はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
映画やスポーツも大好きです!
(旧:はぶて日記)

映画評1150 ~ イレイザー(CS)

2024-04-06 | 映画評
今回は「イレイザー(CS)」です。

重大事件の証人の安全を守るため、彼らの過去を消し去る特殊任務を請け負う政府特別情報局員の活躍を描くサスペンス・アクション。監督は「マスク」のチャールズ・ラッセル。本作がデビューとなるトニー・パーイヤーと、「ワイルドバンチ」「ロボコップ2」など男性活劇の名手ワロン・グリーン。

主演:アーノルド・シュワルツェネッガー
共演:ジェームズ・カーン、ヴァネッサ・ウィリアムズ、ジェームズ・コバーン、ロバート・パストレッリ、ジェームズ・クロムウェル、ダニー・ヌッチ、アンディ・ロマノ、ニック・チンランドなど

<ストーリー>
軍需産業大手サイレックスの社員リーは、最新鋭兵器レール・ガンをめぐる陰謀を知ったために命を狙われる。政府特別情報局員クルーガーが証人保護プログラムの適用された彼女の警護にあたるが、情報局内部に裏切り者がいたことからリーと共に追われることに。


1996年の作品である。

主演のアーノルド・シュワルツェネッガーは、この時49歳で、「ターミネーター」「コマンドー」「プレデター」などと比べると、すでに旬を過ぎている感じだったが、久々に出演したアクション映画ということになる。

当然のことながら(?)シュワちゃんは、今回も不死身である。

内容はストーリーにもある通りだけど、証人を守る立場の主人公・クルーガーに対して、裏切り者が多すぎる。

もちろん、一部は裏切り者の連邦捜査官に騙されてクルーガーを追いかけている警官たちもいるはずなのに、クルーガーは向かってくる敵をほぼ皆殺しにしている。

中にはまじめな警官だっていたはずなのに、そんなことはお構いなし。

まるで「向かってくる全員が敵」だという設定になっているかのようだ。

それだけ組織ぐるみの悪事だったとは言え、たぶん監督や脚本担当は、そういう連中もいることをまったく考えていないのだと思う。

だから、見ていて主人公の活躍は小気味いいのだけど、そういうことを考えると「何だかなあ」という気持ちも出てきてしまう。

ただ申し訳程度に、クルーガーを陥れるメンバーの中に、まじめな若い刑事も参加していたのだけど、あっさりと殺される。

余談だけど、この若手刑事を演じていたあんちゃん、「ダイハード2」で、同じく敵組織のメンバーとして登場して、その後すぐに殺される兵士がいたが、もしかして同じ人物?

また、敵味方双方ともに、銃弾を撃ちまくりすぎ。

途中で弾を補充しているシーンなんてなかったと思うので、まるで無尽蔵に弾があるかのような銃撃戦だった。

そして、突如「弾切れだ」という展開になるので、見ていて「もっと考えて撃てよ」と思うほど、とにかくメチャクチャ撃ちまくっていた。

チョウ・ユンファの出世作でジョン・ウー監督の「男たちの挽歌」が、まさにこういう感じだった。

とは言え、テンポはいいので、物語の進行中はそんなことはまったく気にならない。

相変わらず派手に活躍するシュワちゃんは、なかなか良かったです。

ということで、評価は「B」にします。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 天才は、考えることが変わっ... | トップ | 映画評1151 ~ アウトレイ... »

コメントを投稿

映画評」カテゴリの最新記事