がんばれ！１５歳

阪神タイガースの新人入団発表の席で、今年のドラフトで話題となった１５歳の辻本選手がインタービューで、こういうやり取りをしていた。

記者「あなたのセールスポイントは何ですか？」
辻本「これから（セールスポイントと言えるようなものを）作っていくようにしたいと思います」

さすがは野球選手というのか、頭ん中筋肉で一杯というところだろうか。

この若者は、質問の意味がまったく理解できていない。

「あなたは、（ドラフトで指名されたということは）どういうところが認められたと思いますか」と聞いているのと同じなのに、それに対する答えがこれじゃあ、まるで「わかりません」と言っているようなもので、これが会社の面接ならば不採用間違いなしだろう。

そして、その後にもうひとつ。

記者「勝負してみたいバッターは誰ですか？」
辻本「清原選手です」

清原が、どれほど偉大な選手であるかは別にして、来年レギュラーで出られるかどうかもわからない選手の名前をあげるなんて、この若者は何を考えているのだろうか。

まだ１５歳の彼が、開幕からいきなり１軍で活躍できるとは限らない。

とすれば、何年か後にやっと１軍の選手との対戦が実現できるわけで、そのときにはもう清原なんて現役から退いているだろうに。

「打倒！清原」って言ったってねえ。
話題作りとして巨人の選手をあげるのなら、高橋由伸かローズ級の名前をあげないと、いざ対戦した時に、たいして盛り上がらないと思うのだが。

この選手の場合、単に「まだ１５歳だから」というのは、理由にはならない。

だいたいにおいて、野球選手のみならずスポーツ選手なんてのは、この程度の受け答えしかできない。

気の利いたコメントができる選手は、ほんの一握り程度で、たまに「面白い」と言われる選手にしても、実際は単によくしゃべるだけだったり、仲間内でウケているだけだったりするのがオチだ。

辻本選手を取り上げたのは、特に意味があるわけではなくて、今朝スポーツニュースを見ていたら、たまたまその場面をやっていただけで、何度となくその場面を映すものだから、つい「何だ、こいつは」と思っただけです。

わざわざ取り上げるほどのコメントじゃないだろう、というのが本音です。

私は、単にスポーツ選手のコメントっていうのが嫌いなもんで・・・
ホント、つまんないし。