人の感性が信じられません。
スイスでは、絶賛の嵐が吹き荒れる事でしょう!』



この人たちに共通するものは、「松ちゃんの作品にケチをつけるヤツは許さない!」という姿勢だ。
人によって、感じ方はさまざまだし、多くの人が「面白い!」と思った映画でも、「つまらなかった」という人はいる。
逆に、ほとんどの人が「駄作だ!」と言っているのに、「いやあ、面白かった」という人だっている。

「ふ~ん、オレは面白かった(面白くなかった)けどなあ」で済ませばいいものを、わざわざ「お前ら、おかしい!」とくるのがこの手の人たちで、松ちゃんのファンには特に多いような気がする。

これと似たような例としては、「オレは、映画のことも松ちゃんのこともよく知っているけど、今回の作品は良かったぜ」と物知りを装いつつ、実はヨイショしている人もいる。

http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id338755/rid232/p5/s0/c45/

『この作品は賛否両論がはっきり別れる映画だと思うが私は非常におもしろく感動もした。
この映画で否の意見の人のレビュ-を観ると30日の業、笑えなかったからおもしろくないなんて意見があるがあのシーンで爆笑を期待しているのがこの映画をすでにわかっていないのだなと思う。
よく松本が作る映画は映画にする必要がなくテレビでやればいいという人がいるが爆笑を期待している人こそがテレビのDTの松本の笑いを求めてるんだなと思った。
DTの松本として観るのではなく松本監督として観ないと松本監督の映画を理解できないと思う』



別に、松ちゃんの映画に「爆笑」など求めていない。
映画としてどうか?という観点で見ても、やっぱり「ん?」としか思えないだけである。
もちろん、松本監督として見ている。


次は、「面白くなかった」という人に対しての非難はないのだけど、ただひたすら「絶賛」する信者。

http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id338755/rid244/p4/s0/c34/

『野見さんの終盤にかけての男っぷりの良さ、名役者っぷりは異常。何かが降りてきたのか。これは映画の神様が微笑んでくれた証拠。松本監督の期待以上だったのではないでしょうか。
それにしても見終わった後の複雑な余韻は何だろうか・・・。胸が締め付けられるような切なさと、春の野原にいるような心地よさが一度に襲ってくる。
笑いあり涙ありの映画は数あるけど、泣きながら笑わかされる、笑いながら泣かされるのは初めてでした。松本監督がお笑い論を語る時によく口にする言葉「哀愁」を完璧に体現した作品ではないでしょうか。たえちゃんと一緒に、合掌。』



先ほど、「感じ方はさまざまだ」と書いたばかりだが、いくら何でも、「これは褒めすぎだろう」というくらいベタ褒めしている。

少なくとも素人である野見が、「名役者」と言うほどの演技をしていたとは思えない。
しかも、「胸が締め付けられるような切なさと、春の野原にいるような心地よさ」って、いったいどの場面でそんな状態になったのか、私には理解できない。

さらに、「笑いあり涙ありの映画は数あるけど、泣きながら笑わかされる、笑いながら泣かされるのは初めて」と言っているが、そんな映画は過去にもたくさんあったと思うぞ。
たぶん、この人は、あまり映画を観ない人なのかも知れない。
松ちゃん専門なのかも?


最近多いのが、「お前、ホントは信者だろう」と指摘されるのを恐れてか、あえて前作をけなした上で、「でも、今回のは良かったぜ」と言う人たち。
たとえば、この人。

http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id338755/rid222/p6/s0/c57/

『松本人志の作品を1本は見ておこうか、くらいの気持ちだったのだが予想外というか予想を超えて良かった。
血しぶきをあげても撃たれても首の骨が折れたと思っても薬草で死なない侍に、初っ端から笑わせてもらったし、これが生きてくる企画も脚本もよく出来ていたと思う。
北野武の座頭市のタップダンスよりもよかった。
これは見ておくべき映画だ』


「これは見ておくべき映画だ」という言葉が、すべてを語っている。
映画監督や評論家になろうとしているならともかく、映画に「見ておくべきもの」なんかあるはずがない。


次も、厳しいことを言っているようで、実はヨイショしているのがミエミエの例。

http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id338755/rid228/p6/s0/c51/

大日本人50点、しんぼる15点、さや侍98点です。
前半10分ほどの追われるシーンで、期待と不安が半分半分。
野見さんの1発目のギャグで、心つかまれました!!
しかし、皆の演技もうまいとは言えず。。。。
出てる人みんな演技がかってて微妙でした。
わざと、自然体の野見さんを際立たすための演出かもしれませんね。
どちらかというと野見さんの演技が一番自然に見え、映画の世界に住んでました。
「誰もしらない」の素人子役のように自然かと。。。
途中のまんねりで、大日本人と同じレベルかなと思いました。が!!!
最後の最後で号泣してしまいました。
見終わったあとも感動で動けず!!娘がいる方必見です!!
野見さんに50点。最後に50点。
マイナス2点は、途中のマンネリと、CMで見せ過ぎの戦略です。


「最後の最後で号泣してしまいました。見終わったあとも感動で動けず!!」というあたりが、ポイント。
「大日本人50点、しんぼる15点」などと言っているが、少なくともこの2つの映画には、この投稿者のレビューはなかった。
ということは、ホントに酷評しているのか怪しい、ということ。
もしかしたら、別のHNでこの2本も絶賛しているのかも知れない!?


続いては、わけのわからないレビュー(たぶん、これも信者だと思われる)

http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id338755/rid217/p7/s0/c62/

『単純に、よかったとおもいます。 ストーリも単純でわかりやすく、逆に、よかったと思います。子供たちにも、うけそうな映画やね。
まえの作品、ふたつは、ひどかったと思います。
採点のほうも、単純に満点に、させてもらいました。
☆1か5かと言ったら、5です
ていうか、今回まっちゃんは、でてないんだよね(エキストラで、ちらっとでてたけど)
また松っちゃんも、でて、よかったと思わせる作品を、つくってもらいたい。
あと、のみさんには、映画とは知らせず撮影したと言ってましたね
のみさんの演技(全てアドリブ?)に、まっちゃん風に、つけくわえたら。どうなってったんだろと、ふと思います』



わざわざ前2作をけなしてはいるものの、一生懸命ヨイショしようとしている姿が垣間見える。しかし、はっきり言って何を言っているのか、よくわからない。

だいたい、「☆1か5かと言ったら、5です」って、いったいどんな評価方法だ?
別に「3」や「4」をつけてもいいと思うのだが・・・


まあ、いろんな人がいるのはわかるけど、この人たちには、ゼヒ松ちゃん本人の前で言ってほしいものだ。
たぶん、松ちゃん本人が一番「んなアホな!」と思うんじゃないの?


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